2012.06.17 Sunday
16安打8得点、ブラゼル4打点他、3〜6番主軸が8安打で全8打点叩き出した!というスカッとした試合では全然なかったね。最後追いつめられて振り切っての勝利だから、ほっとして嬉しさアップは間違いないのだが、雨の中観戦していたファンはモヤモヤも大きかっただろうな。
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8得点といっても、直球で1つもストライクが取れないという、考えられない不出来のM先発香月と、思いがけない展開に面食らっていたようなMリリーフ陣のおかげ。まあ先頭でいいジャブを当てた野原祐と、鳥谷や新井のようにミスショットしなかったブラゼルはそりゃ偉かったし、余裕ができた状況で連打でたたみかけられのも良かったけどね。
その後はチャンスを作りながらも残塁ばかり、追加点が奪えないうちにジリジリと差を詰められるという試合展開がまずイライラのタネ。でもその「あと1本が出ない」という結果よりも、自ら好んでそういう方向性に持って行っているかのような「腹の決まらない選手起用」には、さらにもやもやした。
前の試合に続いて金本が新井がブラゼルが機能した。なぜ?もうここが限界点という危機に、「生存本能」が働きだしたからではないのか。その危機とは「先のないベテランより、若手の成長を」という、うねりのような大きな力のせいではないのか。
その地殻変動パワーもあって、3回までに8−1のリード。今なすべきことは、この7点の余裕を使って、その力にもっともっと勢いを与えることではないのか。若手の成長のために大量リードを活用することではないのか。
3回の1得点後、4回は三者凡退、5回は前2打席好機で三振の田上が先頭でヒット。小宮山送って一死二塁。野原三ゴロで走者進めず。野原は前の打席でも無死二塁で三ゴロ、走者進めずで和田監督から注意されていた(打席後に注意するくらいなら…)。平野も倒れて無得点。
で、まず和田監督が動いたのは6回表。鳥谷凡飛、金本ヒット、新井凡飛、ブラゼルヒット、新井良太三遊間サード好捕の内野安打で二死満塁。いかにも打つだけ鈍重打線の攻撃だ。投手は左の古谷、ここで田上に代打関本。鈍な攻撃で、もし無得点ならムードが悪くなる。ここで点が入れば試合は決まる。当たり前の策だと思う。しかし当たり前の策だから、考え方が窮屈になる。無難な発想が、無難な結果をもたらすとは限らない。
この時点でタイガースのリードは5点。関本の野球人生ににとって、ここでタイムリーを打つことにどれだけの意味があるか。失敗したとしてそこにどんな意味があるか。
逆に、すでにチャンスで二度凡退したものの、前の打席でヒットを打った田上にとって、ここで出る結果は彼の野球人生を左右するかも知れない。特にいい結果を出した時に得られるものはどれだけのものがあるか。もし凡退したとしても、好機での三度の凡退が、その後の田上に与えるものは計り知れない。くどいようだがこの時点でリードは5点あるのだ。そういう成長の期待がない選手なら、もとから使わなきゃいいだけのことだ。
4点差となった7回は、先頭小宮山ヒット(この日はプロ初猛打賞おめでとう!)。続く野原に代打マートンだ。前2打席、無死二塁、一死二塁でともに三ゴロ走者を進められなかったことへの懲罰だというのなら守備から代えるべきだから、ここはつまり左投手に対して右のマートンの打撃に期待という意味なのだろう。もうこれについては何がしたいのか理解できない。調子ではなく試合でのきっかけが欲しいのならスタメンで使うべきだし、調子が悪いのなら立て直すべきだ。投手の右左で野原祐と使い分けは、生み出すものと、失うものの勘定が合わない。これも無難サイドが無難にならないパターンだ。
和田監督にとって若手を使うことは、「気合いと気迫」の注入であり、「レギュラー」のためのカンフルに過ぎないのか。その選手の将来像を描き成長させるという発想はないのか。思いがけずもらった大量リードすら、若手の成長の肥やしにできないのか。
8回の守りは好中継でアウトにしたように見えるが、あの局面(二死一塁)で三塁線を抜かれる準備も信じられないし、なめられて走られるマートンもやっぱり情けない。相変わらず守備も軽視しているし、こんな風に試合が進むに連れて刃先が鈍くなっていくチームの姿にもやもやが増幅した。とても快勝とはいえないね。
もしもっと追い詰められて最後8−7だったとしても、そこに選手の成長になるものがたっぷり詰まっていれば、序盤で8−1のリードをもらったゲームとして大収穫があったと言っていい。この試合は、スコアとしては余裕の逃げ切りだったかも知れないが、監督の心の余裕のなさによって、中身の乏しい試合になってしまったと思う。
メッセンジャー、久々白星良かったね。筒井、榎田、福原も雨の中、守っていてもなんとなく余裕のない試合でよく投げ切った。
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その後はチャンスを作りながらも残塁ばかり、追加点が奪えないうちにジリジリと差を詰められるという試合展開がまずイライラのタネ。でもその「あと1本が出ない」という結果よりも、自ら好んでそういう方向性に持って行っているかのような「腹の決まらない選手起用」には、さらにもやもやした。
前の試合に続いて金本が新井がブラゼルが機能した。なぜ?もうここが限界点という危機に、「生存本能」が働きだしたからではないのか。その危機とは「先のないベテランより、若手の成長を」という、うねりのような大きな力のせいではないのか。
その地殻変動パワーもあって、3回までに8−1のリード。今なすべきことは、この7点の余裕を使って、その力にもっともっと勢いを与えることではないのか。若手の成長のために大量リードを活用することではないのか。
3回の1得点後、4回は三者凡退、5回は前2打席好機で三振の田上が先頭でヒット。小宮山送って一死二塁。野原三ゴロで走者進めず。野原は前の打席でも無死二塁で三ゴロ、走者進めずで和田監督から注意されていた(打席後に注意するくらいなら…)。平野も倒れて無得点。
で、まず和田監督が動いたのは6回表。鳥谷凡飛、金本ヒット、新井凡飛、ブラゼルヒット、新井良太三遊間サード好捕の内野安打で二死満塁。いかにも打つだけ鈍重打線の攻撃だ。投手は左の古谷、ここで田上に代打関本。鈍な攻撃で、もし無得点ならムードが悪くなる。ここで点が入れば試合は決まる。当たり前の策だと思う。しかし当たり前の策だから、考え方が窮屈になる。無難な発想が、無難な結果をもたらすとは限らない。
この時点でタイガースのリードは5点。関本の野球人生ににとって、ここでタイムリーを打つことにどれだけの意味があるか。失敗したとしてそこにどんな意味があるか。
逆に、すでにチャンスで二度凡退したものの、前の打席でヒットを打った田上にとって、ここで出る結果は彼の野球人生を左右するかも知れない。特にいい結果を出した時に得られるものはどれだけのものがあるか。もし凡退したとしても、好機での三度の凡退が、その後の田上に与えるものは計り知れない。くどいようだがこの時点でリードは5点あるのだ。そういう成長の期待がない選手なら、もとから使わなきゃいいだけのことだ。
4点差となった7回は、先頭小宮山ヒット(この日はプロ初猛打賞おめでとう!)。続く野原に代打マートンだ。前2打席、無死二塁、一死二塁でともに三ゴロ走者を進められなかったことへの懲罰だというのなら守備から代えるべきだから、ここはつまり左投手に対して右のマートンの打撃に期待という意味なのだろう。もうこれについては何がしたいのか理解できない。調子ではなく試合でのきっかけが欲しいのならスタメンで使うべきだし、調子が悪いのなら立て直すべきだ。投手の右左で野原祐と使い分けは、生み出すものと、失うものの勘定が合わない。これも無難サイドが無難にならないパターンだ。
和田監督にとって若手を使うことは、「気合いと気迫」の注入であり、「レギュラー」のためのカンフルに過ぎないのか。その選手の将来像を描き成長させるという発想はないのか。思いがけずもらった大量リードすら、若手の成長の肥やしにできないのか。
8回の守りは好中継でアウトにしたように見えるが、あの局面(二死一塁)で三塁線を抜かれる準備も信じられないし、なめられて走られるマートンもやっぱり情けない。相変わらず守備も軽視しているし、こんな風に試合が進むに連れて刃先が鈍くなっていくチームの姿にもやもやが増幅した。とても快勝とはいえないね。
もしもっと追い詰められて最後8−7だったとしても、そこに選手の成長になるものがたっぷり詰まっていれば、序盤で8−1のリードをもらったゲームとして大収穫があったと言っていい。この試合は、スコアとしては余裕の逃げ切りだったかも知れないが、監督の心の余裕のなさによって、中身の乏しい試合になってしまったと思う。
メッセンジャー、久々白星良かったね。筒井、榎田、福原も雨の中、守っていてもなんとなく余裕のない試合でよく投げ切った。
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