2012.07.11 Wednesday
泥沼の連敗だろうが5位転落だろうが、選手たちから強い気持ちが伝わってくれば、がんばれと応援している。心を一つにしているのがわかれば、知らず知らず熱くなっている。大連敗中、分の悪い相手との戦い。薄氷踏む1−0勝利なのだから熱くなる。
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攻撃はまさに1チャンス。二塁打のマートン(この日吉見から内容のある3安打)を新井が一塁線右前どん詰まりタイムリー二塁打で返した1点。この日先発吉見は次G戦に中5日で先発すると予想される。球数を意識した投球になることを見越し、タイガースは積極的に第一ストライクを打っていく指示、この1点はその攻撃的姿勢が実を結んだ。
鳥谷は好守で盛り立てた。4回無死一二塁では、三塁後方のファールフライを交錯も恐れず絶対に捕るというプレー。5回二死一二塁でも二遊間ヒットコースをポジショニング、スタート、捕球、トスと流れるような完璧な守りでピンチを救った。
ガッツで反応したスタメン初サードの良太の守備。7回表二死一二塁、9回表二死満塁、いずれもハッとする強い打球がサードを襲った。必死に止めて、一塁に必死に投げてアウトにした。一塁の兄の捕球する姿を含めて、ハラハラドキドキ。でもナイスプレー。この兄弟、最近なんか熱い。
好投しても勝利に結びつかないアンラッキーが続くスタンリッジ、この日も苦しい投球だったが、ピンチになっても落ち着いて、より丁寧に低めを狙う投球が功を奏した。ブランコを欠いた相手打線に助けられた部分もあるが、強い精神力でずるずると来てしまった悪い流れを止めた。
この日安藤に代わって登録された福原、登録後始めて登板した藤川と、ブルペンは再整備された。みな不安を抱えながらの投球だったが、慎重さ、繊細さを持って、丁寧に仕事をしていた。
筒井、福原、榎田、藤川。毎回ピンチ、ギリギリ、必死のリレー。8回ウラは榎田が一死一三塁とされたが、代打藤井に粘られながら最後は外低めいっぱいのシュート系で見逃し三振。続く好打者大島にはインコースのボール球から入り、外に鋭いスライダーを集めて空振り三振。ここは配球の勝利。ベンチのスタンリッジも絶叫、みんな気合いが入っていた。
9回予想はしていたが1点を守る球児の投球は苦しかった。登板した全投手たちが、ベンチで肩を寄せ合うように見守る中、3人を出塁させながらなんとか3つのアウトを取った。その相方は小宮山だった。誰の考え方か、おそらく球児のアイディアではないか。去年も今年も球児と一緒に勝ち試合をまとめた経験がある。小宮山もこれで生き返っただろう。
試合終了、整列し挨拶する選手たち。一様に緊張が解けたようなほっとした表情だった。しかし一人だけ、今成だけぼろぼろと涙を流していた。堪えきれず、まるで高校球児のように泣いていた。スタメンマスクの試合では、先発投手がことごとく大量失点していた。その責任を感じ必死だったのだろう。
白い顔、とろんとした大きな目。守りが終わると投手に寄り添い、ベンチでもしきりに投球について話し合っていた。やるべきことをやっているように見えた。
試合前に堂々とリードしてくれと言っていたスタンリッジが、ヒーローインタビューの場で、今成のリードを褒めた。勝利のインタビューでさえ久しぶりなのだから、こうして投手が捕手に感謝のコメントをするのだってえらく久しぶりだ。チームにやって来たばかりの若い捕手は、この1勝でタイガースの今成になった実感が得られたと思う。たった1勝だけど、おめでとう今成。ナイスリード!
鳥谷は好守で盛り立てた。4回無死一二塁では、三塁後方のファールフライを交錯も恐れず絶対に捕るというプレー。5回二死一二塁でも二遊間ヒットコースをポジショニング、スタート、捕球、トスと流れるような完璧な守りでピンチを救った。
ガッツで反応したスタメン初サードの良太の守備。7回表二死一二塁、9回表二死満塁、いずれもハッとする強い打球がサードを襲った。必死に止めて、一塁に必死に投げてアウトにした。一塁の兄の捕球する姿を含めて、ハラハラドキドキ。でもナイスプレー。この兄弟、最近なんか熱い。
好投しても勝利に結びつかないアンラッキーが続くスタンリッジ、この日も苦しい投球だったが、ピンチになっても落ち着いて、より丁寧に低めを狙う投球が功を奏した。ブランコを欠いた相手打線に助けられた部分もあるが、強い精神力でずるずると来てしまった悪い流れを止めた。
この日安藤に代わって登録された福原、登録後始めて登板した藤川と、ブルペンは再整備された。みな不安を抱えながらの投球だったが、慎重さ、繊細さを持って、丁寧に仕事をしていた。
筒井、福原、榎田、藤川。毎回ピンチ、ギリギリ、必死のリレー。8回ウラは榎田が一死一三塁とされたが、代打藤井に粘られながら最後は外低めいっぱいのシュート系で見逃し三振。続く好打者大島にはインコースのボール球から入り、外に鋭いスライダーを集めて空振り三振。ここは配球の勝利。ベンチのスタンリッジも絶叫、みんな気合いが入っていた。
9回予想はしていたが1点を守る球児の投球は苦しかった。登板した全投手たちが、ベンチで肩を寄せ合うように見守る中、3人を出塁させながらなんとか3つのアウトを取った。その相方は小宮山だった。誰の考え方か、おそらく球児のアイディアではないか。去年も今年も球児と一緒に勝ち試合をまとめた経験がある。小宮山もこれで生き返っただろう。
試合終了、整列し挨拶する選手たち。一様に緊張が解けたようなほっとした表情だった。しかし一人だけ、今成だけぼろぼろと涙を流していた。堪えきれず、まるで高校球児のように泣いていた。スタメンマスクの試合では、先発投手がことごとく大量失点していた。その責任を感じ必死だったのだろう。
白い顔、とろんとした大きな目。守りが終わると投手に寄り添い、ベンチでもしきりに投球について話し合っていた。やるべきことをやっているように見えた。
試合前に堂々とリードしてくれと言っていたスタンリッジが、ヒーローインタビューの場で、今成のリードを褒めた。勝利のインタビューでさえ久しぶりなのだから、こうして投手が捕手に感謝のコメントをするのだってえらく久しぶりだ。チームにやって来たばかりの若い捕手は、この1勝でタイガースの今成になった実感が得られたと思う。たった1勝だけど、おめでとう今成。ナイスリード!