2012.08.23 Thursday
二軍戦では岩本が自身初となる1失点完投(ただし負け)。チャンスあるで!
金本が腰のハリを訴えて6回で下がった。ムリをさせてまで使うべき選手でもなし、万全じゃない状態で他の箇所をおかしくしても仕方ないのだから、首脳陣の判断で抹消すべき。本人は、今休めないという気持ちだろうからなおのこと。「スキあらば」と目ざとくいかないと、チーム力上がらないよ。たぶんそのままなんだろうな…。
二度目の先発だった二神は初勝利ならず、初黒星を喫してしまった。見た目にも走りが悪い速球は130km/h台半ばが多く、頼みの変化球も制球がばらつき、苦しい内容だった。再調整のため二軍行きとなるようだが、今季中にもういっぺん上げて、1勝しておきたいね。
一方のドラゴンズ吉見も調子は良くなかった。タイガース打線は7回までに11本のヒットを浴びせたが2点止まり、決定機では堅い守りもあって阻まれた。
特に3度の得点機で抑え込まれた良太は、いよいよ「重圧との戦いモード」。なんと思いこもうとしたって、4番がチームの勝敗を背負っていることに気づいたかのようだ。
どんな立派な4番も、この苦しみを味わい、この試練を乗り越えて、はじめて本当の4番になっていく。「やっぱりまだ早い」と外すという考え方と、素質を信じて腰を据えて待つ考え方があるが、私は苦い経験含めて、今は良太に勝負を預けていい時だと思っている。
4回ウラ、連打が出て1点返して2−4、なお一死一二塁、上本の一打は詰まり気味に右中間の前に落ちるヒット、滞空時間があり、打った瞬間に落ちると判断できる打球だったが、二走藤井は三塁ストップ。一死満塁となった後は、平野ポップ、鳥谷の痛烈な一二塁間は荒木のファインプレーに阻まれ、これ以上の点にならなかった。
確かにセンター大島は足も速けりゃ肩も強い、藤井の足も大したことない、憤死は怖いし、打順はここから中軸に向かう。しかし結局この「ストップ」が打線の勢いまで止めてしまった。打球判断の良い走者なら十分に還ってこられる打球だったし、もし大島が完璧送球をして二死になってしまうとしても勢い乗って攻め込んで欲しかった。シングルヒットが4本繋がったのに1点しか入っていない、「ああ…↓」という空気からネガポジ反転が起きてしまった。勝てないから突っ込めないし、突っ込めないから勝てない。ここがタイガースの弱さだ。
その一方で坂は突っ込んでいるね。2点ビハインドの2回ウラ、二塁打の金本を新井が進めることもできなかった一死二塁で右越タイムリー二塁打で反撃。4回は一死から痛烈なピッチャー返しのセンター前で反撃の口火を切ると、藤井の左中間の強い左前単打で、レフトの捕球態勢から強い返球はムリと、好判断で三塁まで進んだ。この好走塁が勢いを作り、代打今成の右前タイムリー、前述の上本の中前への4連打を呼び出した。タイガースらしからぬ走塁で勢いをつけた坂は、金本枠で当面突っ込んで使うべきだと思う。
上本も初回先頭見事な左線二塁打からのマルチ。その次の平野で送るっていうの弱々しいし、面白くないね。どうやらそれが和田監督の好きな野球みたいだけど。1,2,3番がマルチだったのに2点しか取れないというのは、弱々しくて面白くないからじゃないのかな。
負けは残念だったが、ともかくやるべき若手の活躍と、フェンシング太田氏の虎バカぶりでけっこう楽しめたテレビ観戦だった。