自称阪神タイガース評論家（跡地）

　もうここまで来れば時間の問題。阿部が「勝って胴上げしたい」と言っていたので、なんとか「負けて胴上げ」の意地悪してやるのだ。がんばれスワローズ、負けるなタイガース！イヒヒ…はーあ、むなしすぎるのう…。

　前日、球児が抹消されて、左腕藤原が登録された。二軍戦では先発で少し長めに投げたりと中西コーチが力を入れて調整していた。いいところで使ってやって欲しい。

　３位４位戦はカープが３つ落として「勝負あり」っぽい。スワローズは、シーズン中にあれだけケガ人を出しながらきっちりプレーオフ進出を決めるのだから強い。
　価値観は人それぞれだと思うが、私は「負け越し３位」のチームがどんどん勝ち上がって日本一の称号を手に入れることに何の抵抗感もない。特にカープだとかスワローズだとか、選手の年俸総額で他より少ない「選手層が薄いチーム」が努力と根性と知恵と工夫で権利を勝ち取り、一発勝負の短期決戦で勢いに乗っていくというのをぜひ見てみたいとも思う。「144試合の長大なペナントレースが予選になってしまう」という考え方もあると思うし、できればもう４チームばかり増えて、クライマックスじゃないプレーオフになってくれたらもっといいと思うけど、ギリギリ権利獲得からのアップセットはあっていい。

　そこへ行くっていうと、スワローズはただでさえ選手層が厚いと言えない陣容で、しかも離脱者が続出、大きな連敗もあるのだけれど、要所で中心選手が大活躍する勝負強さがある。故障を休養に使って、上手く回してさえいる。なんともしたたかなチームだ。ドラゴンズ、ジャイアンツ相手に大番狂わせしてくれてもかまわないよ（笑）。

　と、タイガースという存在を全否定するかのようなことを書いてきた。努力と根性と知恵と工夫が足りなければ、どんなに年俸の高い選手がたくさんいても最下位争いに甘んじてしまう（もっともこっちも勝負あった）、それを体現したチームなので、まあ今年に限っては全否定されても仕方ない。それは現場よりむしろフロントに対する苦言で、チームが抱える問題に対する姿勢が常に努力不足、根性不足、知恵と工夫不足だった。謙虚さと感謝が足りないとも言う。

　森田、田上をスタメンに使ったのは良し。残り試合は、「場数経験」と「見極めテスト」と「少しのエンターテインメント」に主眼を置いて、頭の中は来季でいくこと。もう部門コーチの処遇も決まっていて、少なくとも監督は続投という寛大すぎる処置をもらうのだから、和田監督も「自分」をしっかり確立させるためにこの時間を使っていくこと。

　またまた無援護だったけどスタンリッジ、グッピッチ。試合に勝って喜んでくれて良かった。若者たちが押されっぱなしの中、ベテラン代打陣グッジョ。そして今年のはじめ、もっとも私をワクワクさせてくれた筒井投手、球児の心を受け継いだ堂々の投球で初セーブおめでとう！和田監督の「願望采配」に応えられて良かった。

（備忘）今日は試合なしだから、明日は退団決定的のブラゼルについて書く。