自称阪神タイガース評論家（跡地）

　例によってイヤらしく考えると、低迷でガクッと落ち込んだ今季の収入をできるだけ挽回するために、金本引退を最大限に利用したいというのが球団の偽らざるホンネ。よって準備万端整えて、チケットも完売できるような日程が必要。きっと先日の中止は、願ったりかなったりだったろうな。

　セレモニーは、「試合終了後、金本選手のダイジェスト映像を放映」「金本選手による挨拶・花束贈呈」。特典は「金本知憲メモリアルポスター」のプレゼント。
（追記）特別限定グッズやフーズもたっぷり用意して待っているそうな。（公式）
もう雨降らないといいね。

　23日付けで今成を登録、浅井を抹消。24日付けで新井と田上を抹消。新井は肩の状態が慢性的に良くないので代わりに若手を使うために抹消なのだそうだ。もうそれについてコメントしはじめたら、問題が広がりすぎてしまうし、もう何度も言ったような気もするので、めんどくさいから省略（笑）。

　最大の懸案事項であった来季の現場ナンバー２、参謀役について、複数のスポーツ紙に「黒田正宏シニアアドバイザーがヘッドコーチに」と出た。なんとなく本当っぽい。そしていいのか悪いのかよくわからない（笑）。

　捕手として野村克也に育てられ、コーチとして森昌彦常勝西武を支える。田淵ダイエーでヘッドコーチを務め、99年〜00年野村阪神でバッテリーコーチ。その後01年からはフロント入りして編成部長、11年からは現場帯同の現職だという。
　西武で伊東を育て、阪神で矢野を育てた、阪神の２度の優勝をフロントから支えた、あるいは偉大な監督の薫陶を受けたという経歴に対する評価が正しいのか。確かに強い時期もあったが、かなりデタラメに見えるタイガースの編成部門の責任者だったという評価はどうなるのか。

　本当だとして、もちろんそれで強くなってくれれば嬉しいし、努力を否定するようなことはしないが、「内部完結型」「事なかれ」な臭いがする点で私はこの人事に対して良い評価はしない。なんとなくなんだけど和田監督続投を決めた時点で参謀役になってくれる相手が見つからなかったのかも。そらもうこのチームを強くできるかどうかはその人次第なのが見えているから、なかなか飛び込んで来る人はいない。どうせ翌年は監督交代人事になるだろうし…。

　強くしてくれれば良し、もしそうでなければ、監督もろともお払い箱。球団経営陣のそんな思惑を感じてしまう私は最近ブラックすぎると自覚してる（笑）。