自称阪神タイガース評論家（跡地）

　1996（平成８）年のドラ１が今岡。次の年のドラ１が中谷仁捕手。やはり戦力外となったことを受けて引退するのだそうだ。（デイリー）
目立つことは少なかったけれど、長い間プレーできたのは良かった。お疲れさまでした。

　さて二軍で力を見せて、今度は一軍で場慣れさせ、競争の中で実戦配備していくという当たり前のタイムスケジュールさえ辛抱できない「こらえ性のないタイガース」。ファンは絶望し、球団は焦りまくる。気持ちはわかる。そして阪神らしい。だけど強くしたいのなら、ちょっと落ち着けと。どの球団のように強くなりたいのか、そこの何が良くて、どうやっているのか、落ち着いて研究しろと。いつまでたっても焦って転んで阪神流じゃあねえ…。

　「なんでもアリ」の阪神報道だから信憑性も何もないが、ここ数日のサンスポ福留報道のありようがなんともクソ。
概略で言うと「球団としては若手を使っていきたいと思っているのだが、和田監督のどうしてもという要望でライト福留を獲得しようとしている…と球団幹部が言っている」ということになる。

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　通常、球団幹部という言葉が指すのは、南球団社長か高野球団本部長のどちらか。中間的な管理職にこのような発言はゆるされるはずはなく、私の憶測だと南球団社長による意図的なリークじゃなかろうかと思う。そして、福留について議論すること、憶測報道を許すことについては、この際譲ったとして、私が激しく嫌悪感を覚えるのは、この「誰かのせいにしようとしている」感、「責任はお前が取れよ」感だ。これがたまらなくイヤ。
　大した権限は渡さないが、「責任取らせポスト」としてＧＭを作る。そいで具体的な補強の話が出てくると、逃げを打つかのような情報が出てくる。オリックス球団でも似たような構図の話が出ていたが、実に醜い「保身の構造」がにおう。

　いったいチーム立て直しの最高責任者は誰なんだ？その意志決定のプロセス管理はどうなっているんだ？そこにどんなスジが通っているんだ？

　監督がＧＭから責任を押しつけられ、ＧＭは球団社長から、球団社長はオーナーから、オーナーは電鉄本社から、電鉄本社は阪急資本から…。上の顔色を窺いながら、我が身だけは守ろうとするような保身主義じゃあ、「強い阪神タイガースを創る」なんていう話にはとうていならない。