2012.10.14 Sunday
今週は引き続き投票募集中。
【週間MVP】
6金本 顔で笑って心の中は?見事な引退晴れ舞台
14能見 3試合打者9人から7奪三振でタイトル獲得
54メッセ 見事な8回ピシャリで花試合を演出
投票・詳細はこちらから→ http://torabaka.jp/archives/4256475.html
人気blogランキング >>
クライマックスシリーズ始まる。パもセも、劣勢チームが同点逆転の好機を生かせず、そのまま決着。どこに肩入れするでもない立場だと、もっともつれろー!と気楽なもんだ。
フェニックスでは岩本が塁上をにぎわわせながら点だけはゆるさない投球と、伊藤隼のホームランで1−0勝利。(岡本育子の小虎日記)
10/12、各紙既報の新入閣コーチ(黒田ヘッド、水谷打撃、平田ファーム監督、河村ファーム打撃)が発表、会見。それぞれに力のあるコーチだと思う。水谷氏はデイリー紙上で常に「速球に手が出ない、遅れる打者ばかりで、受け身、弱々しい、なめられとる」と主張していて、まさにそうだよなと思っていた。どういう方法論で、心と体を変化させていくのか注目したい。
さてコーチ刷新にしても、選手の補強にしても、そのチームが一つの目標に向かって力を集中できなければ「仏作って魂入れず」。生きるも死ぬも「魂」次第だ。和田監督はその魂を「団結力」に求めたのだと思っていた。
MLBのプレーオフ、信じられない逆転劇など熱い試合が多い。チームの力、仲間の力を信じて、一つになっているチームばかりが残ってきているから、そういう試合になるのだろう。
春のキャンプで、投手・野手逆転練習をさせたり、最後を全員ランニングで締めた和田監督も、そこにこだわりを持っているのだと思っていたのだ。しかし、自ら求心力を低下させるような行動を続けたことで、チーム内の気持ちのまとまりがなくなっていったと思う。
最大のポイントは、監督が正しく「評価」をしなかったこと。プロ野球は実力の世界であるのが大前提なのに、その実力を計れない、計れているのに正しい評価をしないのでは、集団の存在意義がなくなる。例えば調子が悪くても、故障していても、過去に実績がある選手を無条件に使い続け、一二軍の入れ替えをまったく行わない、あるいは二軍で活躍した選手を上げても使わない、入れ替えやすい選手だけを入れ替えるようなことをずっと繰り返すに至り、チームから「原理原則」がなくなった。
そうなってしまうと選手はもちろんのこと、一二軍のコーチ、チームスタッフや裏方にいたるまで「納得いかない気持ち」で仕事を続けることになり、チームが一つの方向を向けない。
和田監督としては、選手一人一人を大事にしているつもりだろうが、結果として選手一人一人をダメにしかねず、結果として感謝されることもない。あの監督を胴上げするためにとならない。
ものすごい人間力でチームをまとめあげる監督もいる。しかし和田監督はそもそもそういうタイプではない。ならばせめて、仕事をきっちりやらなくてはいけない。私情をいっさい排除し、状況に応じて正しく選手を評価し、取捨選択の判断をすること。来季、主に求められる仕事はそれだけだ。
球団の事情でそれなりに金を使った補強をしなきゃならないというのはあるだろう。その金を生かせるかどうかは、金を使うことよりも、その金をいったん全部ドブに捨てて、それを拾わせるくらいの厳しさを自分に課せるかどうかにかかっている。チームをまとめるとはそういうことだと思う。