2005.06.28 Tuesday
遠井吾郎氏が死去。64年リーグ優勝時の4番打者、シーズン打率2位(66年)など、輝かしい経歴もさることながら、微笑ましいエピソードも数知れず。
残念ながら私には引退間際の晩年の記憶しかない。代打が告げられると、場内から大きな声援が沸き起こったことを覚えている。ファンからとても愛されている、かつての名選手だということだけはわかった。
現役選手としては20年と長命だったのに、若すぎる死が残念だ。合掌。
さて苦しい6月を好調のうちに乗り切ろうとしている。アップダウンを繰り返す他球団を尻目に、コンスタントに2勝1敗ペースを刻む。これほど安定した強さを見せながら、3連勝すらほとんどないというのも珍しいように思う。ところどころに挟まれる負けが小さなメリハリとなって、かえって継続性に役だっているのかも知れない。ここらあたりも、「継続」については一言も二言もある金本と、「切り替え」にかけては誰も真似できないノウハウを持つ今岡が牽引するチームらしい(笑)。
ただし今岡の調子落ちが気になる。コンスタントに打点も上げ、効果的な一打が出ているのはさすがだが、打率は急降下中で、「ここは今岡が」という場面での成功率にやや翳りが見える。守備を見ていても、足の運び、反応が鈍くなっているように思う。下半身に疲れがたまっているのではないだろうか。これからは今まで以上に今岡を休ませることに注意したい。これは、絶好調の矢野にも同じことが言える。
という話の流れで、考えがまとまらないまま、思いつきを一つ。
道を究める左のホームランバッターと、期待されたらめっぽう強い右の天才打者。左はストイックなまでに肉体を鍛え、精神を研ぎ澄まし、技を磨き、一瞬のスキをも逃さない。
右は大失投のど真ん中を平然と見逃したと思ったら、とんでもないボール球や相手会心の勝負球をものの見事に打ち返す。観客がかたずを飲んで見つめる場面では、必ず最高の結果を出す。
お互いがチーム内の競争相手でもあり、頼れるパートナーであり、何より自分にないものを認め合える間柄。王と長嶋、松中と城島、金本と今岡。ONの系譜。
【コメント】
山田と岩木も同じ系譜ですね。 ^^
おはようございます。
確かに今岡選手は、「普通」の選手じゃないので、
ここぞと言う時にすごく期待をしてしまいます。
普通の選手なら、ストライクゾーンを見逃すと、
「おいおい」って思うけど、今岡選手の場合は
「今のはまこっちゃんにとってはストライクやないんやなあ〜」って思えます(笑)
しかし、残念なことに今日の試合は私の住んでいる地域では見ることが不可能なようです、多分。
試合の間中、地団駄踏んどこうかな。
(相当な筋トレになるかな、その前に倒れるな〜)
toraoさん、密やかにちゅんを見守って下さっているのですね。
今まではダンボール小屋生活でしたが、
暑くなってきたし、どうやら結構長いこと
生活を共にしそうなので、鳥小屋を買いに行くことにしました。
熱中症になったら困るからね〜。
toraoさんも暑さにはお気をつけて。
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ちょびうさ | 2005/06/28 9:15 AM |
野球を見始めた子供の頃の阪神のファーストが遠井でした。
そのせい?で、ファーストというポジションは、ほとんど動かなくて良いものだと長い間思ってました。
けれど、良く打っていた印象は残ってます。
想像上の自分のチームは、4番が読売の長島茂雄で、5番はファースト遠井だったもの。その後アルトマンの動かない系譜。w
| ばかぼん父 | 2005/06/28 12:13 PM |
あの頃のタイガースは江夏、田淵、遠井吾郎らが幅を利かせていて、別名「阪神部屋」などと揶揄されていました。時代はジャイアンツV9全盛期。柴田、高田、長島、王…。そのスマートさに嫉妬したものでした。今思えばあの頃、どうしても勝てないスマートなジャイアンツがいたことで、タイガースへのより深〜い偏愛が養われた気がする。
遠井の吾ろちゃんありがとう。そして安らかに。
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いわほー | 2005/06/28 12:35 PM |
遠井のゴロちゃんのご冥福を祈りにやってまいりました。。。
練習日とかだったんだろうけど、むかーし人気のない甲子園球場からチャリのって、てけてけ帰っていく吾郎ちゃんを目撃した記憶があり、、のどかだったなぁなどと思い出しました。背番号24ってオットが覚えておりました。今の24もがんばれ〜!
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ゆりあん | 2005/06/28 1:08 PM |
仏のゴローさん,愛嬌というか独特のたたずまいをもった選手だったなあという印象があります。選手やOBの話によく出てくる「新地のマスター」というような記憶も…。天国でも楽しく呑んでください。合掌。
そう言えば「阪神部屋」なんて言われ方もありましたね。関係ないけど,引退後の江夏投手が大リーグに挑戦するということで,ブリュワーズだったかのテストを受けたとき,向こうの球団関係者から「イナーツはスモウレスラーか?」と言われたという挿話を思い出しました。
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おかぼん | 2005/06/28 1:36 PM |
語り口はぜんぜん違うけれど、遠井吾郎さんの直系の弟子は川藤幸三かもしれない。不動(!)のファーストベースマンとしてレギュラーをはった選手に対して、それは失礼と川藤は言うでしょうが…。
最強の内野陣のなかでドタバタと見えながら、結構、うごくやん、という愛嬌だったようにも思う。最強の投手陣の中でチャンスにはめっぽう弱く(笑)、それはご愛嬌、という印象でもあった。とはいえ、万年2位のチームを支えた4番打者でした。口ではとやかく言っても、誰もゴロちゃんを悪く思う人はいない…。
ご冥福をお祈りいたします。それとちょっとお願い。背番号24に力を貸してやってください。タイガースの優勝にも。
| BSミツルH | 2005/06/28 5:08 PM |
今日はちと遅くなりました。米子かぁ、一度行ってみたいなぁ。
世代的に私が書けない遠井さんのお話をフォローして頂いてありがとうございました。
to ichikenさま
ああ、ほんまやあ。相変わらずichikenさんはオチつけるの上手いなぁ(笑)。
to ちょびうささま
ど真ん中がいちばん苦手なコースですから(笑)。
はい、始まりましたよー。地団駄踏んでますか?(笑)。
いやいや、今日も暑かったですよー。もうね、誰に何と言われようと、勝手にクールビズしちゃってますよ。お気遣いありがとうございまーす!
to ばかぼん父さま
自分が見ていた選手が亡くなるって、なんとも寂しいものですね。自分が歳をとったということでもあるのでしょうが…。私が虎に目覚めたのは、アルトマンがレギュラーのころからです。
to いわほーさま
相撲部屋などと言われた頃、突如として弱い阪神が生まれてしまいました。一時期間違いなくスター選手だった遠井選手。ああ、やっぱり寂しいなぁ。
to ゆりあんさま
わざわざお暑い中おこしいただいてありがとうございました。のどかなお話ですね。いまでも自転車に乗った上坂には会えるかもしれませんが(笑)。
to おかぼんさま
江夏のブリュワーズ挑戦は、優勝した85年春のことでしたね。だって、えらい腹だったですからね、その時の江夏は。ブリュワーズに入ったら、また旨いビールで腹がふくれるなぁと思っていました(笑)。
to BSミツルHさま
今日、デイリー本紙を買ったのですが、川藤さんが寄稿していました。本当に大好きな先輩だったようです。ああ、懐かしいなぁ…なぜか自分までそのころのチームに選手として所属していて、練習をさぼっては夜な夜な飲みに行ったような気になってしまいます…。
本当に、24番に力を貸してくれるかも知れませんね。今季の優勝も心待ちにしていたそうですから。ああ、寂しいなぁ…。
| torao | 2005/06/28 6:54 PM |
ども。なーんか寂しくて、コメント書きに来ました。私も、現役の最後のほう、「代打・遠井」しか知らないクチです。でも、そうコールされるたび、いっつもアナウンサーが盛り上がってて、歓声があがってて、人気あるオッサンなんだなぁ、と思っておりました。
タイプは違うけれど、川藤さんに重なるもの、ありますね。お酒好きってのもあるけれど…
死ぬときはきっと酒が原因に違いないとおっしゃっていた、と、昔なにかで読んだ覚えがありますが…そうじゃなかったんですね。それすらもが寂しいです。
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はみ | 2005/06/28 8:46 PM |
to はみさま
よくいらして下さいました。岡田監督って、そこらへんのタイガースの末裔ですよね。二軍監督の時は、山口に開店したスナックゴロウに寄っていたそうです。
朝まで飲んでケロっと試合して、やっぱり年とるとお腹出て…(笑)。昔の野球屋さん、好きだなぁ。寂しいなぁ…。
| torao | 2005/06/28 10:44 PM |
2勝1敗ペースなら、「炎の3連投」なんてことは起こらないからいいのではないでしょうか。
今日のような試合を見るにつけ、先発6人で回すつもりなら投手11人では足らないことは明らかですが、もしかして軸になる3、4人以外は登板ごとに抹消して、先発2人分の1軍枠を節約するという画期的な戦略に転換したのだろうか。
| のののー | 2005/06/28 11:26 PM |
打撃3部門のタイトルは、一流のレギュラー・クラスの中でも「超一流」の者しか攫むことの出来ない勲章だ。技術・体力・気力が非常に高いレベルで維持される事が条件である。其の為実力が在りながら清原、高橋由伸など獲れない選手なほうが多い。それには勿論理由が在る。
今岡選手は一昨年「首位打者」を金本選手は昨年「打点王」を獲得した。昨シーズン末、ラミレスの最終打席が終わりタイトルが確定した日、兄貴は彼に「ありがとう」と電話をした。
その「極み」に到達した者しか持ち得ない「境地」を共有する二人は、互いを本当の意味で尊敬する。兄貴は彼の打撃技術と勝負強さに自分以上の物を感じ、彼は兄貴の野球に対する取り組み方とその気力に心から敬服する。
強いチームには必ず「二人」が存在する。最近ではソフト・バンクのあの「二人」。互いを刺激し合って、周りを良い意味で巻き込みながら、やって行って欲しい。兄貴がFAした時、中日のほうがウチのオファーより高かったそうだ。それでも兄貴は阪神に来てくれた。本当にありがとう。
私の敬愛する掛布雅之氏は本塁打王3回、打点王1回である。
to のののーさま
そういえば岡田監督は、勝ち星は少なくとも、貯金の出来る投手を調子良いものからとっかえひっかえ出来たらそれが一番良いとかって言っていましたね。試合数が少ないところで、ちょっと試しているのかもしれませんね。
to goldkazu3750さま
遠井さんは、惜しくも首位打者を逃した年があったそうですね。いろいろなエピソードを聞けば、うーんそれは何かが足りなかったと言われても仕方ないかなぁ…と。30代半ばで初タイトルを取った金本は立派だなぁ。
| torao | 2005/06/29 12:50 AM |
遠井様のご冥福をお祈りいたします。
おなかが出ている野球選手、懐かしい青春、二度と戻りませんねー
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ひさし | 2005/06/29 4:07 AM |
to ひさしさま
そうですね。二度と戻らないから尊いんですね(しみじみ)
| torao | 2005/06/29 8:24 AM |
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