2005.06.29 Wednesday
もともと韓国で行う予定だった千葉マリンM−Hパ首位攻防2連戦は、「360度ビアスタジアム」と銘打って、全席1500円均一、生ビール半額(600円→300円)。途中で雨も降る天候ながら、今季平日最多の25,012人を集めた。「行列のできる…」ではないが、空席が少ない、一杯入っているという状況だけで、中身も良さそうに思えるもの。このシリーズは特別企画としても、いかに空席をなくすかがポイントだ。特にもっとも見やすいはずの内野指定の良い席がガラガラという状況は、「値決め」の下手を感じる。これはタイガースも決して例外ではない。
二軍の話。調整登板の安藤は、二段モーションをやめて、軽やかに4回を投げたとか。日曜には登録可能。赤松4安打。6/29辻本がデビューの可能性あり。
金本知憲「日本列島においづけの旅 in 米子」。黒田の直球に押し込まれながら、左手を上手く上からかぶせた。狭い観客席を越えて場外に持って行く怪力はさすが。まだ全身のスイング動作がシンクロしていない印象だが、ラッキーヒットが重なっているうちに、また、気温の上昇とともに調子が上がってくるだろう。
5年前は井川の初勝利、一昨年濱中の故障前最後の猛打賞と米子はゲンの良い場所。結果として二人にはまた良い結果がやってきた。それにしても満塁の濱中は勝負強い。大入り14,469人の大半はタイガースファンで、営業的には良かったのかも知れないが、試合展開もアレで、ホームのカープにはちょっと気の毒だった。
接戦をぶち壊してしまったのは、カープの天野投手かも知れないが、それを呼び込んだのは赤星の犠打(結果的に内野安打)。2点リードの8回表、先頭の中村豊がヒットで出ると初球を転がした。二塁封殺が微妙なタイミングだっただけに天野があわててしまった。続く鳥谷は「最低でも」一二塁間のゴロという打撃に徹した結果、鋭いライト線へのタイムリー2塁打、これで完全に「ぶち壊し」の態勢が整った。赤星、鳥谷ともに打席でやるべきことがわかっているというのがチームとしての強さだ。
映像を見ていてつくづく思ったのだが、井川太ったなぁ。腹から背中へぐるりと「脂肪ベルト」がついているように見えた。練習をサボっているとか、酒浸りになっているという話は聞かないので、ひとえに食い過ぎ、カロリー摂取量と基礎代謝量のバランスが狂ってるのではないだろうか。
この日も亡き遠井さんが「所属」していた「阪神相撲部屋」の一員であるかのように、マウンド上で息も荒くかったるそうだった。下半身の粘りが効かず、すべての球種が高く浮いていた。結果的に5 1/3を3失点、勝利投手になれたのは、腕の振りに気持ちが入っていたから。あれでまた加減して球を置きに行くようであれば、あんなものでは済まなかった。
しかし降板した6回は、新井のHRを含めセンター方向に4安打を集中された。球が高い分、引っ張らずに投手の足下に返す打撃を徹底されると止められそうになかった。交代はやむを得なかっただろう。もちろん不甲斐ない井川には、より一層の鍛錬を求む。
カープと黒田投手にはあまりにも不運だった。当然完投をするはずのところへ打球が右手に当たるアクシデント。弱い中継ぎ勝負となってしまった時点で、圧倒的に不利だった。その一打(記録は投手ゴロ)を放ったのが桧山。で、二番手永川からクリーンナップが作った6回一死満塁の好機に、勝ち越しとなる押し出し四球を選んだのが桧山。追撃されてイヤなムード漂う7回一死満塁で貴重な追加点となる犠飛を打ったのが桧山。ノーヒットながら試合の流れを支配する活躍だった。
特に、6回の押し出し四球は、追い込まれてから低めに沈む球にバットが止まり、フルカウントから高めの速球を見極めた。この2球の対処によって、今後の桧山がぐんと変わってくる可能性がある。これさえできれば2割そこそこでウロチョロしている打者ではない。精神的な焦りからだろう、わかっちゃいるけど、ずーっとできなかったこと。私は、亡くなった24番の大先輩が力を貸してくれたと信じたりする。
二軍の話。調整登板の安藤は、二段モーションをやめて、軽やかに4回を投げたとか。日曜には登録可能。赤松4安打。6/29辻本がデビューの可能性あり。
金本知憲「日本列島においづけの旅 in 米子」。黒田の直球に押し込まれながら、左手を上手く上からかぶせた。狭い観客席を越えて場外に持って行く怪力はさすが。まだ全身のスイング動作がシンクロしていない印象だが、ラッキーヒットが重なっているうちに、また、気温の上昇とともに調子が上がってくるだろう。
5年前は井川の初勝利、一昨年濱中の故障前最後の猛打賞と米子はゲンの良い場所。結果として二人にはまた良い結果がやってきた。それにしても満塁の濱中は勝負強い。大入り14,469人の大半はタイガースファンで、営業的には良かったのかも知れないが、試合展開もアレで、ホームのカープにはちょっと気の毒だった。
接戦をぶち壊してしまったのは、カープの天野投手かも知れないが、それを呼び込んだのは赤星の犠打(結果的に内野安打)。2点リードの8回表、先頭の中村豊がヒットで出ると初球を転がした。二塁封殺が微妙なタイミングだっただけに天野があわててしまった。続く鳥谷は「最低でも」一二塁間のゴロという打撃に徹した結果、鋭いライト線へのタイムリー2塁打、これで完全に「ぶち壊し」の態勢が整った。赤星、鳥谷ともに打席でやるべきことがわかっているというのがチームとしての強さだ。
映像を見ていてつくづく思ったのだが、井川太ったなぁ。腹から背中へぐるりと「脂肪ベルト」がついているように見えた。練習をサボっているとか、酒浸りになっているという話は聞かないので、ひとえに食い過ぎ、カロリー摂取量と基礎代謝量のバランスが狂ってるのではないだろうか。
この日も亡き遠井さんが「所属」していた「阪神相撲部屋」の一員であるかのように、マウンド上で息も荒くかったるそうだった。下半身の粘りが効かず、すべての球種が高く浮いていた。結果的に5 1/3を3失点、勝利投手になれたのは、腕の振りに気持ちが入っていたから。あれでまた加減して球を置きに行くようであれば、あんなものでは済まなかった。
しかし降板した6回は、新井のHRを含めセンター方向に4安打を集中された。球が高い分、引っ張らずに投手の足下に返す打撃を徹底されると止められそうになかった。交代はやむを得なかっただろう。もちろん不甲斐ない井川には、より一層の鍛錬を求む。
カープと黒田投手にはあまりにも不運だった。当然完投をするはずのところへ打球が右手に当たるアクシデント。弱い中継ぎ勝負となってしまった時点で、圧倒的に不利だった。その一打(記録は投手ゴロ)を放ったのが桧山。で、二番手永川からクリーンナップが作った6回一死満塁の好機に、勝ち越しとなる押し出し四球を選んだのが桧山。追撃されてイヤなムード漂う7回一死満塁で貴重な追加点となる犠飛を打ったのが桧山。ノーヒットながら試合の流れを支配する活躍だった。
特に、6回の押し出し四球は、追い込まれてから低めに沈む球にバットが止まり、フルカウントから高めの速球を見極めた。この2球の対処によって、今後の桧山がぐんと変わってくる可能性がある。これさえできれば2割そこそこでウロチョロしている打者ではない。精神的な焦りからだろう、わかっちゃいるけど、ずーっとできなかったこと。私は、亡くなった24番の大先輩が力を貸してくれたと信じたりする。