2005.07.24 Sunday
選手会の臨時大会が7/22に開かれ、古田会長がコメント。ポイントは、(1)オーナー会議で承認された「暫定ドラフト案」の中身に対してダメ出し、(2)同じく、悪条件を強いられる中での「WBC基本的に参加」に対してダメ出し、(3)それらの議論プロセスに対する不満(スト妥結の際に、経営側と選手会側双方でプロ野球改革を協議する場として設けられたはずの構造改革協議会を経ないで、オーナー会議の承認を先決事項としたこと)というところか。
おそらくドラフトの改革案については、選手会の方がより良い対案を示せるだろう。また、WBCについては、将来に禍根を残すような条件下なら参加しない方が良いという主張に正論を感じる。
一方で、FA取得期間短縮の条件として経営側が提示している条件に、選手会側が反対しているものの中には、経営側を支持したいものもある。例えば事実上、外国人枠の増となる「アジア枠の導入」などは、好アイディアだと思うし、むしろ外国人枠撤廃の方向性に向いてほしい。
いずれにしても、オーナー会議の承認をタテに、経営側が一方的にごり押しする手法は、昨年の経緯を無視した蛮行。まして中身も「問題先送り」のダメダメなので、ゴタゴタは必至だろう。おそらく、今季ドラフトは「オーナー会議承認」の暫定案で実施、来季については白紙とし、選手会の対案の内容を加味するというような方向になるのでは…と予想する。
12球団監督会議が7/23に開催され、来季からの2段モーション禁止、公認球の統一(縫い糸は麻糸ではなく錦糸に)、交流戦予備日日程の見直し、試合時間短縮(両リーグの記録部、審判部によるルール作りを要望)などについて協議、確認した。
前半終了直前の数試合、好調タイガース投手陣(ベイスターズも)のテンポの良い投球のおかげで、キビキビと締まったゲームになった。試合時間短縮のポイントは、やはり投球間隔が第一だと思う。バレンタイン監督から、バスケットボールの24秒ルールのように、カウントダウンタイマーを表示したらどうかなど、具体的な提案もあったようだが、牽制球の取扱も含め、駆け引きの面白さとの兼ね合いが難しい部分でもある。
ただし、観客もテンポの良い投球を望んでいるということを忘れないで欲しい。リズムの良いゲームは観客をどんどん引きつけていき、その雰囲気がさらに良いプレーを生むという好循環になるが、逆もまた真なり。間の悪い投手には敵味方関係なくブーイングを浴びせるなどの「意思表示」をすることが一番手っ取り早い解決策のように思う。
さて、オールスター第2戦。どうでも良い話から順にしていくと(笑)、(1)球宴の清原って、紅白の和田アキ子と同じ意味だなぁ、(2)同じ朝日系でも東京のテレビ朝日と大阪の朝日放送では、野球に対する愛情が全然違うなぁ、これは問題があるなぁ、(3)野球そのものが面白いとSHINJOの「セレブ趣味」は浮くなぁ(笑)。
城島は役者やのぅ(笑)。工藤に真っ直ぐ放らせて、レフトスタンドに特大HR。愉快なやっちゃ(笑)。
MVPの前田、本当に良い顔していた。だっていつも「納得できん」ていう顔してるんだもんねぇ(笑)。今岡、金本とのMVP争いを演出してくれた落合監督も良かった。「阪神の選手ばかり酷使した」なんて言うのは止めにしよう。みんな納得して球宴を楽しんでいたんだから。それは選手の顔を見ればわかることだ。
下柳は試合の盛り上げ役で2ランHRを李にプレゼント。矢野は盗塁2つ刺してヒットも記録、藤本は2タコでお役御免、今岡は2安打2打点で優秀選手賞、鳥谷は2試合3安打打率.500で新人賞獲得!、金本は3安打猛打賞、赤星は初安打初盗塁。以上ダイジェスト(笑)。
優秀選手に選ばれた、藤川球児はなんとプロ初セーブのクロージング。最後は直球で三振を取りにいったが、当てられて苦笑い。それでも幸せそうな球児のスマイルを見て、こっちも幸せな気持ちだ。この球宴で球児はさらにさらに進化を遂げたと思う。
吉田義男氏が始球式を行う少年を連れてマウンドへ。裏返った大声で「プレーボール!」と宣言して始まったこの試合。いつもと同じように和やかな空気。ところが、3アウトチェンジになると、微妙に雰囲気が変わる。
打席に入る赤星、表情こそ軟らかいが、眼光は前日と違う。バッテリーは杉内−城島。舞台は甲子園。観客の多くはいつものタイガースファン。赤星が、そしてこの日2,3番に入った今岡、金本が、何を考えているのかは容易に想像がつく。
立ち上がり、杉内は制球が定まらなかったが、キレの良い直球はいつもどおり。赤星は差し込まれながらファールでタイミングをはかっていく。粘った8球目、コンパクトなスイングで杉内の足元に弾き返す。センター前ヒット。
続く今岡の初球、赤星絶好のスタート。肩に違和感を感じ数日休んでいた城島も、座ったままの送球で魅せるが盗塁成功。これは双方、結果はわかっているけれど、「やらなきゃいけない仕事」だ。なにはともあれ無死二塁。今岡の目が杉内を睨む。一昨年の日本シリーズでは杉内に2敗。まったく攻略の糸口を見出せなかった。ゆったりとしたフォームから繰り出される直球にどうしてもタイミングが合わない。2球ボールの後、今岡がファーストストライクから振っていく。直球を2つファール、なんとか赤星を返したい、先制点を奪いたいという意欲が表れる。5球目のチェンジアップが外に浮いたところを逆らわずにセンター前に落とす。今岡らしい柔らかい打撃だ。1点先制、沸き上がる甲子園。
続く3番金本。前日の打席とはまったく違う気合。今年の交流戦でも杉内には、わずか2安打の完封を許している。その時4番に入っていた金本には3回しか打席が回ってこなかった。この投手を攻略することなくして日本一などあり得ない。初球から振っていく。体調を崩していた最近の金本には見られなかった積極性。追い込まれた後、外角低めに逃げるスライダーにも必死に対応しファール。いつしかオールスターの空気など微塵もなくなっている。粘って2−3となった8球目、鋭い打球が右中間を破る。マウンド上の杉内は、「オールスター的」な苦笑いを浮かべるしかなかったが、甲子園のマウンドで連打された時、大歓声の中、どんな思いをするか初めて知ったことだろう。3人で杉内に21球を投げさせ、3人とも得点となった。
この日も関西は蒸し暑かったようだが、一瞬、10月の風を感じた。
おそらくドラフトの改革案については、選手会の方がより良い対案を示せるだろう。また、WBCについては、将来に禍根を残すような条件下なら参加しない方が良いという主張に正論を感じる。
一方で、FA取得期間短縮の条件として経営側が提示している条件に、選手会側が反対しているものの中には、経営側を支持したいものもある。例えば事実上、外国人枠の増となる「アジア枠の導入」などは、好アイディアだと思うし、むしろ外国人枠撤廃の方向性に向いてほしい。
いずれにしても、オーナー会議の承認をタテに、経営側が一方的にごり押しする手法は、昨年の経緯を無視した蛮行。まして中身も「問題先送り」のダメダメなので、ゴタゴタは必至だろう。おそらく、今季ドラフトは「オーナー会議承認」の暫定案で実施、来季については白紙とし、選手会の対案の内容を加味するというような方向になるのでは…と予想する。
12球団監督会議が7/23に開催され、来季からの2段モーション禁止、公認球の統一(縫い糸は麻糸ではなく錦糸に)、交流戦予備日日程の見直し、試合時間短縮(両リーグの記録部、審判部によるルール作りを要望)などについて協議、確認した。
前半終了直前の数試合、好調タイガース投手陣(ベイスターズも)のテンポの良い投球のおかげで、キビキビと締まったゲームになった。試合時間短縮のポイントは、やはり投球間隔が第一だと思う。バレンタイン監督から、バスケットボールの24秒ルールのように、カウントダウンタイマーを表示したらどうかなど、具体的な提案もあったようだが、牽制球の取扱も含め、駆け引きの面白さとの兼ね合いが難しい部分でもある。
ただし、観客もテンポの良い投球を望んでいるということを忘れないで欲しい。リズムの良いゲームは観客をどんどん引きつけていき、その雰囲気がさらに良いプレーを生むという好循環になるが、逆もまた真なり。間の悪い投手には敵味方関係なくブーイングを浴びせるなどの「意思表示」をすることが一番手っ取り早い解決策のように思う。
さて、オールスター第2戦。どうでも良い話から順にしていくと(笑)、(1)球宴の清原って、紅白の和田アキ子と同じ意味だなぁ、(2)同じ朝日系でも東京のテレビ朝日と大阪の朝日放送では、野球に対する愛情が全然違うなぁ、これは問題があるなぁ、(3)野球そのものが面白いとSHINJOの「セレブ趣味」は浮くなぁ(笑)。
城島は役者やのぅ(笑)。工藤に真っ直ぐ放らせて、レフトスタンドに特大HR。愉快なやっちゃ(笑)。
MVPの前田、本当に良い顔していた。だっていつも「納得できん」ていう顔してるんだもんねぇ(笑)。今岡、金本とのMVP争いを演出してくれた落合監督も良かった。「阪神の選手ばかり酷使した」なんて言うのは止めにしよう。みんな納得して球宴を楽しんでいたんだから。それは選手の顔を見ればわかることだ。
下柳は試合の盛り上げ役で2ランHRを李にプレゼント。矢野は盗塁2つ刺してヒットも記録、藤本は2タコでお役御免、今岡は2安打2打点で優秀選手賞、鳥谷は2試合3安打打率.500で新人賞獲得!、金本は3安打猛打賞、赤星は初安打初盗塁。以上ダイジェスト(笑)。
優秀選手に選ばれた、藤川球児はなんとプロ初セーブのクロージング。最後は直球で三振を取りにいったが、当てられて苦笑い。それでも幸せそうな球児のスマイルを見て、こっちも幸せな気持ちだ。この球宴で球児はさらにさらに進化を遂げたと思う。
吉田義男氏が始球式を行う少年を連れてマウンドへ。裏返った大声で「プレーボール!」と宣言して始まったこの試合。いつもと同じように和やかな空気。ところが、3アウトチェンジになると、微妙に雰囲気が変わる。
打席に入る赤星、表情こそ軟らかいが、眼光は前日と違う。バッテリーは杉内−城島。舞台は甲子園。観客の多くはいつものタイガースファン。赤星が、そしてこの日2,3番に入った今岡、金本が、何を考えているのかは容易に想像がつく。
立ち上がり、杉内は制球が定まらなかったが、キレの良い直球はいつもどおり。赤星は差し込まれながらファールでタイミングをはかっていく。粘った8球目、コンパクトなスイングで杉内の足元に弾き返す。センター前ヒット。
続く今岡の初球、赤星絶好のスタート。肩に違和感を感じ数日休んでいた城島も、座ったままの送球で魅せるが盗塁成功。これは双方、結果はわかっているけれど、「やらなきゃいけない仕事」だ。なにはともあれ無死二塁。今岡の目が杉内を睨む。一昨年の日本シリーズでは杉内に2敗。まったく攻略の糸口を見出せなかった。ゆったりとしたフォームから繰り出される直球にどうしてもタイミングが合わない。2球ボールの後、今岡がファーストストライクから振っていく。直球を2つファール、なんとか赤星を返したい、先制点を奪いたいという意欲が表れる。5球目のチェンジアップが外に浮いたところを逆らわずにセンター前に落とす。今岡らしい柔らかい打撃だ。1点先制、沸き上がる甲子園。
続く3番金本。前日の打席とはまったく違う気合。今年の交流戦でも杉内には、わずか2安打の完封を許している。その時4番に入っていた金本には3回しか打席が回ってこなかった。この投手を攻略することなくして日本一などあり得ない。初球から振っていく。体調を崩していた最近の金本には見られなかった積極性。追い込まれた後、外角低めに逃げるスライダーにも必死に対応しファール。いつしかオールスターの空気など微塵もなくなっている。粘って2−3となった8球目、鋭い打球が右中間を破る。マウンド上の杉内は、「オールスター的」な苦笑いを浮かべるしかなかったが、甲子園のマウンドで連打された時、大歓声の中、どんな思いをするか初めて知ったことだろう。3人で杉内に21球を投げさせ、3人とも得点となった。
この日も関西は蒸し暑かったようだが、一瞬、10月の風を感じた。