2005.09.01 Thursday
神戸、大阪ドーム、甲子園と近畿で3試合が行われた8/31、大阪でプロ野球構造改革協議会が開かれた。制度を変えた目的がハッキリしないドラフトへのツッコミは当然。選手会側としてWBC参加に消極的なのも当たり前。「日本代表」の試合さえあれば、プロ野球が発展するという安直な考えは持たない方が良い。最悪のシナリオは、「日本代表だけはちょっと興味ある」という客層を拡大することだ。
こちらはぶっちぎりでV。タイガース二軍、ウェスタンリーグ優勝。だが「おめでとう」は、一軍で活躍した時に贈る言葉。みんなで勝利を重ねていったことは良い経験になっただろう。
藤川の代わりとして(いや代わりになどなるわけはないが)登録されていた能見を抹消。そのせいで抹消中の秀太の穴を埋めるべく、久慈を登録。
また、例によってドラゴンズにとっては、もうこれ以上ないという勝ち方だ。タイガースとしては本意ではないが、こうなった以上は、「そんな勝ちでもこんな勝ちでも1勝は1勝」とばかりに、つまらない勝ち方をしよう。あんなに素晴らしい勝ち方をしても、まだこんなにつまらなく負けなきゃいけないのか…とドラゴンズをがっかりさせよう。どっちにしたって、9月に入ってのこの僅差、どっちも当分楽にはなれないのだから。
桧山、素晴らしい150号。記念すべき試合を白星で飾れなかったのは残念。
それを含め、逆転されてから反発があったのは良かった。今まではこれがほとんどなかった。しかし4回ウラ、5回ウラと、もう1点、あの時のもう1点と思わざるをえない攻撃だったように思う。
橋本、桟原。経験の浅い投手には苦しい状況、良く投げた。良い経験をしている。
7,8回は福原がリリーフ登板。完璧に抑えた。ぜひその間に逆転して、勝ちをつけてやりたかった。ドラゴンズの上位には、左右の揺さぶりより、前後(緩急)が効く。福原は上手かった。
Dの若い中継ぎを打ちたかった。彼らのもっとも自信のある球、石井、高橋聡ならスライダー、鈴木、山井なら直球を狙い打つべし。
湿気が多く無風の甲子園球場は、薄くモヤが立ちこめていた。首位攻防の異様なムードがさらに増す。ましてや不安を抱えた両エースが、前日の中止でそろって不安を増幅させながらスライド登板。選手だけでなく、観客も含めて、息苦しさを覚えるような立ち上がりだった。
2回ウラ、その重い空気を金本の痛烈な打球が切り裂く。続く今岡の打席、追い込んでからのストレートがことごとく甘いコースへ行くが、今岡タイミングが合わずファールにしていた。だが6球目、ひっかけるはずのフォークが、落ちずに内に流れてくる…バットがボールの芯を射抜く…白く煙るレフトスタンドに消える先制2ランHR。金本の全力疾走直後の今岡の集中力は凄まじいものがある。
一死後、矢野も内低めの直球をやや開き気味にタイミング良く振り抜くと、またしてもレフトスタンドに入る。3−0という願ってもない展開に、甲子園は大いに沸く。
直後3回表、実にあっけなく逆転される。何でもない三ゴロを今岡がエラー。もちろん打った荒木の脚力が誘ったエラーだ。井川は当然一走荒木を警戒する。井端はいつも通り直球をライト前へと狙っている。そこへやってきた初球は外へのスライダー。すこしでも左右に角度がついていれば併殺コースなのだが、予定よりひっかかった打球は二遊間を抜ける。無死一二塁。ここまで井川の投球に問題があるとは思えない。
打者立浪。初球はインハイへ直球、きわどくボールの判定。2球目も直球アウトロー素晴らしいコースへ。え?これもボール?0−2。立浪は第1打席、初球を打ち上げ三飛。イメージとまったく合っていないという打撃だった。バッテリーは直球で押すのが安全だと判断していた。3球目外への直球ファール、やはり合っていない。4球目また直球インハイへ、やや力んだ分外れて1−3。立浪は次の5球目、どうせ来るだろう直球を「いちにのさん」で打ってやろうと待っていた。そこへカウントを取りに行く球、やや置きに行った直球が真ん中高めへ。振り切る立浪、ライトポールへ伸びて行く打球、悲鳴とどよめきに包まれる球場…打球はわずかにライトポールの右へ…ファール。だが、この1球で形勢が変わった。井川の頭に、同点・逆転という怖さが、立浪の頭に打てるという自信が生まれた。6球目の直球は、打たれまいと力むばかりに地面すれすれに遠く外れた…。そして甲子園を埋めた大観衆の脳裏に、「井川またも背信投球」という言葉が浮かんだ…。
こちらはぶっちぎりでV。タイガース二軍、ウェスタンリーグ優勝。だが「おめでとう」は、一軍で活躍した時に贈る言葉。みんなで勝利を重ねていったことは良い経験になっただろう。
藤川の代わりとして(いや代わりになどなるわけはないが)登録されていた能見を抹消。そのせいで抹消中の秀太の穴を埋めるべく、久慈を登録。
また、例によってドラゴンズにとっては、もうこれ以上ないという勝ち方だ。タイガースとしては本意ではないが、こうなった以上は、「そんな勝ちでもこんな勝ちでも1勝は1勝」とばかりに、つまらない勝ち方をしよう。あんなに素晴らしい勝ち方をしても、まだこんなにつまらなく負けなきゃいけないのか…とドラゴンズをがっかりさせよう。どっちにしたって、9月に入ってのこの僅差、どっちも当分楽にはなれないのだから。
桧山、素晴らしい150号。記念すべき試合を白星で飾れなかったのは残念。
それを含め、逆転されてから反発があったのは良かった。今まではこれがほとんどなかった。しかし4回ウラ、5回ウラと、もう1点、あの時のもう1点と思わざるをえない攻撃だったように思う。
橋本、桟原。経験の浅い投手には苦しい状況、良く投げた。良い経験をしている。
7,8回は福原がリリーフ登板。完璧に抑えた。ぜひその間に逆転して、勝ちをつけてやりたかった。ドラゴンズの上位には、左右の揺さぶりより、前後(緩急)が効く。福原は上手かった。
Dの若い中継ぎを打ちたかった。彼らのもっとも自信のある球、石井、高橋聡ならスライダー、鈴木、山井なら直球を狙い打つべし。
湿気が多く無風の甲子園球場は、薄くモヤが立ちこめていた。首位攻防の異様なムードがさらに増す。ましてや不安を抱えた両エースが、前日の中止でそろって不安を増幅させながらスライド登板。選手だけでなく、観客も含めて、息苦しさを覚えるような立ち上がりだった。
2回ウラ、その重い空気を金本の痛烈な打球が切り裂く。続く今岡の打席、追い込んでからのストレートがことごとく甘いコースへ行くが、今岡タイミングが合わずファールにしていた。だが6球目、ひっかけるはずのフォークが、落ちずに内に流れてくる…バットがボールの芯を射抜く…白く煙るレフトスタンドに消える先制2ランHR。金本の全力疾走直後の今岡の集中力は凄まじいものがある。
一死後、矢野も内低めの直球をやや開き気味にタイミング良く振り抜くと、またしてもレフトスタンドに入る。3−0という願ってもない展開に、甲子園は大いに沸く。
直後3回表、実にあっけなく逆転される。何でもない三ゴロを今岡がエラー。もちろん打った荒木の脚力が誘ったエラーだ。井川は当然一走荒木を警戒する。井端はいつも通り直球をライト前へと狙っている。そこへやってきた初球は外へのスライダー。すこしでも左右に角度がついていれば併殺コースなのだが、予定よりひっかかった打球は二遊間を抜ける。無死一二塁。ここまで井川の投球に問題があるとは思えない。
打者立浪。初球はインハイへ直球、きわどくボールの判定。2球目も直球アウトロー素晴らしいコースへ。え?これもボール?0−2。立浪は第1打席、初球を打ち上げ三飛。イメージとまったく合っていないという打撃だった。バッテリーは直球で押すのが安全だと判断していた。3球目外への直球ファール、やはり合っていない。4球目また直球インハイへ、やや力んだ分外れて1−3。立浪は次の5球目、どうせ来るだろう直球を「いちにのさん」で打ってやろうと待っていた。そこへカウントを取りに行く球、やや置きに行った直球が真ん中高めへ。振り切る立浪、ライトポールへ伸びて行く打球、悲鳴とどよめきに包まれる球場…打球はわずかにライトポールの右へ…ファール。だが、この1球で形勢が変わった。井川の頭に、同点・逆転という怖さが、立浪の頭に打てるという自信が生まれた。6球目の直球は、打たれまいと力むばかりに地面すれすれに遠く外れた…。そして甲子園を埋めた大観衆の脳裏に、「井川またも背信投球」という言葉が浮かんだ…。