自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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笑顔 信頼 勝負強さ
なんかもう、やるって決めてるのかな?と思わせる報道…(苦笑)。あのジャイアンツが初めて外部から監督を招聘したというのは、星野氏にとってはものすごく名誉なことに思えるのだろう。小泉自民党総裁ばりに「俺がジャイアンツをぶっ壊してやる!」などと思っているのかな。

一方、タイガースは来季も岡田監督続投。当たり前だが正式決定。

矢野、金本、桧山と頭近くへの投球に岡田監督が激昂。三塁側ベンチににじにじ詰め寄るシーンがあった。初回下柳が、前日4安打の井端への初球、スライダーのすっぽ抜け(らしき)ボールを頭のはるか上を通した。矢野への球は、それへの報復としても、金本の頭にだけはタイガース関係者(ファン含む)は許さない。落合監督がいうように桧山へのは狙ったわけではないだろう。岡田監督としても回数が多いことに切れたのだろう。でもあれファールだったね(笑)。

大事な試合で、それぞれ素晴らしい働き。
赤星3安打3盗塁。これで今季53個で背番号に到達。
鳥谷試合を決める追加点を呼ぶ2塁打。
シーツ4安打、昌KOの道を作った。
金本無安打も投手をヘトヘトにさせ、今岡の気合を40%アップさせた(笑)。
今岡は今季阪神の象徴とも言える活躍、率はそこそこ、ふだんは地味なもんだが、ココイチでは「神」の勝負強さ。それが今岡でありタイガースである。金本が出塁できない日は、『金本さんの失敗を取り戻す』と意気込んだ。3安打2HR6打点、めったに見られぬ三塁打付き(笑)。お見事。
下位では先発関本があとひと伸びでHRという二塁打。守備のピンチで下柳に一声かけるなど、存在感を見せていた。

久々登板の藤川はまったく心配なし。多少制球はばらけたが、また調子が上がってくるかと思うとワクワクしてくる。

「勝利に近いのは、リードしている方のチームである」というのは真理である。真理であるが故に、「そうそう逆転なんてあるもんじゃない」という曲解を生み、その心理的ギャップにつけ込むような戦術も生まれる。野球というゲームは、双方に9回の攻撃のチャンスがあり、どの回に何点取ろうと自由である。前半でたくさん点を取られても、後半でそれ以上の点を取れる可能性が低くなるわけではない。この当たり前の理屈を体験として身につけさせたのが落合野球だ。
ドラゴンズが逆転劇を演じる時、まだ負けているはずのDの選手たちは、逆転するのが当たり前という気持ちで攻めてくる。すると守っている方の投手も、チームも、観客も、逆転されそうだというイメージを持ってしまう。成功の源泉はポジティブ・シンキング、そしてその成功体験が積み重なって、揺るぎない自信となっていく。この好循環を生み出す能力がことのほか高いのが落合監督で、その能力を私は「妖術」と呼んでいる(笑)。
そして、その妖術への有効な対抗策を(図らずも?)巧みに使うのが岡田監督である。岡田監督に首尾一貫した姿勢は、「そんなん関係ない」である。相手が何をやってこようと、自分の能力を最大限発揮することに集中すれば良い。相手は関係ないのである。
タイガースは、8度の攻撃のうち5度も無死2塁(無死一二塁を含む)という形になった。打順のめぐりや、試合展開もあったが、岡田監督は一度として送りバントも、進塁打も要求しなかった。『オマエの一番良いバッティング(ピッチング)をしたらええんや』普段は問題の多いこの姿勢も、この勝負の大一番に限って言えば、妖術を圧倒したと言える。いや、普段の姿勢があるからこそ妖術に屈しない強さがあると言った方が良いのだろう。

誰もが追いつめられていたはずだ。前二度KOされた下柳もそう。だが、下柳−矢野のバッテリーは立ち上がりから柔和な笑顔を浮かべながらプレーしていた。追いつめられた状況だからこそ、このチームでプレーできる楽しさを味わっているかのようだった。惜しい球をボールと言われても、打たれても、ピンチを迎えても、先制点を奪われても、『大丈夫、大丈夫。自分たちの野球ができていれば問題ない』というチームへのメッセージを笑顔に込めていたかのようだった。追いつめられた重苦しい空気が、下柳の笑顔でほどよくほぐされ、良いパフォーマンスを生み出すベースになった。3回表、荒木の三塁線を破ろうかという当たり、今岡横っ飛びでキャッチすると素早く立ち上がって一塁でアウトにしたプレー。下柳は笑いながら今岡に何事か語りかけると、1回から気合入りまくりの今岡も照れたように笑った。
その今岡の猛打爆発で大量リードを奪い、福原、JQKと繋ぐ継投でお役御免。ベンチに戻った下柳が、降板後の投手たちと談笑したり、スペンサーとじゃれ合ったり、いつものように手を打ちながら声援を送ったりする様子がたびたび抜かれていた。重圧から解放されてほっとしたのだろう。「信頼」という言葉に集約される岡田野球を形にした勝利、お立ち台に呼べなくとも、「投のヒーロー」は間違いなく下柳だった。

Posted by torao at 08:45 | comments(12)
[投手]下柳
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おはようございます。
気持ちの良い朝ですね! (^▽^*)
toraoさんの注目点は私も同様に感じていたことばかりです!
下柳とチームメイトとの信頼関係がとても良いことを強く感じる試合でした。そしてナイスピッチング!
そして今岡。いや〜ホントに脱帽!2本目の前の驚異的な粘り。そして軽々と放り込む技術。その集中力を見抜いたという岡田監督も絶賛してましたね。
さて、土日はともにデーゲームのようですね。スカパー!ではチャンネルが並んでるので、チェックしながら観戦します!
| とらっきー | 2005/09/02 9:02 AM |
おはようございます。
終わってみれば、井川がまともに投げていれば、連勝でした。結果論ですけど。もう中日に苦手意識は無いですね。最低でもプレーオフになるだろう。
勝率がウチを上回るのは難しいだろうから。直接対戦なら間違いなくウチが勝ち越せる。川上も山本昌も打ち崩せる。

昨日は福原を使って欲しくなかった。安藤をナゴドで投げさせたいから。今や安藤はエース扱いに相応しい内容だ。札幌は杉山、福原でナゴドを安藤、下さんで行って欲しかった。一番良い投手を持っていきたかった。

選手は本当に逞しくなった。toraoさんどっしりと構えていましょうや(笑い)
| goldkazu3750 | 2005/09/02 9:02 AM |
おはようございます(3連続で同じ入り方をしてみた)。

昨日のような大差がついた試合というのは、中日に対するダメージという点ではやや効力減少という感じがしますが、首位争いという点からすると、「タイガースにはなかなか追いつけない」という印象を植え付けることができたのではないでしょうか。

今岡の爆発は、シーツ、金本に続くオーダーだけに、威力抜群ですね。改めて、このあたりの打線が阪神の生命線であることを実感します。

「最後に勝つのは阪神」との思いを強くしました。
| しうへい | 2005/09/02 9:19 AM |
toraoさんの記事を読んで、ちょっと涙が出そうになりました。
何度も崖っぷちまで押されても、必ず最後で踏みとどまる底力。
「もうダメだ」と味あわされても、その度に顔を上げられたのは、彼らが見せてくれるその力ですよね。それもこれも、岡田監督が後ろでドーンと座っていられるからかもしれません。
そういう力は、けして今年だけじゃなく来年へと繋がっていける物だと思います。
ジタバタせずに、見守りますか(笑)
| kuroki | 2005/09/02 11:41 AM |
シンブンという括りで言うとお仲間なんでしょうが、魚群の方向転換みたく、なかなか見事なシンクロを感じてしまいます。「続投」と「リリース」がリンクするなら「球団」の無策は悲惨です。オーナー&球団社長が満足して帰途につかれたであろうことは喜ばしいことですが、ファンは試合に全力投球していますから、あとはホントお願い(笑)。

審判団も昨日は反省会だったでしょう(笑)。あれほどハーフスウィングが見えないとき、アマチュアの球審なら確実に目を瞑っています(笑)。昨日の桧山のように、以前にも矢野が大リーグボール1号(?)を投げられたとき、少し茫然自失の瞬間があったように思います。あれはシミュレーションではなくて本当にそうなっているのでしょうねぇ。

1回表に何点取られても1回裏が終了するまではビハインドではありません…そういう気持ちを「下柳のように」先発陣の全員が共有して欲しいですね。場合にもよりますが、同点に追いつこうとする戦術よりも追い越そうとする戦術で相手に強さを植えつけながら、ここちよく諦めさせてあげる打線がモノいう季節になってきました(笑)。
| BSミツルH | 2005/09/02 11:42 AM |
スペンサーの髪をやさしくなでているシモさんが印象的でした・・・・いやぁ〜ん。
| かきぴー@ろっこうおろし | 2005/09/02 11:45 AM |
おとといは荒木、井端に大いにやられたが、
昨日はそれを抑えることができた。
おとといさっぱりだった赤星が昨日は盗塁を決めた。
(これが進塁打も打てないチームにとって大きかった)
3ランを狙ったマコちゃんが、川上のシュートは打てんかったが、昨日は打てた。

2連勝して中日を半死半生まで追い込めるチャンスを、
5対7、8対1で1勝1敗では、阪神にとってもったいない、中日にとっておいしい2連戦に終わった。

ということで、勝ちこしたような気分ですが、始まる前とほぼ同じ状態。
まだまだ負けられない戦いが続きます。

札幌で門倉、三浦に連勝できれば、
「チームのために個々がそれぞれの持ち場でしっかり仕事をする」という、toraoさんがいう落合妖術に、岡田さんの「選手の個性まかせ野球」でも、対抗できるかもという説を受け入れましょう。

まあ対抗できなくても、やるのは選手なので、
選手が頑張れば「ベンチが○○でも、セの優勝はできる」というシーズンだと思っていますが。
| ばかぼん父 | 2005/09/02 12:31 PM |
CSの中継録画が10時半からだったので、昨日の試合は今期初めて最初から最後までラジオでした。
アナの説明に甲子園のファンの大声援がかぶって、独特の緊張感、高揚感をたっぷり味わえました。
映像でもう一度と思っていたんですが、快い聞き疲れで5回過ぎまでしかテレビは見られず…今日ビデオで見ようっと。
岡田監督にとって、相手は関係ない、と言う指摘はなるほどです。今日の記事を読んでいて、データ野球というのは、ある意味、選手を信頼しない、信用できないものであるというところから発想されているとも言えるのか、ということを感じました。
それでいけば、やはり来週のナゴド1戦目も当然の如く、井川先発なんでしょうね。
| おかぼん | 2005/09/02 12:41 PM |
勝負はまだまだ先、安心したらアカンよ(笑)。

to とらっきーさま
今岡、凄かったですね。粘りに粘って仕留める。かっこよすぎでした(笑)。

to goldkazu3750さま
来週のナゴドの折り返しは、どうするんでしょうね。安藤&下柳は大いにあるんじゃないですか?私もそれを希望します。でも私の予想は…井川&福原…かな(笑)。ドキドキ…。

to しうへいさま
いわゆる三連発ですね、縁起が良い(笑)。
昨日の試合、決して効力が少ないとは思いませんよ。Dが出してくる中継ぎに多少は怖さを植え付けたと思いますし。今季のDはエキセントリックなチーム。非常に思いこみの激しさを感じます。「絶対逆転できる」という信仰とともに、「でも結局首位には立てない」という思いこみを持って欲しいですね。

to kurokiさま
本当に底力があるのかどうなのか、判断できない部分もあるのですが、ここまで来ると本物なのではないかと思いたくもなるってもんです(笑)。もっとも落合妖術も大したもんです。特に若い投手に上手く登板機会を与え、自信を付けさせていく手腕は決してまやかしなどではありません。ただなんとなくですが、Dは監督にあやつられているという印象があるんです(笑)。

to BSミツルHさま
審判は、なんだったんでしょう。ハーフスイングどころか、スリークォータースイングくらいだったのにスイングをコールできないのには驚きました。
「茫然自失」は人間の本能なんでしょうかね。あまりにも恐いことがあると、一時的に記憶装置を止めて、体をフリーズさせるのかも知れません(笑)。でも私もスローで見るまでは頭に当たったと思っていました。
本当にそうですね。ここちよく諦めさせてあげましょう。「負けて悔いなし」と言わせてあげましょう!

to かきぴーさん
昨日はお心遣いありがとうございました。
シモさん、やっぱり…?(笑)

to ばかぼん父さま
なんか痛烈…。でも私はこれが野球の面白さだと思いますよ。だって、「最強の法則」があるのなら、みんなその法則通りにやるだけでしょ?そんなのつまんないもの。
戦いには「合い口」があって、グーはチョキには勝つが、チョキより弱いパーにはからっきし歯が立たない…それが面白いと思うんです。受け入れるも何も、最終結果はどうあれ十分対抗している訳ですし、それは「好きになれるかどうか」ということではないでしょうか。私は、落合対岡田はとても面白いと思います。

to おかぼんさま
ねぇ、井川先発っぽいですよね。なんかそれはそれで楽しみなような、恐いような(笑)。岡田野球もアリだなと思い始めたら、意外や意外、だんだんこの野球が好きになって来ました(笑)。
| torao | 2005/09/02 2:11 PM |
岡田野球が好きなコーチです(笑)

昨日見てきましたよ〜
羨ましいでしょう◎ ムンッ

岡田采配はある意味最先端やと思います。
ノムさん仰木さんが一世を風靡したあたりから、ああいう野球がスタンダードになっていました。バレンタイン監督や落合監督みたいな人として力のある人がやるとそれもうまくいきますが、踏襲してるだけのモノマネで失敗してる人もたくさんいますよね。

反旗を翻すでもなくふつうに「だって火曜日は井川やろ。いつもそうや」
と言って投げさせる野球がぼくは好きです。
今後岡田野球がスタンダードになっていくんじゃないでしょうか、とすら思います。
牛島さんもそういうとこありますし、
古田ヤクルトがどうなるかは楽しみにおいといて、星野さんが巨人いって星野野球を展開しても、ぼくは岡田監督の野球が上回ると思っています。
だって、岡田野球の方が先端いってます。
ある意味パイオニアですよね。

まぁそんなことより、
昨日見てきたんですよ〜
いいでしょ〜(笑)
| コーチ(野球町) | 2005/09/02 2:31 PM |
こんばんはです。
昨日は本当に「らしい」勝ち方でしたねー。このニカードはそれぞれの「らしい」勝ち方を見た気がしました。
見たくないけど岩瀬投手も見ちゃったですし(苦笑)
(すみません、私、ぎりぎりの緊張感を楽しんでる悪い子です・汗笑)
前日、全体的に硬さが見えただけに、昨日のほぐれた感覚がとても頼もしく思えたです。

今岡といえば――
3ランの直前の大ファールの時、サンTVでは「ボコッ」と不穏な音がして、しばらく音声が変でした(笑)
ちょっと前、某新聞の記者が撮影中にHRボール頭直撃、という話も小耳に挟んでいたので、まさかマイク直撃? とも思ってみたり。
(尚、その記者は頭にタンコブが出来ただけで済んだそうです、念のため)
3塁打+濱ちゃん犠打からのタッチアップや、守備といい、凄まじいなーと思うことしきりです。
いや、音声事故の真相は、あくまで私的推測ですけど(汗笑)

追伸。
ただ今裏付け調べ中ですが(汗)、ひーやんへの危険球は、バットに当たってようが頭に当たってようが、「危険球」と判定可能だったそうです。
(結論しか先に聞いてないので、ルールのどの項目に該当するのかただ今調べ中…)
「球がバットに当たった事実」を優先するか、「危ないところに球が投げられた事」を重要視するかは、審判の裁量によるみたいですけど。
| 藤村珂南 | 2005/09/02 7:29 PM |
D連敗ですね。「首位打者」青木、死球で交代、大丈夫かなぁ…。

to コーチさま
いいないいな。観戦記(というにはあまりに大作)読みましたよ。改めてコーチの文章力、野球に対する知識の深さ、夫婦仲の良さを感じましたよ(笑)。
あの素晴らしい試合を観たというのもそりゃ羨ましいですが、なんかラブラブな雰囲気がさらに羨ましい(笑)。

to 藤村珂南さま
私なりにも調べてみました。出展は定かでないものの、審判の裁定で「頭部への死球またはそれに準ずると判断されるもの」を危険球とできるみたいですね。
バットにあたったものまで死球にできるとは知りませんでした。
そう言えば、たとえば清原のようによけない打者への「死球」と、金本のようによけるのが上手な人の「ボール」は不公平すぎなような気がします。清原へはインコース投げられませんが、金本へは少々厳しく投げても逃げられると思えば…ねぇ。でももしキツくぶつけたら、その後かなり厳しい野球人生を歩むことになるでしょうけど。
| torao | 2005/09/02 10:00 PM |

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