2005.10.03 Monday
この日、試合後、選手会主催の祝勝会が行われたという。優勝当夜は、ビールかけやメディア対応で忙しく、あらためてゆっくりと選手全員でお祝いしたのだという。この席には、登録抹消されているが、チームに帯同している片岡、久慈、町田らや、裏方さんも同席。そして異例なことだそうだが、岡田監督も招待されたのだそうだ。良いもんだねぇ。
この日の試合で多くの選手に出番があったのは、みんなで楽しく飲めるようにという岡田監督の配慮だ、きっと(笑)。
前日の試合では、9回の攻撃で盛り上がった「感謝祭」だったが、この日はおなじみのリリーフ陣で盛り上げた。先発杉山が6回までゼロ。7回1イニングを桟原が地ならしして、8回から、藤川が2/3、ウィリアムスが1/3、久保田が1回。次々と登場するヒーローに、この日もぐるりとスタンドを埋めたTファンから大声援が上がる。ちゃんと2安打されて見せる久保田もそうだが、岡田監督のサービス精神が見えた。
攻めては3回に鳥谷が先制2ランHR、4回今岡狙い打ちの29号ソロは球団タイ記録の146打点目、加えて関本のあとちょっとで今季1号HRになりそうだったフェンス直撃タイムリー二塁打で4−0。6回は中盤の盛り上げ所、二死走者なしから、関本、杉山、赤星(タイムリー)、鳥谷、藤本(2点タイムリー)の5連打で3点追加、7−0。中でもここのところフォームを崩していた赤星が、カチッと決まった形でライナー性の打球をレフト前に弾き返した1本が良かった。残り試合でのヒット量産に繋げて欲しい。そうそう藤本のタイムリー。外角低めのボール球を思いっきりすくい上げるが打球は思うように上がらず、サードの頭の越すのが精一杯。なるほど、そこに藤本のヒットゾーンがあったか(笑)。
日本シリーズに向けて、ありがたいプレーがあった。2回先頭のラミレスがヒットで出塁、続くリグスの打球はやや大きなレフトフライ。ここで一塁走者ラミレス、タッチアップから二塁を狙う。金本慌てて二塁へワンバウンド送球、やや三塁よりにそれたが、関本がなんとかベースとラミレスの足の間にグラブを入れて間一髪タッチアウト。
常識的には暴走だが、金本の捕球体勢と、日頃からの緩い返球を観察した結果のナイストライ。もしこれがシリーズで、セーフになるようなプレーなら、シリーズ全体の流れを変えることになりかねない。ランナーがいる場面では常に、その進塁を阻止する万全の準備が必要ということだ。この警鐘をぜひとも生かして欲しい。サンキュー、ラミちゃん。
先発杉山は3回までと4回からでまるっきり変わった。立ち上がりは得意のスライダーが抜け気味で制球が定まらず。自信なさそうに投げていた。S打線の打ち損じや暴走(と言っては悪いね、ラミちゃん)に助けられた。ところが4点差となった4回ウラからはまったく別人。腕の振りが強くなり、直球はMax146km/h、スライダーはベース直前で鋭く曲がり落ちた。テンポも急に良くなり、打者が足場を慣らす間、グラブを顔の前に構えて「投げて良し」と言われるのを待っているかのよう(笑)。矢野のサインを待つことすらもどかしそうで、投球動作に入りながらサインを見ているような感じ(笑)。完全に自分のペースで放っていた。こうなると杉山は無敵状態に入る。何かがあるまでは大丈夫(笑)。ただしちょっとしたことで無敵状態が解けて、ランナーが出たりするとヤバいのだけれど(笑)。
鳥谷が久々のHR。前日も二塁打、三塁打を放っていて、打撃は好調だ。しばらく右サイドの開きが早すぎて、打球に力が伝わらないという状態が続いていたが、ここのところ下半身の粘りが戻って来て、誘いダマへのスイングが止められるようになってきた。また、高めの球を上から強く叩けているのが長打が増えている理由だろう。
重要な2番打者だ。短期決戦では是非とも絶好調でいて欲しい。ちょうど一年前の秋季キャンプでは、中西太臨時コーチのマンツーマンレッスンで、絶好調だった。この日も神宮では東京六大学が行われていた。鳥谷のバイオリズムはここに合うかも知れない。
例えば同級生のS青木と比較して、鳥谷の現状を嘆く人もいる。将来性と言ったって、大切なのは今だろう、鍛える場所は二軍じゃないのかと。今季、鳥谷が残した成績は、その期待度と比べたら確かに誰もが満足するものではないのかも知れない。
しかし鳥谷については、私は何度でも繰り返し同じことを言いたい。この選手は、歩みは遅くとも着実に進化を続けるタイプだ。体が強く、努力をいとわず、頭の切り替えが出来る。加えて、才気がある。今はまだめったに見られないが、内の球はライトへ、外の球はレフトへ、力のある打球を遠くへ飛ばす能力はセンスだと思う。
物足りなく思われる今の成績も、「史上最強の5番打者」という称号を手に入れようとしている今岡の1年目、2年目と比べて決して遜色ない(ichikenさんが去年12月に調べたエントリーをご参照!)。日本シリーズを経験して、また進化の方向性が変わるかも知れない。とにかく楽しみは尽きない。
この日の試合で多くの選手に出番があったのは、みんなで楽しく飲めるようにという岡田監督の配慮だ、きっと(笑)。
前日の試合では、9回の攻撃で盛り上がった「感謝祭」だったが、この日はおなじみのリリーフ陣で盛り上げた。先発杉山が6回までゼロ。7回1イニングを桟原が地ならしして、8回から、藤川が2/3、ウィリアムスが1/3、久保田が1回。次々と登場するヒーローに、この日もぐるりとスタンドを埋めたTファンから大声援が上がる。ちゃんと2安打されて見せる久保田もそうだが、岡田監督のサービス精神が見えた。
攻めては3回に鳥谷が先制2ランHR、4回今岡狙い打ちの29号ソロは球団タイ記録の146打点目、加えて関本のあとちょっとで今季1号HRになりそうだったフェンス直撃タイムリー二塁打で4−0。6回は中盤の盛り上げ所、二死走者なしから、関本、杉山、赤星(タイムリー)、鳥谷、藤本(2点タイムリー)の5連打で3点追加、7−0。中でもここのところフォームを崩していた赤星が、カチッと決まった形でライナー性の打球をレフト前に弾き返した1本が良かった。残り試合でのヒット量産に繋げて欲しい。そうそう藤本のタイムリー。外角低めのボール球を思いっきりすくい上げるが打球は思うように上がらず、サードの頭の越すのが精一杯。なるほど、そこに藤本のヒットゾーンがあったか(笑)。
日本シリーズに向けて、ありがたいプレーがあった。2回先頭のラミレスがヒットで出塁、続くリグスの打球はやや大きなレフトフライ。ここで一塁走者ラミレス、タッチアップから二塁を狙う。金本慌てて二塁へワンバウンド送球、やや三塁よりにそれたが、関本がなんとかベースとラミレスの足の間にグラブを入れて間一髪タッチアウト。
常識的には暴走だが、金本の捕球体勢と、日頃からの緩い返球を観察した結果のナイストライ。もしこれがシリーズで、セーフになるようなプレーなら、シリーズ全体の流れを変えることになりかねない。ランナーがいる場面では常に、その進塁を阻止する万全の準備が必要ということだ。この警鐘をぜひとも生かして欲しい。サンキュー、ラミちゃん。
先発杉山は3回までと4回からでまるっきり変わった。立ち上がりは得意のスライダーが抜け気味で制球が定まらず。自信なさそうに投げていた。S打線の打ち損じや暴走(と言っては悪いね、ラミちゃん)に助けられた。ところが4点差となった4回ウラからはまったく別人。腕の振りが強くなり、直球はMax146km/h、スライダーはベース直前で鋭く曲がり落ちた。テンポも急に良くなり、打者が足場を慣らす間、グラブを顔の前に構えて「投げて良し」と言われるのを待っているかのよう(笑)。矢野のサインを待つことすらもどかしそうで、投球動作に入りながらサインを見ているような感じ(笑)。完全に自分のペースで放っていた。こうなると杉山は無敵状態に入る。何かがあるまでは大丈夫(笑)。ただしちょっとしたことで無敵状態が解けて、ランナーが出たりするとヤバいのだけれど(笑)。
鳥谷が久々のHR。前日も二塁打、三塁打を放っていて、打撃は好調だ。しばらく右サイドの開きが早すぎて、打球に力が伝わらないという状態が続いていたが、ここのところ下半身の粘りが戻って来て、誘いダマへのスイングが止められるようになってきた。また、高めの球を上から強く叩けているのが長打が増えている理由だろう。
重要な2番打者だ。短期決戦では是非とも絶好調でいて欲しい。ちょうど一年前の秋季キャンプでは、中西太臨時コーチのマンツーマンレッスンで、絶好調だった。この日も神宮では東京六大学が行われていた。鳥谷のバイオリズムはここに合うかも知れない。
例えば同級生のS青木と比較して、鳥谷の現状を嘆く人もいる。将来性と言ったって、大切なのは今だろう、鍛える場所は二軍じゃないのかと。今季、鳥谷が残した成績は、その期待度と比べたら確かに誰もが満足するものではないのかも知れない。
しかし鳥谷については、私は何度でも繰り返し同じことを言いたい。この選手は、歩みは遅くとも着実に進化を続けるタイプだ。体が強く、努力をいとわず、頭の切り替えが出来る。加えて、才気がある。今はまだめったに見られないが、内の球はライトへ、外の球はレフトへ、力のある打球を遠くへ飛ばす能力はセンスだと思う。
物足りなく思われる今の成績も、「史上最強の5番打者」という称号を手に入れようとしている今岡の1年目、2年目と比べて決して遜色ない(ichikenさんが去年12月に調べたエントリーをご参照!)。日本シリーズを経験して、また進化の方向性が変わるかも知れない。とにかく楽しみは尽きない。