自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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濱中復活と岡田野球
井川の今年のテーマは「楽しむ!」だそうだが、そもそも岡田監督の掲げる野球は「楽しむ!」かも知れない。(やっている方がつまらんような野球をしていても、見ている方はもっとつまらんやろ)いつまでたっても主力野手のような考え方の岡田監督なので、そんな風に思っていても不思議はない。
またチーム内の精神的支柱である金本も、「強いチームとは」というテーマの中に、「強打」というものを強く持っていると思われる。去年の交流戦、福岡ドームでホークスと対戦した時、試合前のホークスの打撃練習を見て、「松中だけじゃない。城島もズレータもおる。去年までは井口も(その前には)小久保もいた。みんな体格が違うやろ。この迫力を見習わなきゃあかん」 と言った。体を鍛え、パワーをつけ、相手を威圧するような打者がたくさん揃わなきゃ最強のチームにはなれない…そんな気持ちだったのだろう。

監督とチームリーダーが求める野球に、他の選手たちは敏感に反応するものだ。このオフ、桧山、鳥谷、関本らから、長打やHRを増やしたいという声が聞こえてくる。現実がどうなるかは別にして、チームは「強打」「パワー」という方向性をもっているように思う。


濱中がレギュラー争いに本格参入するということも、他の選手への意識に大きく影響していると言える。岡田監督は、今年最大の補強は濱中の復活だと言う。二軍監督時代、4番を打たせてじっくり育成した。岡田監督にとっては、思い入れの強い選手なのだろう。

天性の長打力がある。体の強さではなく、体の制御能力、一瞬に一点に力を集めるセンスで打つ。そういう意味では今岡に近い。しかし、ボールの見極め、打席の雰囲気作りは、もっとオーソドックスな強打者タイプだ(というより今岡が変わりすぎているw)。03年前半に4番を任されたことも大きな財産になっているはずで、再び4番打者への道を歩み始めて欲しいと願う声も強い。濱中が打線に加わることで、その厚みは間違いなくアップするだろう。
見込み発車の去年とは違い、寒いところでのトレーニングなど、ステップを踏んでいる。執刀医から「安心して投げなさい」と書かれた年賀状も届いたという。怪我の再発を危惧するファンも多いが、それは当事者たちにしかわからないこと、濱中本人としては自分で行けると判断できたなら、勝負をかけたい年だろうと思う。

「濱中復活」に触発されて、桧山や関本らがパワーアップ、長打重視にシフトしている部分は多分にあるだろう。。
個々のパワーアップというのは間違った方向性ではない。しかし一方で、管理野球においては「必要ない」と野村監督に言わせるほど、ホームランというものには負の側面もある。理念、哲学がしっかりしていないと、個人主義に陥りやすい魔物だからだ。「岡田野球」の最大の魅力であり、最大のリスクである。

Posted by torao at 09:21 | comments(9)
[退団者]濱中治
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>桧山、鳥谷、関本らから、長打やHRを増やしたいという

桧山は4番を打ったこともあるので、元々長打力があるからいいとして、鳥谷にHRを望むのはどうかと思います。
鳥谷は長距離砲っていうより、かつて巨人にいた篠塚のような打者に育ってくれればいいのではないでしょうか?
関本は、長距離砲って言うほどでもないし、、、、中距離砲かな
| tamotigers | 2006/01/08 10:09 AM |
関本が意識的に(!)HRを封印してから2年。確実性を磨くという目標は到達したとは言いがたいのですが、今年は勝負をかけて解禁(!)するかもしれないですね。濱中には関本というライバルが、関本には濱中というライバルが、是非とも必要のように思います。
| BSミツルH | 2006/01/08 10:52 AM |
肩の故障に関しては実は経験者なんです。乗ってるバイクの前輪が路上のオイルに滑って、身体が前に吹っ飛び、頭からアスファルトに突っ込む寸前で右手を伸ばした形で着地した。ちょうど濱中が最初に怪我をしたときと同じ体勢。怪我のあと無理をして悪化させたのも同じ。外科医からは手術orリハビリ治療の選択を任されたが手術治療の実情を聞かされてリハビリを選択した。肩の手術の技術的な難しさ術後リハビリの困難性。野球選手の場合もたいてい最初はリスクの伴う手術を回避してリハビリを選択している。肩はものすごい数の細かい神経が密集して通っていて手術の際にそれを傷つけてしまうらしい。また肩は肘のように関節に組み込まれておらず腱と筋肉によってぶら下げた状態になっているのでメスを入れたときの小さなダメージも拡大される。以上くどくど書きましたが結局はファンの問題ではなく本人の問題。関西のスポーツ紙は昔からネタ枯れしたときは濱中を持ち出す習性が身についているようだ。わかっているだろうが本人は絶対そんなもに惑わされてはだめ。監督の期待にしても冷静に受け止めるべき。いままで結局は使われ方が悪かったから怪我が長引いたとも考えてもよいのでは。自己検証が甘く出たいと懇願する本人に問題もあるが、最終責任は監督の選手掌握にある。急がば回れ、を実践してほしいのだが。怪我で損をするのは最後は自分。ファンや監督ではない。
| redtiger | 2006/01/08 11:36 AM |
長距離打者で思い出したんですが、期待の若手
桜井広大選手。
彼の飛距離・アーチスト性は、濱中を凌ぐ物が
有ると思ってるんですけど、1軍のベンチにすら
お呼びがかからない。
昨年は怪我もあったし、守備が・・・と言う声も聞く。
若手選手の1軍ベンチ→代打・代走で雰囲気に慣れる
と言う黄金パターンにすら嵌めて貰えないのは
プロの目から見て、大きく不足している何かが
あるのか、別の育成方針があるのか分からないが
今年こそ上で見たい。

長打重視にシフトですか。
間違えて欲しくないのは、身体能力のスキルアップ
による飛距離増加と、気持ち優先の飛距離増加、
いわゆる「長打狙い」。
状況に応じた打撃(長短限らず)が出来た時も
また格別な「楽しい野球」なんだけどなぁ。
| 西田辺 | 2006/01/08 11:49 AM |
今さらですが、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

ノムさんの野球哲学もいまひとつ怪しいトコロがあって…。
いざとなると「根性が足りん」「気合が乗ってない」なんて言葉がボロボロ出て来るし。

個人的な意見ですけど、最近のセの監督で岡田監督に最も近い野球をしていたのがYBの権藤
元監督だと思うんですよ。で、ここの場合勝ってるうちはよかったんですけど、負けが込んで
来ると選手サイドから不満が上がった。石井琢の「もっと細かい野球をしなければ勝てない」など
監督批判が続出し(これは江本級の厳罰ものの発言だと思うのですが)、結局極右の権藤さんから
極左の森さんに代わりYBは迷走を続けてしまったわけですが。

選手個々のパワーアップを目指す方向性は悪くないと思います。それをどこまで「勝つ野球」に
昇華させていけるかですね。その辺が岡田監督の手腕だと思います。
| 移民の歌 | 2006/01/08 12:15 PM |
桧山や関本が「濱中復活」に触発されたのなら、
岡田監督の狙い通りでしょうね。
選手の持ち味を最大限に生かしてこそ、
チームとしての強さが発揮できると考えるのでしょう。
どちらも、本来小技で勝負するタイプじゃなかったから、ちょうど良かったんじゃないでしょうか。
ちょっと面白くなってきましたね。

鳥谷のHRには華があると思います。
今年は、今岡に次になると思いますが、
掃除屋に徹さず、のびのびと打てればいいでしょう。
最初からHR狙いは感心できませんが、
結果的にHRになるならプラスですしね。
| grayghost | 2006/01/08 4:37 PM |
to tamotigersさま
「鳥谷にHRを望む」というより、本来もうすこしHRがあってもおかしくない打者だということでしょう。特に高めを上から叩きながら押し込んだ時の飛距離には非凡なものがありますから。関本は元来、ヤマを張って思いっきり振るタイプだったんですけどね。

to BSミツルHさま
同学年の同期入団、ドラフト順は関本の方が上で、現在のステータスは濱中が上。ひと桁の背番号をもらったのは関本の方が早く、昨年のスタメン起用は関本の方が多い。お互いに負けられないと思っているんでしょうね。

to redtigerさま
うわぁ、なんとも痛々しいですねぇ…。
チームの成績は現場責任者たる監督が背負うべきだと思います。しかし故障については、例えば本人の意向を無視して監督命令を発した時などを除き、監督にその責を負わせるのは酷だと思います。専門家の意見を聞き、本人の意向を聞き、療法士やトレーナーやコーチの判断を聞いた上で起用して、それでもなお故障したとするなら、それはもう本人がその痛みと責任を負うしかないのではないでしょうか。濱中はわかりやすい「爆弾」抱えていますが、他の選手だって多かれ少なかれ体に不安を抱えながらプレーしていると思いますから。

to 西田辺さま
桜井は、昨年のキャンプでは良いところを見せていましたが、ベンチ入りまでは至らず、二軍での育成となりました。そして故障。秋のファーム選手権でも、まだまともに送球できない様子だったように記憶しています。もう今年は5年目ですか。やはり勝負の年ですね。
おそらく岡田監督にしても、金本にしても「打てないよりは、長いのも打てた方がええに決まっとるやん」というシンプルなものだとは思いますけどね(笑)。

to 移民の歌さま
今年もよろしくお願いいたします。
そうそう(笑)。ノムさんは怪しい(笑)。
どうなんでしょう、権藤さんの場合は、根っからの「投手コーチ」なので、攻撃にはあまりタッチしてなかったというか、関心がなかったというか(笑)、そんな感じだったのではないでしょうか。むしろ岡田監督には、昔のタイガースっぽい雰囲気、またはパ・リーグっぽい雰囲気を感じます。王監督に(特に悪いところがw)一番似ているのではないでしょうか。

to grayghostさま
私もgrayghostさんと同じように、概ね好意的にとらえています。私の場合は、だいたいがそうなんですけど(笑)。ヘンに上司の顔色をうかがって、やりたくもないことをセコセコやるよりも、「これがオレの持ち味じゃ!文句あっか」と伸び伸びと凄んでもらった方が見ているこっちも面白いですから。
鳥谷、特に真ん中から左方向へのHRは、ことのほか飛びますね。「結果的に」もっともっと増えて欲しいです。
| torao | 2006/01/08 11:00 PM |
井川のテレビでの対談を見るにつけ、つくづく今まで周り(特にマスコミ)が勝手にイメージを作ってきたかがわかる。
自分を解ってもらう方法を見つけたか?
井川だけじゃなくチーム内にも「楽しむ」の意識が増えてくれることを希望。
"for the fan"にもつながりますしね。

本塁打ばかりでも駄目なのは岡田監督も解ってたはず。
ただ本塁打は打てた方が良いのは確かなので、その辺の意識付けはうまくやってほしいですね。

浜中に関しては見守るだけです。
| ともやん | 2006/01/09 1:58 AM |
to ともやんさま
マスコミ、特に「虎マスコミ」が作るイメージには本当に注意が必要だと思います。選手はそこを自覚しないと、えらいことになります。それは球団もわかっていることなのですが、人気選手ほどやはりそのワナに陥りやすいですね。イメージ戦略のうまい人は、ますます人気者になり、下手な人は「悪役」です。井川は、「みんなに愛されたい」とか「みんなから何と思われようと構わない」とかいう段階を抜けて、「別に素のままで良い」というところに達したんじゃないですか?(笑)
受け手としては、踊らされて楽しいことと、踊らされたら不愉快になることを見極めて、うまくつきあわないといけないんですね。それがファンにとって「楽しむ」ということ。
| torao | 2006/01/09 9:08 AM |

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