自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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コミッショナー人選の選択肢
今年の野球殿堂入りが発表された。競技者表彰で、門田博光氏、高木守道氏、山田久志氏、特別表彰で川島廣守氏、豊田泰光氏。
野球殿堂というのは、ずっと昔の優秀な選手が選ばれるものだと思っていたが、最近ではすっかり自分にとっての懐かしのプレーヤーが選ばれるようになった。トシ食ったなぁ(笑)。豊田氏の現役時代は見ていないが、門田氏、高木氏、山田氏は長く現役を続けたこともあり、そのプレーは脳裏に焼き付いている。
タイガース戦の解説でなじみの門田氏は、糖尿病や脳梗塞を患っているという。これを励みに立ち向かって欲しい。

各球団とも新人選手の入寮や新人合同自主トレが始まる時期だ。タイガースもここ数日で新人の入寮が行われている。
注目の即戦力岩田も入寮。その中で、ブログ開設を考えているという記事があった。いいねいいね。よかったらコメントちょうだい!(笑)


韓国野球委員会(KBO)が、新総裁を選出したというニュースがあった。7回当選の国会議員で国会の副議長もつとめた68歳の政治家・辛相佑氏だとか。日本とは仕組みが違うのだろうが、なるほどその手があるなぁと思った。

NPBの頂点に立つべきコミッショナーは、いわば「法の番人」でしかなく、裁判所や警察といった法曹界から連れてくるのが常である。会社組織でいえば「監査役」のようなもので、力を付与されているにもかかわらず、実際は尊敬もされていない名誉閑職に過ぎない。
プロ野球界の何がガンなのかというと、理想の姿を描き、それを推進する機関がないことにつきる。現在は、すべての権限がオーナー会議に集中しているが、本来は各球団の利害関係を調整する場でしかあり得ないだろう。オーナー会議で実権を握ったほんの一部の者が、NPB全体の運営を左右できるという形態はいかにも脆弱だ。どうしても各球団の利害関係を超越したポジションに、強力で独立した推進機関が必要だ。

その点で、MLBのコミッショナー事務局は権限、規模とも強大なものになっているという。
現コミッショナーのセリグ氏は、球団オーナー職からの転身。日本の場合も、現状の問題点をもっとも把握している球団経営者が、エゴを捨てて改革の推進者になれれば一番良いのかも知れない。だがそこまでの情熱を感じるような人物は少ないし、情熱を感じる人は、全体のことなど知るかという態度に見える。
もちろん人望厚い元競技者にそういう人材が出れば良いが、「たかが」なんて言われかねないこの野球界では、まだその時期でないかもしれない。

政治家という選択肢もあるのだなあと気づく。そういえばアマチュアの協会は、政治家を会長に招くことが多い。
やらねばならぬ事は、理想を描き、ルールを決め、強権をもって実現させること。エゴを出すといろいろな点で「ためにならない」という人がトップにいた方が良い。日本的な解決法としては、役所がもっとも得意とするところで、そういうスタッフを構築したり、推進していくメインエンジンとしては有能な政治家というのは悪い手ではないかも知れない。
小泉さん、今年ヒマになるんでしたっけ?NPBコミッショナー、いや初代NPB総裁でもいいや、やらないかなぁ…総理大臣より向いていると思うんだけど(笑)。

Posted by torao at 08:24 | comments(13)
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組織として一つの理想型は、ピラミッド型である
でしょうけど、こと野球界においては、その三角形
がかなり歪であったり、欠けてたり、およそ整った
形ではなさそう。

オーナー側も意欲に比例してエゴも強そうだしw。

小泉さんですか? 案外良いかも。
「自民党をぶっ壊す!」と首相になられたのですから
今度は「野球界をぶっ壊す!」とやってくれないかなぁ。
元からぶっ壊されては敵いませんが。
| 西田辺 | 2006/01/11 12:11 PM |
to 西田辺さま
ぜひ、小泉さんをスカウトしたいのですが、どうやったら良いのでしょう、見当もつきません(笑)。
| torao | 2006/01/11 1:08 PM |
うわぁ〜、生きながらにして博物館に入るのか…というのは冗談で、生きているうちに殿堂へ入れてあげる方がなおのこと良い(笑)。門田さんはあまり体が大きい方ではないのに豪快でしたね。山田久志は打たれっぷりもカッコよかった。高木守道はクールな仕事人…。みなさん、燦然と輝いていますね。こういう方々に是非とも始球式をお願いしたい。それぐらいのことなら口を挟んでもいいのではないか、根来コミッショナー!
| BSミツルH | 2006/01/11 2:57 PM |
今日のお題には、あまりコメントできませんが
小泉さんはスポーツ好きみたいだから私も
1票いれます!
Toraoさん「博士の愛した数式」よかったです。
愛があふれた映画ですね。
私も数学を少し勉強したくなりましたよ。
数学というより、数字遊びですね。
クレジットに「協力 阪神タイガース」と見たときは誇らしく思いました(笑) 
| ちえ虎 | 2006/01/11 3:05 PM |
to BSミツルHさま
歴代の殿堂一覧を見てみました。江夏は無理でしょうか…。山際淳司さんはいつか殿堂入りするかもしれませんね。金本も間違いないでしょうね。
門田さんは、「野球屋さん」ていう感じがしました。町工場の職人さんのように、ワザを磨いていたんじゃないでしょうか。そうそう山田さんは打たれっぷり、そして悔しがり方が良かったです。二人とも懐かしいパの野球です。高木さんは絶対に歯を見せない。私の中では、ドラゴンズのチームカラーはあの時から変わってないでいです(笑)。

to ちえ虎さま
良かったでしょう?(笑)。あのね、映画が済んだら次は文庫本ですよ!これがまた良いんだから!ちなみに中身かなり違います。
そうそう、「協力 阪神タイガース」と「Special thanks to 江夏豊(だったかな?)」とても誇らしかったですよ。
| torao | 2006/01/11 7:02 PM |
あー、初めてtoraoさん意見に反論レスしてみます。
小泉某の持っている力って今の日本野球界に必要なものでしょうか?
実の無い虚飾こそが彼の持ってる力だと思います。
もちろんその虚飾が上手く働くと「理想への邁進」に見えない事も無いけど、
最終的に「あれ?そういえば野球界に何が残ったんだろう?」なんてな結果しか待ってないような気がします。

だって彼が残したものは自分の解任後の消費税他の増税、他国の戦争へ自衛隊をレンタル、そしてあの議員達ですぜ。
あの議員達を見ると、某ウサギ球団の(年俸だけ)史上最強打線みたいに実の無いメンツに見えて仕方がありませんよ。
(まあ、あの連中の年俸はたかが知れてますが。)

なので俺はやっぱり『人望厚い元競技者もしくはそれに準じた人』がそれこそ死ぬ気で取り組んでくれたらなと思います。
エゴが少なく純粋に野球を愛し、覇気と人情と腕力を持ち合わせている人・・・。
順番としてまずは「仰木さん」辺りがやってくれてたらなぁ。
なんて何気なく思ってみました。
名監督に今後の野球、我々の野球を監督してもらいたいものですね。
| なぽー | 2006/01/11 9:58 PM |
ようやく今日,立石泰則著「魔術師〜三原脩と西鉄ライオンズ」(小学館文庫)という本を読み終えました。今日のtoraoさんの記事と,読んだばかりの三原氏の晩年の様子が重なって,不思議な感慨を覚えています。
1978年のいわゆる江川問題(ドラフト空白の一日)のとき,当時の金子コミッショナーが「特例として巨人-阪神間のシーズンイン前のトレード」を「強い要望」として示し,事態の収拾を図ろうとした12球団参加の実行委員会の席上,これに対して三原氏(当時日本ハム球団代表)が,本来野球協約を守らせるべき立場のコミッショナーが,なぜ明らかなルール違反を勧めるのかと激しく反論したとありました。
長男博氏は,球界を引退した三原氏が晩年「プロ野球機構をプロ野球人のものにしたい」という願いのもとに,最終的にはコミッショナーになる夢を持っていたのではないかと語っています。ファンの気持ちが分かるプロ意識を持った野球人がリーグ会長や球団社長という立場に立つ組織にしなければならないと考えていたのだと。
この本,三原氏が,弱小チーム(西鉄,大洋)をどうやって日本一に導いたのか,チーム作りや戦術とはどんなものだったのかという点に興味があり,スポーツノンフィクションのつもりで手にとったのです。しかし実際は,選手・監督・球団代表という立場で日本のプロ野球の揺籃期から隆盛期を生きた人の「歴史人物評伝」といった趣で,三原氏の個人史はもちろん,プロ野球創設,2リーグ分裂,球団合併,リーグ再編などにかかわる政治的な動き,チームの置かれた社会経済的状況などについても詳しく書かれていました。何分,文庫本上下巻で1000ページを超える長編であり,率直に言ってどなたにもお勧めできるという本ではありませんが,現在そして未来の日本のプロ野球の課題にもかかわる貴重な史料であると思います。
実は,書店で文庫本の解説(書き手は,あの「牙」の後藤正治氏!)をちらっと立ち読みして買おうと思ったのでした(笑)。
解説には,スポーツ紙のベテラン記者たちとの会合で「史上最も魅力ある野球人はだれか」という話題がでたときに,後藤氏が挙げた名前が「三原脩」だった,とあります。
さらに今日の話題である,野球殿堂入りが決まった豊田泰光氏について,後藤さんの解説を引用させていただくと…。
 「豊田はいま,野球解説者として健筆を振るっているが,硬骨な正論を吐くことにおいてピカ一の解説者であろう。若き日,エラーを重ねるこの選手を三原は使い続けた。……もっともライオンズ的だった選手・豊田は,三原から受け取ったものに『品性』という言葉をあげている。もちろん三原にも欠点はあれ,その生涯を通し,下卑た,品性に欠く立ち居振舞いは皆無である。かつての愛弟子・豊田の言論活動に,いまはなき名将の声をふと感じるのである」
この本の中で,豊田氏は三原氏から教えられた「品性」とは「志の高さである」と語っています。三原氏は,さまざまな球団での長年にわたる監督経験を通じて,独立採算制をとる自立した球団が真にファンを楽しませる野球を展開するようにならなければ,プロ野球に未来はないと考えていたようです。…こうした「志」を持つ人こそ,NPBのトップにいてほしいと改めて感じ,つい長文になってしまいました。
| おかぼん | 2006/01/11 10:46 PM |
to なぽーさま
反論はむしろ大歓迎ですよ(笑)。
確かに小泉政権は「虚」です。私も好きなタイプの政治家ではありません。それに、私はもともと根っからの「反動野郎」ですし(笑)。個別に語るのもアレなんでおおざっぱに言ってしまえば、それでもこのタイミングでは小泉型首相が必要だったというのが私の見解です。虚像でも虚飾でも、国民の支持を集めるだけのカリスマと、言葉は足りなくとも同じ事しか言わなくても信念を通す意志。右に過ぎるという致命的なところはありましたが、行政と経済に良化の気配が出てきた事に対して、首相のリーダーシップを少しは認めてあげても良いような気がします。もちろん、まだ何にも解決しちゃいないというのも事実ですけれど。余談かも知れませんが、議員の低レベル化については、首相や党首を攻めるのはお門違いのような気がします。当選させたのは選挙民なんですから。
プロ野球界も、本来実権を握るべき人たちが無力である構造を改革しないといけないんですね。まずはオーナー会議に集中している権力を、独立したところにもっていかなければならない。過渡期には過渡期の方法論が必要なのかなと。建設屋さんの前に、解体屋さんが必要のかもしれないなぁ…そんな思いつきの記事です。実現性は限りなくゼロなのでご心配いらないですよ(笑)。でも、このままではいつまでたっても「プロ野球はオーナーのもの」でしょうね。

to おかぼんさま
「三原修」キター!(笑)。買います、読みます(笑)。
私も豊田さんの本を読んでから三原さんには興味がありました。三原→仰木→岡田というラインは、正しくラインになっているかどうかハッキリしない部分もありますが(特に仰木→岡田は怪しいw)、奥底のメンタリティには色濃い影響があると思います。
「品位」「志の高さ」…良い言葉ですよね。明治以降、そういう気持ちがベースになって、日本は発展してきたんです。
たまたま豊田さんの殿堂入りと、コミッショナーについての記事、そしておかぼんさんの読書のタイミングがピタッと合って、素晴らしいコメントになったんですね。Great Jpbでした!
| torao | 2006/01/11 11:42 PM |
私も申し訳ないが、この記事内容で結論が小泉さんとは・・・って思いました。

私の考えは日本の中では、マイノリティのようですが、小泉さんは、自分たちが痛むことは何もしていないと思う。
利権をむさぼる特定郵便局長もいたかもしれないが、雨の日も嵐の日も雪の中でも、毎日愚直に郵便物の集配をしていた人たちが大部分。郵政民営化で公務員の削減という、マジックまがいの主張をするなら、人の話を聞いて会話することもできない議員なぞもっと役に立たないので、3分の1くらいに減らしても良いんじゃない?
傷みは他人、自分は安全。自己保身に腐心しても、世のため人のために身を削る人ではなさそう。

しかし「大衆を煽ってブームを作ることは上手い」と思います。
しっかりした理念をもっている人が、黒幕として彼を道具として操れるのなら、理想的なコミッショナーかもしれませんね。
| ばかぼん父 | 2006/01/11 11:57 PM |
to ばかぼん父さま
あ、なんか評判悪かった?(笑)。いやいや、政治家小泉首相は、私も決して大して評価はしてないんですよ。でも、「読売からコミッショナー事務局への権限移動なくして、プロ野球再生なし」とかって、他球団で担ぎ出せば、一気に構造改革が進むかなあっという思いつきです(笑)。それが済んだら、星野さんでも古田さんでも、思う存分手腕が生かせるでしょうが、オーナー連がびびるような実力とカリスマがないと、なかなかこの牙城は…。まぁ、適当に流して下さい(笑)。
| torao | 2006/01/12 12:16 AM |
>野球殿堂というのは、ずっと昔の優秀な選手が選ばれるものだと思っていたが、
最近ではすっかり自分にとっての懐かしのプレーヤーが選ばれるようになった。
全く同感ですね(笑)
以前の表彰で、かろうじて現役時代を記憶しているのは、
王さん、張本さん、衣笠さん、大杉さん、福本豊さん、鈴木啓示さん、それに村田兆治さん、
以外といるなぁ…
あっ、野村克也さんの現役時代も知っている(笑)かなり最後の方だけど。
競技者表彰の3名が3名共知っているとなると…年食ったなぁ…

いまいち理解できないのは、競技者表彰の対象は、
「現役を引退した競技者(選手、監督、コーチ、審判員)で、引退5年以上経過している人、
満65歳以上の人や故人は5年経過していなくてもよい。」
特別表彰の対象は、
「競技者(選手、監督、コーチ、審判員)を引退して17年以上経過している人。
組織または管理に関して野球の発展に顕著な貢献をした人、している人。」
となっている点です。
なんで引退してないといけないの?
しかも、5年とか17年という期限もわからない。
現役の選手でも十分に殿堂入りに値する選手は、現役のうちに表彰できないのかと思います。
野茂とか、イチローとかねぇ。
せめて、引退してすぐに対象とすべき。
名球会のように、拒否されるのが嫌だからなのでしょうか?
競走馬は、現役生活が短いから引退後でも仕方ないでしょうが、
素晴らしい成績や活躍した名馬は引退してすぐに殿堂入り出来るんだけどなぁ。
そのほうが、より若い世代にも殿堂というものをよりアピールできると思いますし。

江夏は殿堂入りしてないんですね。
名球会は辞退したとは聞きましたが。
いっそ、甲子園球場のタイガース資料館に虎の殿堂を作りますか(笑)
| grayghost | 2006/01/12 12:44 AM |
私も小泉コミッショナーはいただけない。
いただけないけれども、機構に内在する矛盾をぶっ壊すには、彼のごとき頑なで、信念を貫き通す、多少ナルシスティックなほどの強引さを持った個性が必要かなと言う気はします。それをもって彼でないといけない、と言っているのではありませんが。
近い人はひとりおりますけれど・・・(笑)。
| いわほー | 2006/01/12 3:06 AM |
to grayghostさま
なんで引退したあと時間がたってないとだめなんでしょうねー。わかりません。たとえば選手生活の晩年で不正行為に手を染めてしまうことを避けるとか?現役引退後の生き方も考慮するとか?そのココロはなんなんでしょう…どなたかご存じではないでしょうかね。
あるいは、はじめは候補者目白押しだったでしょうから、しばらくせき止める必要があったとか?(笑)。
虎の殿堂は意外とナイスアイディアじゃないですか?あの資料館、ちょっと盛り上がりに欠けていますし(笑)。阪神の中の人!ご一考あれ。

to いわほーさま
オーナー達を脅せるような人という意味で政治家もありかな…て。球界のカリスマすら意のままになると思っている連中でしょうから、「言うこと聞かないと、本業で苦労するよ」くらいの勢いが欲しいかな…(笑)。
意中の方を担ぎ上げるまで、ワンステップ必要な気がしちゃうんですよね。
| torao | 2006/01/12 9:08 AM |

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