自称阪神タイガース評論家（跡地）

江草、桟原の「防衛組」は、無数の挑戦者を十分意識した仕上がりの早さ、順調の一言。
低めへの制球や、緩急で抑える投手が多い中、相木は意識的に高めで勝負する投手で、これは面白い。
筒井和もオモロイ投手になってきた。下半身に力強さが出てきた。大きく前方に重心移動するが、なかなか腕が出てこない、独特なタイミングが妙。直球は140km/hに満たなかったが、もう少し走って来るだろう。そうすれば、クセなく投げ分けている120km/h前後のチェンジアップがもっと生きて、さらにオモロくなりそう。

さて、前日の能見、伊代野、田村とこの日の４人の登板を見た上で、もう一度一軍投手枠を展望しておこう。非常に厳しい求人状況である。

定員は、先発６、リリーフ６。ただし募集は「前年フタ桁枠（下柳・井川・安藤）」と「流行語枠（ＪＦＫ）」を除く３と３。
試験は先発枠を優先し、そちらで選にもれたものでもリリーフ枠での復活がある。年齢、経験は不問だが、コーチの推薦状が必要。「募集要項」はこんな感じ？

先発枠では、「確定」を惜しくも逃した杉山、福原の「シード権」は動かない。優勝チームのローテを回した実績は大きい。となると残りは１つ。今年の目玉は、（先発やらないと給料上がらないぞ）とドヤシつけている江草。度胸のある投げっぷりは、細心の注意が必要とされる終盤のリリーフよりは、先発向き。サムソン戦も上々の出来だった。
対抗はオクスプリング。調整も順調のようだ。どんなコンビネーション、組み立てをする投手なのか楽しみ。
能見もこれに続く。ややせわしない投球フォームが悪印象だが、「ちぎっては投げ」が好結果を生めば、一気に浮上する。
金澤も当然ここを狙わなければならない。実戦で変わり身を見せられるか。
ここまではリリーフへの敗者復活もありそう。筒井和は少し差があるように思う。

リリーフは、実績ある桟原、橋本が優位だが、「ローテ崩れ」のレベル次第では安泰とはいかない。加えてニュータイプの相木が岡田監督の寵愛を受けそうな気配があり、一気に激戦になりそう。
新人渡辺がどこまでやれるか。外国人枠の問題も絡むが、ダーウィンの存在も気になる。
伊代野、田村は選に残るのは厳しいかも知れない。