自称阪神タイガース評論家（跡地）

ＷＢＣの合宿が始まり、イチローが燃えている。皆、大会やレギュラーシーズンへの不安を感じながらの集合だったろうが、代表のユニフォームを着て、一気に気分が盛り上がったようだ。頼むぞ！
どのチームもより実践的な練習に入って、選手たちの表情も明るい。時間のある方は、思う存分各スポーツ紙の記事を読んで、「野球の春」に浸って欲しいと思う。


安芸合同キャンプ初日。新人もベテランも、効率よく時間と場所をずらしながら練習していく。ファームの選手たちの「一軍首脳に見られている」という緊張感、「もっとオレを見て下さい」という口には出さない訴え、必死な表情で張り切っている様子を見るだけで胸いっぱいだ（笑）。


ブルペンで矢野が吉野の球を受けていた。優しい笑みを浮かべながら、うなづきながら…。どれだけがんばったか受けてやりたかったんだって。もう泣きそうになった（笑）。


岡田監督が、濱中と関本に打撃指導をしたところ、たちどころに良くなったという話題を読んで、なんだか無性に嬉しくなる（笑）。こうやってだんだんカリスマ性がアップしていくのだろうな。
「打撃理論フェチ」「打撃フォームフェチ」のみなさんにしたら、そう！そうなんだよ！と言いたくなるようなアドバイスを与えていると思う。もっと早く教えてやったら良かったのにとも思うが、それはちょっと違うのだろう。

岡田監督は打撃を教えるのが上手いと言われる。でもおそらく、同じように問題点を見抜き、同じようなアドバイスができるコーチはたくさんいると思う。岡田監督の良いところは、その練習と上達の過程をよく観察して、効果的なタイミングで指導ができることなのだろう。

今季、濱中は普通にプレーできることを喜んでいた。まずはその喜びを爆発させてやった。ケガの状態だけ注意しながら、まずは自由に伸び伸びやってみい！ほどなく細かいカベにぶちあたったが、土台はしっかりしている…今はちょっと自分で考えてみい！よし、場所も変わって、今ならすーっと指導が入っていく頃やろ…おう、ハマ！

関本は、オレはこんなもんじゃない！という気持ちと戦っていた。力を入れて打てば、ホームランなど軽いと。だが染みこんだ「ごまかし打ち」のせいで、力を入れるほど、打球が失速した。何を焦っとるんや、立派な体して、無駄な力ばっかり入れよって…。ま、土台はしっかりしているから、もうちょっとやらしておくか。…さ、ぼちぼちかな、おい、セキ！…



話題の前田大和が軽めのノックを受けているところを見た。「ハイッ」気後れすることなくボールを呼ぶ。まだあどけない高校生の表情に、細い身体。
ボールを追い掴み軽く放る。「ハイッ」追い掴み軽く放る…。
その印象はといえば…印象がないのだ。上手いとか、重心が低いとか、柔らかいグラブ裁きだとか、捕ってから素速いとか、そういうポイントになるようなものが何もない。もちろんポジションについてのノックではなかったというのもあるが、とにかくヤマトの順番はなんの引っかかりもなく始まって終わる。あくまでも軽やかに柔らかに何気なく。これはひょっとしたら素晴らしく上手いということなのかもしれない。もっと広いところで振り回しをやって見せてくれ！（笑）
「守備だけ一軍合流」からのスタートとなったが、日本代表との練習試合に召集される鳥谷の代役として、Ｂｓとのオープン戦で使うとも伝えられている。