自称阪神タイガース評論家（跡地）

ＷａＴ？…いや、それだけ…すまん（笑）。


セ・パ両リーグが来季から共通のポストシーズンゲームを実施する方向で動き始めたらしい。
産業としてプロ野球を維持していくために、私は不可避だと思う。どうせまた各球団がエゴをぶつけあいろくなもんができないと投げ捨ててしまうのは簡単だが、それは「プロ野球の死」を意味するとさえ思う。この期に及んで「プロ野球を殺して自球団を生かそう」と思っているアホはいないと思いたい。また数年前とは格段に変化した「ものを言うファン」が、ありとあらゆる手段を使って声を上げていくべきだと思う。面白いポストシーズンゲームの構築によって、変革のチャンスは絶対にある。


緊迫の日韓戦の後だけに、白昼ガラガラの甲子園、楽天イーグルス相手のオープン戦は、これはこれでなんともいえない味がある（笑）。
もっともやっている方にすればあれこれ試したり、首脳陣から試されていたりで暢気に構えてなどいられない。
イーグルス先発朝井は、Ｍ今江、Ｔ桜井と同じ学年のＰＬのエース。140km/h台後半の速球と、タテのカーブ、よく曲がるスライダーでタイガース打線を封じ、５回ゼロ。昨季２勝５敗だったが、もっと勝てそうな投手だと思った。交流戦でもやられそうだぞ！（笑）

４回を投げた先発安藤は半速球系をしきりに試投。強打者に内野ゴロを打たせるのには良いが、ミート打者には餌食になるという教訓を得た模様。ぼちぼちイメージは固まっただろうから、直球に磨きをかけていけば良い。順調と見た。

続いて２回を投げた下柳はもういつでも良いという感じ。特に新しい取り組みもなさそうで、完成形の維持というところ。

一人とばして、最後１回を投げた金澤。前回決勝ＨＲを打たれたが、好調はキープしている。


林は打撃の調子を落としている。本来ボールをじっくり待って引きつけて打っていたのに、釣り球を追いかけて簡単に崩されている。若さ、焦りが出ている。
この日は走塁（一塁走者でポテンの打球判断悪く二塁封殺）、守備（記録上の失策はないが、打球の追い方、返球のコントロールの悪さは隠しようもない）でも緩慢なプレーがあり、定位置争いからは大きく遅れを取った。打撃で脆さを見せ続けていれば、確実にしていた一軍枠をも失いかねない状況だ。

それに比べて桧山は、「とっとけよ」状態。やや低、やや外、確かに谷中の球はいかにも打ちやすそうだったが（笑）、ヘッドを効かせてセンターバックスクリーンへ。で飛距離も驚くのだが、ボールの見極めや、狙い方が抜群に良い。もしこんな状態の打者をレギュラーから外したら、首脳陣が不信感を買ってしまうようなレベルだ。
ただし「左投手とまだ一度も対戦してないので、打てる気がしない」と中継の中でレポーターが伝えた。そういうこと言うから併用になっちゃうんよ（笑）。


３番手として吉野が２回を投げてゼロに抑えた。右打者の外側ボールゾーンから、「ハチマキ」で外いっぱいに入れるカーブが一番信頼できるボールのようだ。球速は125km/h前後。変化をつける抜いたような遅い球が110km/h前後。１球だけ右打者の膝元に投げたクロスファイアが130km/h前後。
組み立てとしてはあくまでも低めにボールを集めながら、凡打を待つスタイル。打者を威圧するような、あるいは自信に満ちたような、球種、気迫、仕草は一切見ることができなかった。結果としてゼロで切り抜けたが、判定や打球方向の幸運に恵まれた部分が大きかったように思う。
絶好調時と比べるのが正しいのかは疑問だが、もっと下半身の粘りがあって、球を放すのが遅かったように思う。もう少し右打者のふところやアウトロー、左打者へのシュート、膝元への直球といった「強い球」が行くようにならないと難しいのではないかというのが私の見立てだが、厳しすぎるかな？（笑）

使わない投手をくれと野村監督が岡田監督に言ったとか。まことしやかに吉野の名前も上がっているが、現状ではその方が活躍の場が増えて良いのかも知れない。