2006.05.08 Monday
せっかくやるのだから、熱心なお客さんに良いものを見せようとばかりに、両軍の気持ちがこもったナイスゲームだったと思う。
試合を決めたのは赤星。なぜかクルーンとは縁があるね。フラフラと上がった「センターフライ」だったが、できるだけ負けないようにとしっかり振った結果、クルーンの球の力でことのほか伸びた。また、その負けないようにという気持ちが、打球の方向を右に持ってきたのだろう。これまでまんまとひっかかっていた、センターがレフト側に寄って前に出る「赤星シフト」の逆をついた。二塁上で笑顔の赤星。喜び爆発というより、重圧から解放されてホッとしているという感じだった。
リリーフが本当に良くなった。ふりかえれば、4/22Gに負けて5連敗となった試合で、安藤をリリーフしたダーウィンがピシャリと抑えてから、タイガースのブルペンは急激に回復していったように思う。
6回ウラ、下位とはいえ侮れない吉村、相川、代打藤田を三者凡退。攻撃陣を鼓舞し、ブルペン陣に勇気を与える投球を続けている。また勢いのある速球をアウトローに決めて、球審本田の手を上げさせた。中盤以降、T投手陣は、このゾーンを有効に使うことができた。ダーウィン、ナイスピッチング!
見事同点に追いついて、自信をつけてきた能見。先頭を出しても落ち着いて後続を断った。広い外を上手く使いながら、スライダーの出し入れが出来るようになってきた。
藤川の余裕のなさが気になる。若いカウントから藤川の変化球を待っている打者というのは相当少ないはずなので、1,2球目に変化球を配することができれば、もう少し幅広い攻め方ができるだろうに。フォークでもカーブでも、高ささえ間違わなければケガはないと思うのだが。
久保田は良いね。スライダーのキレ、コントロールが抜群、直球は速い。自信を持って投げている。どんどんセーブを稼がせてやって、もっともっと自信をつけさせたい。
先週に続き、日月を休養に充てる矢野に代わり浅井が出場。先制点はその浅井のソロHRだった。ベイ先発の秦は、遅いカーブで緩急を使う投手だが、浅井はいつものように脚を高く上げながらカウント球のカーブが甘く入ってくるのを待っていた。バッテリーだって浅井が初めのストライクを振ってくることは百も承知。コースも低く、決して甘い球ではなかったが、浅井の中では「カーブのストライク」で十分だった。いつにも増して思い切り振り抜いた打球は左中間スタンドへ一直線。集中力の勝利だった。
3安打1打点2得点。補って余りある大活躍。リードではまだまだ経験が必要だろうが、見事な「勝利捕手」だった。
先発江草は悪くなかったと思う。ただ雨の中の投球では、足場を整え、指先の滑りを止め…と、なかなか「江草リズム」に入っていけない。4,5回に1点ずつを失い逆転を許してしまう。しかし両回とも押されまくりながら、失点後の後続をなんとか断ち、試合を壊さなかった。当たってきたベイ打線を相手に5回2失点は、よく粘ったと言って良いと思う。
7回表、ダーウィンからの打順で代打桧山。相手投手も好投秦に代え加藤。中継ぎの中でもっとも信頼できる加藤で7,8回、最後はクルーンというのが牛島監督の目論見だ。しかし桧山がそれをまんまと打ち砕く。3球目、低めの直球を完璧に打ち返し、右中間へ特大の今季1号同点弾。振りは小さくとも、右足の踏み込み、左足の蹴り込み、右腰の据わり、下半身の強さを発揮してボールを飛ばした。オープン戦で何度も見せていた打撃がやっとできた。この1本のHRの裏に、どのような悩み、苦しみ、葛藤があり、どれほどの準備と努力があったのか。ただ1本のソロHR。でもそこに至る桧山の様々な表情を想像させるようなHRだった。
キャンプは極めて順調、本人も過去最高の出来という状態でシーズンインするも打撃低調。少ないチャンスをものにした濱中にスタメンを譲る。同じようなチャンスが桧山にも来ている。桧山はそう簡単に負けを認めるような男じゃない。
試合を決めたのは赤星。なぜかクルーンとは縁があるね。フラフラと上がった「センターフライ」だったが、できるだけ負けないようにとしっかり振った結果、クルーンの球の力でことのほか伸びた。また、その負けないようにという気持ちが、打球の方向を右に持ってきたのだろう。これまでまんまとひっかかっていた、センターがレフト側に寄って前に出る「赤星シフト」の逆をついた。二塁上で笑顔の赤星。喜び爆発というより、重圧から解放されてホッとしているという感じだった。
リリーフが本当に良くなった。ふりかえれば、4/22Gに負けて5連敗となった試合で、安藤をリリーフしたダーウィンがピシャリと抑えてから、タイガースのブルペンは急激に回復していったように思う。
6回ウラ、下位とはいえ侮れない吉村、相川、代打藤田を三者凡退。攻撃陣を鼓舞し、ブルペン陣に勇気を与える投球を続けている。また勢いのある速球をアウトローに決めて、球審本田の手を上げさせた。中盤以降、T投手陣は、このゾーンを有効に使うことができた。ダーウィン、ナイスピッチング!
見事同点に追いついて、自信をつけてきた能見。先頭を出しても落ち着いて後続を断った。広い外を上手く使いながら、スライダーの出し入れが出来るようになってきた。
藤川の余裕のなさが気になる。若いカウントから藤川の変化球を待っている打者というのは相当少ないはずなので、1,2球目に変化球を配することができれば、もう少し幅広い攻め方ができるだろうに。フォークでもカーブでも、高ささえ間違わなければケガはないと思うのだが。
久保田は良いね。スライダーのキレ、コントロールが抜群、直球は速い。自信を持って投げている。どんどんセーブを稼がせてやって、もっともっと自信をつけさせたい。
先週に続き、日月を休養に充てる矢野に代わり浅井が出場。先制点はその浅井のソロHRだった。ベイ先発の秦は、遅いカーブで緩急を使う投手だが、浅井はいつものように脚を高く上げながらカウント球のカーブが甘く入ってくるのを待っていた。バッテリーだって浅井が初めのストライクを振ってくることは百も承知。コースも低く、決して甘い球ではなかったが、浅井の中では「カーブのストライク」で十分だった。いつにも増して思い切り振り抜いた打球は左中間スタンドへ一直線。集中力の勝利だった。
3安打1打点2得点。補って余りある大活躍。リードではまだまだ経験が必要だろうが、見事な「勝利捕手」だった。
先発江草は悪くなかったと思う。ただ雨の中の投球では、足場を整え、指先の滑りを止め…と、なかなか「江草リズム」に入っていけない。4,5回に1点ずつを失い逆転を許してしまう。しかし両回とも押されまくりながら、失点後の後続をなんとか断ち、試合を壊さなかった。当たってきたベイ打線を相手に5回2失点は、よく粘ったと言って良いと思う。
7回表、ダーウィンからの打順で代打桧山。相手投手も好投秦に代え加藤。中継ぎの中でもっとも信頼できる加藤で7,8回、最後はクルーンというのが牛島監督の目論見だ。しかし桧山がそれをまんまと打ち砕く。3球目、低めの直球を完璧に打ち返し、右中間へ特大の今季1号同点弾。振りは小さくとも、右足の踏み込み、左足の蹴り込み、右腰の据わり、下半身の強さを発揮してボールを飛ばした。オープン戦で何度も見せていた打撃がやっとできた。この1本のHRの裏に、どのような悩み、苦しみ、葛藤があり、どれほどの準備と努力があったのか。ただ1本のソロHR。でもそこに至る桧山の様々な表情を想像させるようなHRだった。
キャンプは極めて順調、本人も過去最高の出来という状態でシーズンインするも打撃低調。少ないチャンスをものにした濱中にスタメンを譲る。同じようなチャンスが桧山にも来ている。桧山はそう簡単に負けを認めるような男じゃない。