2006.05.13 Saturday
ホークスとの初戦に完敗。完敗も1敗、土壇場8回に逆転されるのも1敗、長ーい時間かかって追い上げて追い上げてわずかに届かないのも1敗。主砲に打たれ、エースに抑えられ、ここは帽子を脱いで一礼して、引き下がるしかないな。
と、いったん潔いフリをしといて…(笑)。あーん、もう、ものすごく楽しみにしていた井川−斉藤のエース対決が、大差の試合になっちゃって残念。大敗試合が時には必要だってのは真理だけど、エースが投げる試合でやるこっちゃないよ。
ウチとの対決を楽しみにしていてくれたホークスファンには申し訳ない。もちろん、めったに生観戦できない九州のTファンもね。もうちっと骨のあるところ見せないとね。もっとも先方にしてみれば、あまりにも申し分ない勝ち方なので、こっちの不甲斐なさもあまり気にならないなか…(笑)。
そんな展開の移動試合、いつものリリーフ陣はおつかれさん、登録したばかりで、次回先発待ちの福原が今季初登板。(とりあえず2回投げました)って感じ。7回ウラ、柴原を見逃し三振にとったインローへの直球は良い球だった。
平日のナイター、時間が経つにつれスタンドもよく埋まっていた。タイガースファンも沢山いたね。真っ黄色で7回の儀式まで、どこまでがTでどこまでがHかよくわからなかったけど(笑)。どこへ行ってもこれだけ熱く応援してもらえる、幸せなことだと思うよ。
3回表、金本の第2打席、インコースを攻めた球がかなり体の近くに来た。2球も。もちろん金本なので普通の人が死球になるような球でも瞬時に危機回避したのだが、そのたびにスタンドから「ぐわー」という大音声が上がった。たぶん一つ一つを聞けば「うりゃどこほっとんねん」とか「ぐおらなにさらすんじゃぼけえ」とか、それはそれは美しい日本語だと思うけど、とにかくその反応の素早さ、怒りのスイッチの入り方、どれだけ野球に入り込んでいるかがよくわかるかというもの。本当に誇らしい(笑)。いやマジで。実は私もテレビ前で同じように叫んでいたけどね、録画でもね(笑)。
エースに抑えられた。ポップフライ連発。真ん中から高めに来る直球に振り遅れ、本来叩くべきポイントより近くまで差し込まれていた。
初回、赤星のヒットと盗塁、金本の左打ちで先制点を上げたが、以降はなんともはやさっぱり。「やあやあ我こそは…」「次!」みたいな感じで、道場破りに失敗(笑)。
1−3と逆転された直後の5回表、先頭の8番矢野がヒットで出塁。藤本、赤星、桧山と続くところ。ポップ連発の試合だっただけに、バントで二塁に進めた上で、上位勝負にしたかった。ビハインドは2点でも、ここで1点でも返せば、相手に傾いたバランスを大きく引き戻せる、そんな最後のチャンスだった。結果藤本には「打て」でポップ。この回、なにがなんでも1点を取るという姿勢を示していれば、たとえその1点が取れなくとも、ここまで無様な負けはなかったろう。
その後大差がついたとはいえ、いや大差がついたからこそ、相手エース斉藤の投球は立派。打ち上がる度に、大きな声で「キャッチャー!」と打球方向を指さす気合、入り込み方…勉強になるだろ?勉強せいっつーの!
エースが打たれた。相手の斉藤もそうだが、井川も直球が高かった。その意識があって、変化球は置きに行くような緩い投げ方、どうにも調整が効かずに、腕をめちゃ振りすれば大ボール…そんなバラバラな感じが立ち上がりからあった。3回までは打者にも戸惑いがあって抑えていたが、4回以降はそのブレ方がどんどん大きくなり、大穴にはまっていってしまった。
1−6、大量ビハインドの6回、岡田監督は捕手を野口に代え、井川を続投させた。救援陣と矢野を休ませる意味より、なんとか最後の1回、気分を変えてぴしっと抑えて欲しい、次の試合に繋がる投球をして欲しいという願いだったろう。DH有りだと、これができる。前の回、切れていた井川が、その気持ちに応えようと、集中していた。野口もサインの間合いを短くし、素速く返球し、テンポを変えた。先頭の江川を三振、いいぞ。続く本間を三ゴロ、よしっ…今岡がカットして…お手玉…。ああ、良い感じだったんだけどなぁ。この後ダメダメ押しの2失点。まあそこまで手間かけなきゃいけないエースが問題なんだけどね。
1−3から1−6へ、ダメ押しされたのは主砲松中の3ランHR。追い込んでからインハイへ変化球、チェンジアップ?誰も思いつかないような配球だったが、詰まりながらポール際ではなく、右中間よりに放り込む。それを打たれちゃ…という一発だった。
だがそれを引き出したのは川崎の三盗。二塁打の後、無警戒の井川からするすると。バランスグラグラの井川はズレータに四球、とどめの一撃に繋がってしまった。
4回なぁ、みんな一所懸命守ったんだよな。でもあとちょっと足りなかった。
一死一二塁ズレータの三ゴロ、今岡三塁線をよく裁いて二塁フォースアウトにした。火曜エラーしたのと同じプレーだったね。上手いサードならゲッツーにしてたなんて言わないよ、これはナイスプレーだった。二死一三塁となって、柴原に打たれた同点タイムリーは仕方ない。これは相手を褒めよう。ただし左打者にあそこまで踏み込ませてしまったのは、内を一つも衝けなかったからなんだけどね。
次がキープレーになっちゃった。二死一二塁で若い江川。フルスイングができる高卒二年目だが、緩急を使えばここで切れる、バッテリーはそう踏んでいる。チェンジアップで三ゴロ、しかしかすったような当たりでやや高いバウンドが力弱く転がる…今岡前進して一塁送球するも間一髪セーフ。江川の走力と全力疾走する気持ち、今岡の守備位置の深さ(二遊間と違い、三塁は深く守れば良いってもんじゃない)、バウンドの読み、ダッシュ力、どこかちょっとでも違っていれば、ただの三ゴロ。この打球が井川には辛かった。辛かったけれども、次の本間をなんとしてでも抑えないとね。二死満塁、決めに行く直球が上ずりカウントは2−3、直球を続けるも真ん中高め、一二塁間を破るかというゴロ、藤本横っ飛びで良く追いつくがどこにも投げられない。投球と同時にスタートを切った二塁走者柴原まで生還を許す。この二人目、これがタイガースナインと、井川に傷をつける。2−3にしなければ入らない点、走者の狙いに備えていれば殺せたかも知れない点。
強さ、踏ん張り、低い姿勢。井川も含め、厳しいようだが、鍛え方が足りないって思って欲しいな。
さて、これで2003年を思い出しただろう?リベンジ、リベンジ!
ウチとの対決を楽しみにしていてくれたホークスファンには申し訳ない。もちろん、めったに生観戦できない九州のTファンもね。もうちっと骨のあるところ見せないとね。もっとも先方にしてみれば、あまりにも申し分ない勝ち方なので、こっちの不甲斐なさもあまり気にならないなか…(笑)。
そんな展開の移動試合、いつものリリーフ陣はおつかれさん、登録したばかりで、次回先発待ちの福原が今季初登板。(とりあえず2回投げました)って感じ。7回ウラ、柴原を見逃し三振にとったインローへの直球は良い球だった。
平日のナイター、時間が経つにつれスタンドもよく埋まっていた。タイガースファンも沢山いたね。真っ黄色で7回の儀式まで、どこまでがTでどこまでがHかよくわからなかったけど(笑)。どこへ行ってもこれだけ熱く応援してもらえる、幸せなことだと思うよ。
3回表、金本の第2打席、インコースを攻めた球がかなり体の近くに来た。2球も。もちろん金本なので普通の人が死球になるような球でも瞬時に危機回避したのだが、そのたびにスタンドから「ぐわー」という大音声が上がった。たぶん一つ一つを聞けば「うりゃどこほっとんねん」とか「ぐおらなにさらすんじゃぼけえ」とか、それはそれは美しい日本語だと思うけど、とにかくその反応の素早さ、怒りのスイッチの入り方、どれだけ野球に入り込んでいるかがよくわかるかというもの。本当に誇らしい(笑)。いやマジで。実は私もテレビ前で同じように叫んでいたけどね、録画でもね(笑)。
エースに抑えられた。ポップフライ連発。真ん中から高めに来る直球に振り遅れ、本来叩くべきポイントより近くまで差し込まれていた。
初回、赤星のヒットと盗塁、金本の左打ちで先制点を上げたが、以降はなんともはやさっぱり。「やあやあ我こそは…」「次!」みたいな感じで、道場破りに失敗(笑)。
1−3と逆転された直後の5回表、先頭の8番矢野がヒットで出塁。藤本、赤星、桧山と続くところ。ポップ連発の試合だっただけに、バントで二塁に進めた上で、上位勝負にしたかった。ビハインドは2点でも、ここで1点でも返せば、相手に傾いたバランスを大きく引き戻せる、そんな最後のチャンスだった。結果藤本には「打て」でポップ。この回、なにがなんでも1点を取るという姿勢を示していれば、たとえその1点が取れなくとも、ここまで無様な負けはなかったろう。
その後大差がついたとはいえ、いや大差がついたからこそ、相手エース斉藤の投球は立派。打ち上がる度に、大きな声で「キャッチャー!」と打球方向を指さす気合、入り込み方…勉強になるだろ?勉強せいっつーの!
エースが打たれた。相手の斉藤もそうだが、井川も直球が高かった。その意識があって、変化球は置きに行くような緩い投げ方、どうにも調整が効かずに、腕をめちゃ振りすれば大ボール…そんなバラバラな感じが立ち上がりからあった。3回までは打者にも戸惑いがあって抑えていたが、4回以降はそのブレ方がどんどん大きくなり、大穴にはまっていってしまった。
1−6、大量ビハインドの6回、岡田監督は捕手を野口に代え、井川を続投させた。救援陣と矢野を休ませる意味より、なんとか最後の1回、気分を変えてぴしっと抑えて欲しい、次の試合に繋がる投球をして欲しいという願いだったろう。DH有りだと、これができる。前の回、切れていた井川が、その気持ちに応えようと、集中していた。野口もサインの間合いを短くし、素速く返球し、テンポを変えた。先頭の江川を三振、いいぞ。続く本間を三ゴロ、よしっ…今岡がカットして…お手玉…。ああ、良い感じだったんだけどなぁ。この後ダメダメ押しの2失点。まあそこまで手間かけなきゃいけないエースが問題なんだけどね。
1−3から1−6へ、ダメ押しされたのは主砲松中の3ランHR。追い込んでからインハイへ変化球、チェンジアップ?誰も思いつかないような配球だったが、詰まりながらポール際ではなく、右中間よりに放り込む。それを打たれちゃ…という一発だった。
だがそれを引き出したのは川崎の三盗。二塁打の後、無警戒の井川からするすると。バランスグラグラの井川はズレータに四球、とどめの一撃に繋がってしまった。
4回なぁ、みんな一所懸命守ったんだよな。でもあとちょっと足りなかった。
一死一二塁ズレータの三ゴロ、今岡三塁線をよく裁いて二塁フォースアウトにした。火曜エラーしたのと同じプレーだったね。上手いサードならゲッツーにしてたなんて言わないよ、これはナイスプレーだった。二死一三塁となって、柴原に打たれた同点タイムリーは仕方ない。これは相手を褒めよう。ただし左打者にあそこまで踏み込ませてしまったのは、内を一つも衝けなかったからなんだけどね。
次がキープレーになっちゃった。二死一二塁で若い江川。フルスイングができる高卒二年目だが、緩急を使えばここで切れる、バッテリーはそう踏んでいる。チェンジアップで三ゴロ、しかしかすったような当たりでやや高いバウンドが力弱く転がる…今岡前進して一塁送球するも間一髪セーフ。江川の走力と全力疾走する気持ち、今岡の守備位置の深さ(二遊間と違い、三塁は深く守れば良いってもんじゃない)、バウンドの読み、ダッシュ力、どこかちょっとでも違っていれば、ただの三ゴロ。この打球が井川には辛かった。辛かったけれども、次の本間をなんとしてでも抑えないとね。二死満塁、決めに行く直球が上ずりカウントは2−3、直球を続けるも真ん中高め、一二塁間を破るかというゴロ、藤本横っ飛びで良く追いつくがどこにも投げられない。投球と同時にスタートを切った二塁走者柴原まで生還を許す。この二人目、これがタイガースナインと、井川に傷をつける。2−3にしなければ入らない点、走者の狙いに備えていれば殺せたかも知れない点。
強さ、踏ん張り、低い姿勢。井川も含め、厳しいようだが、鍛え方が足りないって思って欲しいな。
さて、これで2003年を思い出しただろう?リベンジ、リベンジ!