2006.07.22 Saturday
野球中継は毎日のように見ている私だが、チケットの発売日をチェックして、開始と同時に電話を掛けて…というような習慣がなく、オークションやチケットショップで定価より高くチケットを買うのもシャクで、というか要するにちょっとめんどくさがりで(笑)、あまり熱心に球場に行く方ではない。で、時々声を掛けてくれる人がいると、「行く行くー!」とくっついて行くのだが、今回もshuさんに誘ってもらった。いつもありがとね。
開門時間を調べるために神宮球場のサイトを見てみると、当日券の発売が若干数あるという。チケットショップで、オールスターゲームのチケットが定価で売られているという記事も読んだ。悲しく寂しい現実だ。
私自身、オールスターってあんまり面白くない…そういう印象を持っていた時期もある。元々は「夢の球宴」だったはずが、毎年5試合とかやったりしてたもんね、やる側も見る側もありがたみがなくなって、ただの恒例行事に成り下がった感もあった。
ただ、まだ改善の余地は大いにあるものの、合併騒ぎがあった04年以降、オールスターの意味が変わりつつあるという印象もある。2リーグ制のプロ野球、ファンの方を向いたプロ野球、プロ野球があり続けるために…。オールスターはどこへ向かうのだろう。
せっかくのことなので、ちょっと会社を早退けさせてもらう。会社の最寄り駅に行くと、お父さんお母さんとマリーンズの帽子を被った小四くらいの男の子、家族でにこやかに会話をしている。何時頃に着くかなぁ、スタメンは誰だろう、晩ご飯は何にしようか…良いね、幸せだね。
外苑前に着いたのは5時前。けっこうな人出。お弁当、たこ焼き、焼き鳥、球場への道は大賑わいだ。いろとりどりのユニを来て、なんかみんな楽しそう。
すでに入場済みのshuさんに迎えに来てもらう。ごぶさた!相変わらずまっくろだなぁ(笑)。今日はshuさんの旅仲間たちと一緒にライトスタンド、セ応援席にて観戦、よろしくお願いします。
心配していた天気も、最後の霧雨が上がってきて心配なさそう。グラウンド内には子どもたちがたくさん、12球団のマスコットが盛り上げながら、サイン会が行われていた。あれ、HR競争はないのか。殿堂入りの紹介とスピーチ。豊田氏が欽ちゃんにエールを送るとスタンドが大声援で応えた。
さて、新庄が何かするのかな?と気にしながらも、「めざましテレビ」出演者による選手紹介が普通に行われ、ひちょり君の似合いすぎる「ピッコロ大魔王」に笑い、国歌吹奏、始球式、試合開始。そういえばこの日の中継は「中継延長なし→G戦中継取りやめ」のフジテレビ、まるで構成作家とタイムキーパーがいるかのような試合進行だったね、いやリハなしであんなに上手くできるんだから、ショーの天才だね、岡田監督は(笑)。
試合内容のことはあんまり覚えてない(笑)。濱中と藤本がヒットを打ったけど、その他は公式戦と同じように早打ち&ショボ打ちだったね(笑)。青木は良いねえ、打って、走って、走って死んで(笑)、飛び付いて、飛び付いてこぼして(笑)、まさかのエラーして、HR打って。まあ派手だわ、新庄みたい(笑)。
本家新庄も負けずに派手だった。「仮面ライダーショー」みたいな第1打席の光るベルトは、ビジョンでもようわからんかったけど(笑)。本当に空から飛んでくるヤツやろうとしてたみたいね、アホやなぁ(笑)。でも水しぶき上げながらのダイビングキャッチ、格好良かった。イニング前のキャッチボールの度に、スタンドのどこにボールを投げ込もうか、観客とコミュニケーション。楽しくてカワイイやつだよ、本当に。
球児は何をしたの?ああ、直球一本ポーズをしたのね、正直わからんかった(笑)。ていうか、そんなポーズしなくたって、いつもそうやん(笑)。カブレラ、ガッツのフルスイングも本当に絵になってた。遠く外野スタンドにもそのスイングの迫力と、それに倍する球児の迫力が伝わって来たよ。
結果的に、なんだろうとワクワクしていた新庄と球児の「パフォーマンス」はよくわからなかったけど、あの素晴らしい反応と動物の疾駆、跳躍を見せた新庄のダイブ、そして、野球マンガそのものの藤川球児対二大フルスイング怪人の勝負、なにをたくらんだって、これを凌ぐパフォーマンスなんてないんだよ。本当に良いものを見たよ。
オールスターは「お祭り」だと昔から言う。昔は選手がそう言っていた。でも行ってみてわかった。これは「プロ野球好きのプロ野球好きによるお祭り」なんだ。スタンド最後列に12球団の応援団がズラーッと並んで、仲良く秩序をもって応援していた。くだらないいがみ合いなんてどこにもない。まあ、東京音頭の前奏で「くたばれヨミウリくたばれヨミウリ」と歌うのは、いつもどおりのご愛嬌(笑)。一応、形だけセとパに分かれていて、それぞれを応援しているけど、ここに集まった3万人にとってそんなことはあまり関係ない。新庄のファインプレーの後、スタンドぐるりからの大声援、ツヨシコール、大拍手、すごかった。良いプレーに喜び、珍プレーに笑う。始めから楽しんでやろうと思って来てる人だけだもんね。そりゃ場内がそんな空気になるよな。
李の打席の時にぼーっとしてたら、隣の団体さんのG小久保ユニ着た姐さんが、「いっしょにやって!」と応援の手振りをやってみせる(笑)。そしたらセ出場選手の応援歌の歌詞カードをくれたよ。Sファンから青木の歌や岩村の歌を習う。野球犬ミッキーが登場した場面では前のカープユニの若い女の子たちがボードを掲げる。見せてもらうと、犬の足跡をかたどった「ミッキー」の文字。ユニをよく見たら背番号「111(わんわんわん)」とは凝っている(笑)。「チャンスわっしょい」「狙い打ち」などなど各チームのチャンステーマを歌い、「闘魂込めて」「熱き星たちよ」など応援歌を歌う。通路をウロウロする人、売店で買い物をする人、みんなの表情を見ていたら、なるほどこれはお祭りだと思った。
子どもの頃、年に一度の夏祭り、お小遣いをもらって夜店の前をウロウロ。わたあめ、金魚すくい、ヨーヨー釣り、あんず飴…何をやろうかな、何を買おうかな。
楽しむかどうかはその人しだい。プロ野球で盛り上がりたい、プロ野球を盛り上げたい、そういう気持ちをみんなで持ち寄って、パワーを増幅させる、プロ野球ファンの夜祭り。その熱気に選手はさらに楽しませようと応える。祭りの熱にすっかり酔いしれた夜だった。
開門時間を調べるために神宮球場のサイトを見てみると、当日券の発売が若干数あるという。チケットショップで、オールスターゲームのチケットが定価で売られているという記事も読んだ。悲しく寂しい現実だ。
私自身、オールスターってあんまり面白くない…そういう印象を持っていた時期もある。元々は「夢の球宴」だったはずが、毎年5試合とかやったりしてたもんね、やる側も見る側もありがたみがなくなって、ただの恒例行事に成り下がった感もあった。
ただ、まだ改善の余地は大いにあるものの、合併騒ぎがあった04年以降、オールスターの意味が変わりつつあるという印象もある。2リーグ制のプロ野球、ファンの方を向いたプロ野球、プロ野球があり続けるために…。オールスターはどこへ向かうのだろう。
せっかくのことなので、ちょっと会社を早退けさせてもらう。会社の最寄り駅に行くと、お父さんお母さんとマリーンズの帽子を被った小四くらいの男の子、家族でにこやかに会話をしている。何時頃に着くかなぁ、スタメンは誰だろう、晩ご飯は何にしようか…良いね、幸せだね。
外苑前に着いたのは5時前。けっこうな人出。お弁当、たこ焼き、焼き鳥、球場への道は大賑わいだ。いろとりどりのユニを来て、なんかみんな楽しそう。
すでに入場済みのshuさんに迎えに来てもらう。ごぶさた!相変わらずまっくろだなぁ(笑)。今日はshuさんの旅仲間たちと一緒にライトスタンド、セ応援席にて観戦、よろしくお願いします。
心配していた天気も、最後の霧雨が上がってきて心配なさそう。グラウンド内には子どもたちがたくさん、12球団のマスコットが盛り上げながら、サイン会が行われていた。あれ、HR競争はないのか。殿堂入りの紹介とスピーチ。豊田氏が欽ちゃんにエールを送るとスタンドが大声援で応えた。
さて、新庄が何かするのかな?と気にしながらも、「めざましテレビ」出演者による選手紹介が普通に行われ、ひちょり君の似合いすぎる「ピッコロ大魔王」に笑い、国歌吹奏、始球式、試合開始。そういえばこの日の中継は「中継延長なし→G戦中継取りやめ」のフジテレビ、まるで構成作家とタイムキーパーがいるかのような試合進行だったね、いやリハなしであんなに上手くできるんだから、ショーの天才だね、岡田監督は(笑)。
試合内容のことはあんまり覚えてない(笑)。濱中と藤本がヒットを打ったけど、その他は公式戦と同じように早打ち&ショボ打ちだったね(笑)。青木は良いねえ、打って、走って、走って死んで(笑)、飛び付いて、飛び付いてこぼして(笑)、まさかのエラーして、HR打って。まあ派手だわ、新庄みたい(笑)。
本家新庄も負けずに派手だった。「仮面ライダーショー」みたいな第1打席の光るベルトは、ビジョンでもようわからんかったけど(笑)。本当に空から飛んでくるヤツやろうとしてたみたいね、アホやなぁ(笑)。でも水しぶき上げながらのダイビングキャッチ、格好良かった。イニング前のキャッチボールの度に、スタンドのどこにボールを投げ込もうか、観客とコミュニケーション。楽しくてカワイイやつだよ、本当に。
球児は何をしたの?ああ、直球一本ポーズをしたのね、正直わからんかった(笑)。ていうか、そんなポーズしなくたって、いつもそうやん(笑)。カブレラ、ガッツのフルスイングも本当に絵になってた。遠く外野スタンドにもそのスイングの迫力と、それに倍する球児の迫力が伝わって来たよ。
結果的に、なんだろうとワクワクしていた新庄と球児の「パフォーマンス」はよくわからなかったけど、あの素晴らしい反応と動物の疾駆、跳躍を見せた新庄のダイブ、そして、野球マンガそのものの藤川球児対二大フルスイング怪人の勝負、なにをたくらんだって、これを凌ぐパフォーマンスなんてないんだよ。本当に良いものを見たよ。
オールスターは「お祭り」だと昔から言う。昔は選手がそう言っていた。でも行ってみてわかった。これは「プロ野球好きのプロ野球好きによるお祭り」なんだ。スタンド最後列に12球団の応援団がズラーッと並んで、仲良く秩序をもって応援していた。くだらないいがみ合いなんてどこにもない。まあ、東京音頭の前奏で「くたばれヨミウリくたばれヨミウリ」と歌うのは、いつもどおりのご愛嬌(笑)。一応、形だけセとパに分かれていて、それぞれを応援しているけど、ここに集まった3万人にとってそんなことはあまり関係ない。新庄のファインプレーの後、スタンドぐるりからの大声援、ツヨシコール、大拍手、すごかった。良いプレーに喜び、珍プレーに笑う。始めから楽しんでやろうと思って来てる人だけだもんね。そりゃ場内がそんな空気になるよな。
李の打席の時にぼーっとしてたら、隣の団体さんのG小久保ユニ着た姐さんが、「いっしょにやって!」と応援の手振りをやってみせる(笑)。そしたらセ出場選手の応援歌の歌詞カードをくれたよ。Sファンから青木の歌や岩村の歌を習う。野球犬ミッキーが登場した場面では前のカープユニの若い女の子たちがボードを掲げる。見せてもらうと、犬の足跡をかたどった「ミッキー」の文字。ユニをよく見たら背番号「111(わんわんわん)」とは凝っている(笑)。「チャンスわっしょい」「狙い打ち」などなど各チームのチャンステーマを歌い、「闘魂込めて」「熱き星たちよ」など応援歌を歌う。通路をウロウロする人、売店で買い物をする人、みんなの表情を見ていたら、なるほどこれはお祭りだと思った。
子どもの頃、年に一度の夏祭り、お小遣いをもらって夜店の前をウロウロ。わたあめ、金魚すくい、ヨーヨー釣り、あんず飴…何をやろうかな、何を買おうかな。
楽しむかどうかはその人しだい。プロ野球で盛り上がりたい、プロ野球を盛り上げたい、そういう気持ちをみんなで持ち寄って、パワーを増幅させる、プロ野球ファンの夜祭り。その熱気に選手はさらに楽しませようと応える。祭りの熱にすっかり酔いしれた夜だった。