自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
ABOUT
失投を失投にしない球
ヤス抹消で空いていた枠に、吉野を今季初昇格。
松山で一人先発が足りなくなるけどどうするのかな。中で安定感を見せている太陽?江草もダーウィンもいるのだから、みんなでまわすという手もあるね。ちなみにこの日、二軍戦では杉山と能見が4回ずつ投げて無失点の好投をしている。


野球を楽しもう」言うのは簡単だけど、一番難しいことかも知れないね。結果が伴っていれば、「楽しもう」なんて意識しなくても楽しんでいたりするわけだから。
楽しむこととヘラヘラ笑いながらやることは同義ではなく、やることやってダメならしゃーないという割り切り、開き直りができるかということ。それがあれば、ダメな結果も前向きに受け取れるし、声、カラ元気、カラ笑顔も出てくる。そこまで来れば結果も変わってくる。赤星の気持ちが変われば、チームの行動が何か変わってくるかもね。


鳥谷が打率を上げている。この日は、追撃のソロHRと、同点を呼び込むヒット。先日のタイムリーもそうだったが、追い込まれた後、落ちる球やタイミングを外す球に泳がされながら、ギリギリ粘ってヒットにしている。これは今まであまりなかったこと。だいたい気持ちよくスカっと素振りして帰って来ていた。外されてもファールにできる、泳がされてもヒットにできるとなれば、アベレージは上げられるし、若いカウントから思いっきり強く振っていけるようになると思う。


同点に追いついた7回表、また難しい判断を迫られたね。普通なら藤本同点犠飛で、二死一塁となって、ここは井川続投でカンタン。しかし十分な飛距離があったにもかかわらずカットマンが送球をスルーして、一走鳥谷まで二進したもんだから、難しくなっちゃった。打線は低調で、チャンスは少ない、先発上原に疲れが見えて一気に攻略できそう、しかも相手のミスが出た。しかし井川の調子は尻上がりで、移動日があったとはいえ3回行かせた藤川は休ませたい…。
同点になったら井川続投と決めていたフシもあったので、あれはあれで良かったと思うが、結果は逆に出てしまった。


井川、8回2/3を投げて4失点、負け投手。結果がすべての世界なのだから、この日の投球はダメだったのである。ところが、この日投げた135球から、2球を除いた、133球については、かなり良かったのだ。本当に言っても仕方のないことなのだけれど、これは事実だ。エースと4番の見ごたえのある真っ向勝をして、二度とも負けたのだから仕方ない…そんな声も聞こえてくるが、打たれた2球はいずれもインハイを狙った直球を制球しきれず、甘く入ったところを打たれたもの。たとえ他の133球が素晴らしかったとしても、私には「敗れて悔いなし」とは到底思えない内容だった。
1回ウラ、韓国・日本を通じて李の400号HRとなる先制2ランは、二死三塁、カウント2−3から。矢野はボールになっても構わないというつもりでインハイ直球を要求したが、井川の直球はスライダー回転しながらど真ん中へ。もちろん失投を仕留める李は凄いが、いくらなんでもそこに投げちゃダメだよという球だった。
9回ウラのサヨナラ2ランは、インハイ直球とアウトロースライダーを丹念に配した結果カウント1−3。ここでも矢野はボールになってもというイメージでインハイに構える。ボールは真ん中高めへ。気持ちの入ったボールではあったが、李はそれ以上の気迫で上から叩いた。

矢野のリードは「李攻略法」どおりだった。いざとなれば、勝負する必要もないというところまでわかっていたはずだ。問題点その1は、井川には勝負を避ける気持ちなどまったくなかったということだろう。手元が狂ったのは間違いないだろうが、真ん中に集まってしまう現象の深層心理には自信過剰があると思う。久保コーチが反省の言葉を口にしているが、狙いが一つになっていなかったと思う。
とは言え、失投は失投。問題点その2は、同じ失敗を繰り返してしまったこと。インハイを攻めきれないことを理解した上で、李攻略法をアレンジする必要があったと思う。李攻略法の存在は李自身も良くわかっていることだろう。李はインハイ直球、少しでも甘くなれば反応で打つ、スライダーの外いっぱいは捨てて、少しでも甘くなれば、タイミングを遅らせて左へ持って行くという徹底したもの。失投だけを待っているのだ。こんなに整理した考えで打席に立たせちゃいけない。そりゃ失投もするわ。
何度も書いたことだが、矢野ほどインローへの要求が少ない捕手も珍しいと思う。鳥谷や赤星、金本らの打席で、膝元や腰近くの直球に、踏み込んだ脚に力を入れて、ヒザをピンと伸ばし、腰を引いて逃げるポーズをよく目にする。この1球を使えばバッテリーは楽になるし、打者の考えは乱れる。失投を失投にしない球で、絶対に必要だと思う。チームの方針なのか、矢野の優しさなのかはわからないが、私にはやるべきことをやっていないように見えて仕方がない。

Posted by torao at 08:38 | comments(17)
[捕手]矢野
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李のモチベーションの高さはチーム状態が悪くなっても変わらない。
スタメン、4番という定位置を掴んだからなのか?
よそのチームながらアッパレ!


うらやましい・・・。

ふんっ。今日はこの位にしといたるわ!



| NANCY | 2006/08/02 9:47 AM |
矢野さんが内に構えた。「そりゃマズい!」・・・と思った瞬間スンヨプはこともなげに打ちおった。あいつはお化けじゃ(爆)。

ヨシノブ、しんのすけに明らかにやる気がなかった。それでもスンヨプ勝負にいった井川&矢野バッテリーはコケにはできません。

結果的にはかなり痛い敗戦ですが。
| ちゃれんじ | 2006/08/02 10:34 AM |
エースが力投し、四番が決める。
苦境にあるチームを救うのは、この二人。よそをうらやむようになったらおしまいですが、彼我の差を痛感しました。

矢野の偏ったリードは病気というよりも癖なのでしょう。
病気なら自覚もあるし、治すことも可能ですが、癖ともなると、本人は気づいていないでしょうし、直すことは困難です。
| 一虎ファン | 2006/08/02 10:38 AM |
確かに矢野のリードは首を傾げたくなるものだった。最終回のホームランはともかく、初回は2アウト3塁だった訳で、2−3から歩かせても良い位でその前のチェンジアップを続けても良いと思った。それでも昨日の井川は久しぶりにエースのピッチングだったと思います!こういう内容を続けて行けばまたファンからの信頼を取り戻せると思います!

今日は虎戦士に喝を入れにドームへ行ってきます
| イケ虎 | 2006/08/02 10:46 AM |
>矢野ほどインローへの要求が少ない捕手も珍しいと思う。
ある特定のコースに来ないとなると、打者は楽ですよね。
意外とね、キャッチャーって自分の好きなコースを
投げさせたがらないケースが結構あるんですよ。
矢野がそうかは分かりませんが。
余りにも「パターン」に拘り過ぎてるきらいが
見受けられますよね。
中日辺りにはそこを上手く逆手に取られてるのかも。
| 西田辺 | 2006/08/02 11:30 AM |
Dが負けるときは必ずといっていいほど
Tも負けるんですよね
まぁDの今のペースを考えれば
確率的にかなりそうなるんでしょうが
直接対決以外ではなかなか縮まらない

しかし個人的には今から差をどんどん縮めるより
今岡 久保田が帰ってくる8月まで差を開かないようにして
そこからいっきにスパートをかけてもらいたい

今岡 久保田が必ず活躍できるという見込みはないですが
この二人が頑張らないと日本一はおろか
リーグ優勝もないとおもっています
| にかわ屋 | 2006/08/02 12:02 PM |
日テレ解説の江川さん(掛布さんだっけ?)が言ってましたね。「矢野は無理に勝負しなくてもイイと思ってるけど、井川はもう気持ちが入ってしまっている」と。
バッテリーの気持ちが1つにならないと抑えられない。矢野ならそれくらいわかってると思うのですが、それができなかったのなら矢野のミスですね。と私は思いました。
そうそう、矢野といえば、打撃の調子が悪いのでしょうか?7回の無死1・3塁で簡単に三振するし・・・。心配です。
| hitomi | 2006/08/02 12:28 PM |
昨日は大阪ドームに行って見てなかったんですが、井川惜しすぎます。
スンヨプから逃げてもいいのに…
いっそスンヨプは全部敬遠でもいいとすら思う。

昨日の帰りの電車の中でよその子供が
「阪神嫌いや、腐ってるし」とおそろしいことを言うのでぎょっとして聞いていたら
「…金本打たれへんし」
痛いです、子供;;痛すぎます。
その子、昨日のノリ退場とかしっかり知ってたのでかなりの野球好きでした。
子供の夢をこわさないためにももう少しみんな打ってください。
| かにこ | 2006/08/02 12:48 PM |
やっぱり打つ方なんでしょうね。
あと少しという気もしますが。

いずれにせよ、シーズンオフは
ガラガラポンです。
星野就任以来ですよ。

あっ、とりあえず赤星2番で。。。
| 中目虎 | 2006/08/02 1:16 PM |
>「野球を楽しもう」
井川は、楽しんでますね。
上原との投げ合い、スンヨプとの勝負。
楽しんで、責任も感じてるんだから、
まぁ、次は負けるなよ、としか言いようがないですよねぇ。
ほんま、次は勝たなね。
| grayghost | 2006/08/02 1:40 PM |
久保さん・・・・何をゆうても虚しい
チームとしての勝負やったら納得するけど、イガー、矢野、ベンチがバラバラでは勝てまへん
年に何回かの野球観戦、ほとんど負け試合でも、防げただけに昨日の負けほどこたえた負けはおまへん。

フクちゃん頼むでぇ、その前にもっと打ったれや!
| でんまん | 2006/08/02 2:04 PM |
確かにエース対4番の対決は清々しささえあったと思います。でも失投2つでやられちゃったのが、いかにも切ないです。
昨日の解説をしていた江川と掛布の勝負は、決して「失投をめぐっての勝負」ではなかったと記憶していますから。
さて、本日ワタクシ、緊急登板してまいります。福原、頼むよ。
| torao | 2006/08/02 2:31 PM |
いまのG打線の中でイ・スンヨプが一番怖いのは小学生でも分かると思うんですけどね(^_^;)。9回裏のあの場面は、敬遠して高橋由勝負でしょう。
これから東京ドームに行ってきます。昨夜の嫌な負け方を払拭するような快勝を期待して応援します。
| ぴゅあらっく | 2006/08/02 2:36 PM |
同点のまま9回とか延長になると、さよならの危機を感じてしまうのは、ビジター観戦病でしょうか。スンちゃんが出てきた時点で、もう鳥肌がたってました。

>さて、本日ワタクシ、緊急登板してまいります。
わおっ。本日の試合以外の楽しみが出来ました。toraoさん、探してこようっと。
頼むよ!横浜、今日もがんばれよー。
| メル | 2006/08/02 3:48 PM |
 世間では、岡田監督批判が渦巻いているらしいですねえ。小生は、全く反対ですよ。良くやっている方と見ています。オチアイなんか見習うなと、言いたいです。星野も監督としてそんなに大したことないと思っています。中日の時、5年やって1回優勝、というパターンだったし、日本シリーズは全て負けという実績ですからね。オチアイと岡田を比べても、中日は万年Aクラス体質のチームだが、阪神はやっと勝てるチームになったばかりなので、岡田の方が監督として下手、とは言えないですよ。

 打撃に関しては、どうしようもない状態ですねえ。

 どうしようもない時、どうしたらよいのか?

 ジタバタせんことですね。

 一人一人、瞑想をして欲しいですね。

 自己を見つめて欲しい。

 私は、誰か、と問うて欲しい。

「私」に拘らない心境で野球をやって欲しい。

 そうしたら、もっと柔軟な打撃ができると思います。
| 酔虎伝 | 2006/08/02 4:55 PM |
巨人の中で一番怖い李を避けて、当たってない5番以降で勝負する。
こうすれば、まず間違いなく勝てたでしょう。

でも、今の巨人相手にそんな野球をやってちゃ、力でねじ伏せられないようじゃ、中日には何やっても勝てませんよ。
強い奴から逃げて、弱い奴へこまして勝ったところで面白くも何ともないですよ。
それでプロ野球の魅力も何もあったもんじゃないでしょう。

ただ、同じ奴に何本も打たれたのはホント悔しい・・

西田辺さんの「キャッチャーって自分の好きなコースを投げさせたがらないケースが結構ある」っていうのは納得出来ました。
矢野がインコースを厳しく攻めず、アウトコースが多い傾向があるのは、自分自身がインコースが得意で、アウトコースが苦手だからかもしれませんね。
| rookie | 2006/08/02 5:48 PM |
矢野のリードが甘いのは、今に始まったことではない。2003年日本シリーズを思い出せばわかる。甲子園でズレータ、城島、松中にとんでもないホームランを打たせてしまい、2005年日本シリーズでは、記憶に新しいがロッテの若手にことごとく、そのリードを読まれ、ボロ負けしてしまった。・・・李に、何故インコース攻めをしないのか?金本が交流戦でやられたように、・・・李には何度か当てても良いと思う、日本の野球をなめられては困る。
WBCで2度も韓国に負けたのは何故か?厳しいインハイはないと読み切られていたのではないか?・・・体スレスレの厳しいコースがないとわかった上での勝負は強打者にはかなり有利。・・・真剣勝負という意味で、バッターがのけぞるようなインハイを要求しない矢野のリードは、真剣勝負と呼べるだろうか?
| beginnings1973 | 2006/08/03 2:52 AM |

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