自称阪神タイガース評論家（跡地）

【事故の概要】
2006年8月10日、横浜スタジアムにおける横浜ベイスターズ（ＹＢ）−阪神タイガース（Ｔ）１５回戦にて発生した事故は以下の通り。

加害者：阪神タイガース
被害者：阪神タイガースを応援するもの

事故内容
（１）勝つべき試合に負けたことによる精神的ダメージ
（２）暴行による退場者を出したことによる精神的ダメージ

【事故経緯】
◆試合開始前、試合開始直後のムード
・Ｄが試合なし。Ｔが勝てば4.5ゲーム差となり、前回のＤ戦３連敗直後の状態に戻る。負ければ5.5差で、その印象はかなり違う。
・前回１安打完投とは言え、ＹＢ吉見はＴが苦手。立ち上がりからアップアップ。勝てそうなムードが充満していた。
◆ＹＢによるバカ試合工作
・試合序盤は、赤星の盗塁、藤本の好守、安藤の好投など、Ｔとしてはいつものように締まった内容だった。
・ＹＢは前日同様、ファーストにまわった吉村、セカンド内川がエラー連発し、必死で試合を緩めにかかった。
・ＹＢ先発吉見は、苦しみながら要所を締め、関本のタイムリー二塁打による２失点で踏ん張る。吉見という名を聞くだけで「濱中爆発」「大量得点」と連想するＴ関係者をいらつかせる。
・特に５回表のシーツ、金本、濱中の三者三振は、安藤に妙なプレッシャーをかけた。
・５回ウラ、下位でチャンスを作られ、二死後、吉見の遊内野安打を鳥谷がファンブルする間に１点失う。
・さらに二死一二塁で石井への５球目スライダーがワンバウンドで暴投、二三塁になる。
・６球目も同じ球、ワンバウンドで石井がファール。だがこれをバットに当たっていないという誤審。ボールが転がっている間に、二者生還。はじめシレっとしていた石井はドサクサまぎれに二塁まで走る。その心境は自身のブログにある。
・この誤審に矢野が激高、球審に体当たりして退場。
◆Ｔ矢野ブチ切れ〜若手動揺
・結局判定そのままで試合再開、しかも石井は二塁。
・安藤は小池にも打たれ４失点。
・６回表に猛反撃で再逆転するも、６回ウラ、鳥谷のエラーをきっかけに、連打、関本エラーなどで大量５失点。続く７回ウラも連打で１失点。金澤、江草、太陽が、「負け確定」するまで、火消しできなかった。

【事故対応】
◆矢野退場、逆転後、ベテラン選手が冷静に対応し、即座に逆転した。
・矢野の代わりに入った野口が反撃の口火となるヒット。
・代打町田が逆転のお膳立て四球。
・金本が冷静さを失わずソロＨＲを打った。
◆切り替え
・ダーウィン以下リリーフ投手を温存し、翌日のＤ戦に向けて熱を冷ました。

【反省点】
・矢野は、大きな声とジェスチャで「ファウルだ」「タイム」とアピールした上で、全力でボールを取りに行き、ひととおりプレーを止めた上で抗議をすべきだった。審判がプレーを止めない限りインプレー、勝手に判断しないことというのは、少年野球で教えるルール。矢野が退場になる必然性がまったくないプレーだけに、冷静な対応が必要だった。
・インプレー中の出来事なのでコーチ陣の対応も遅れた。矢野や監督を退場にさせないようにコーチが鉄砲玉になるべきだった。
・逆転し、「バカ試合」になった後の６回ウラ、安藤の後を受けた金澤がエラー絡みとはいえ大炎上。ここは人を食ったような投球のできるベテラン投手が良いが、適任者がいなかった。金澤ならもっとカーブを多投すべきだったし、あえて選べばダーウィンで試合を沈静させる必要があった。

【事故補償及び今後に向けて】
・審判問題については、ここ数日で問題が噴出している。「これも含めて野球」と言ってしまえばそれまで。プロ野球を「不愉快なもの」にしてはいけない。いくらでもある改善手から有効なものを選択し、遅くとも来季から打つこと。
・直接の敗因はエラー。確実な守備の徹底。
・唯一の被害者救済策は、Ｄ戦勝利。