自称阪神タイガース評論家（跡地）

その通りだと思う。「あきらめて来年とか、まだまだ、やるのは失礼」「選手は個人の成績があるんやから。ヒット１本ずつでも積み重ねていけば、それが自分の成績になるんやから」
この二つの発言が同じ日に、同じ人物から出ているとすれば、しかもその人物がチームの指揮を執っていたりしたら、それはもう絶望的だ。チームはどっちへ行こうとしているのかもわからず、ただ漂流するばかりだろう。
では、正しくはどういう方向性を打ち出せば良いのか。「こんな状態で優勝も、諦めないもあるか。次は絶対勝つ。そのために、これからは誰がその戦力になれるのか、どういう力を持っているのか、苦しい時に力を出せるのは誰なのかをしっかりと見極めていく。今までチャンスが少なかった者も使う機会が増えると思う」というのが正解なんじゃないだろうか。


さて、宮崎新オーナーは、岡田監督続投を明言しているらしい。前年優勝、今年２位（危ないもんだが）なら、むげにクビにはできない。しかし、今までのユルふんオーナーと違い、野球の監督というものにしっかりとした考えを持っているようで、やるべきことは何かを文書で提出させ、それができたか、できなかったかで評価をする姿勢を打ち出している。結構なことだ。
そこで岡田監督が結果を出せればＯＫ。しかし上手くいかなければ責任をとらなきゃならない。ところで、次の監督候補って誰なんだろう。ヘッド格と目されていたのに、なんやらモメて出ていった木戸氏？将来の監督の呼び声高い和田コーチ？個人的な偏見で言えば、タイガース以外で現場のメシを食っていない指導者で本当に大丈夫なん？ってのはある。それと現役時代の名声や人気で監督を選ぶのではなく、指導者としての実績や評価で選ぶべきだと思う。そうするとタイガースにはそういう人材がいないのか？いいや、いる。たぶん。
まず、病気療養の島野二軍監督から後を任された立石充男二軍監督代行（49）がその一人。ホークス一筋で現役を終えた後（77〜86）、中日（93〜97）→台湾和信（98〜99）→近鉄（00〜04）→阪神（05〜）と自分の腕と頭で評価を掴んできた。なかなかその人となりを見る機会がないが、二軍の様子を見た人の評価は一様に高い。育成担当として、バランス良い選手起用をすることはもちろん、試合毎にチームとしてのテーマを設ける試みをするなど、采配という面でも大いに見るものがあるという。
もう一人は、中尾孝義二軍バッテリーコーチ（50）。中日、巨人、西武で現役。その後、西武コーチを経て台湾三商（99）→横浜（00〜01）→オリックス（02〜03）→阪神（04〜）。エリート捕手も、コーチとしては苦労を重ねてきた。
宮崎オーナーには、チーム内にこういう期待できそうな人材があるということを忘れないで欲しいと思う。

その言動、その風貌、その存在感。岡田監督は勝つことでしかファンや選手の支持を得られない監督だ。自業自得と言ってしまえばそれまでだが、その点はちょっと気の毒に思う。とにかく、誰にも気兼ねせず、やりたいようにやったら良いと思うよ。原っぱのガキ大将監督でええやん！がんばれ、オカダ！