自称阪神タイガース評論家（跡地）

面白いね。能見が今度入ってくる大阪ガスの後輩小嶋について、どうでも良い記事なんだけどさ。おそらく言ったのは「答えられる範囲は答えますよ。でも僕も人のことを言っている場合じゃないですから」なんていうセリフだったんだろう。これがサンスポだと、「小嶋の先生役だ！」、スポニチだと「小嶋の指南役を辞退」になる。情報なんてこんなもの（笑）。笑ってられない問題でも同じだけどね。



右手の回復が思わしくなくて心配させた今岡だが、突如として「行ける」という手応えに変わったみたい。新任の筒井コーチが担当の和田コーチに連絡して確認してもらう。まるで「見て！クララが立ったよ」みたいな感じだったんだろうな。
右手首に死球を受けたのが６月半ば、回復に時間がかかるとわかり、ついでに持病のバネ指の手術に踏み切ったのが６月末。この時点では８月中には、遅くとも９月からは完全復帰という見込みだった。ところが、９月も半ば過ぎに代打要員として登録されたものの、結局投げられない状態のままここまで来てしまっていた。
死球や手術の傷はもうとうに癒えていたんじゃないか。今岡は、何にしても自分が納得しないと次に進んでいかない男だから、こういう時にも時間はかかりそう。きっと岡田監督もそれがわかっていたんだと思う。しかしこのまま今岡が守れない、少なくとも開幕時に不安を残しているような状況では、来季の構想が立たない。内野に強打者を緊急補強する必要も出てきてしまう。だから期限を切ってみたり、キャンプに呼び寄せてみたり、工夫して巻きを入れていたんだと思う。

過ぎたことはつい忘れてしまって、今岡がいないのならいないなりに…なんて考えてしまうが、０３年は１番打者として打率.340の首位打者、０５年は５番打者として１４７打点というとてつもない記録で打点王だ。どちらも星野、岡田両監督が目指す攻撃スタイルの最重要ポイントを務めた人物。あるべき姿でいてくれるのと、いないのとじゃ大違いなのだ。
手術後、今岡はひたすらノックを受け続けたという。今季前半、「守備に難あり」というレッテルを貼られたのも屈辱だっただろう。もともと守備だって悪くない。ただこれと決めたら、それだけに集中してしまうんだな。守備に必要な筋力の貯金を使い果たしてしまったんじゃないかな。これでスローイングも前に増して良くなったとなれば、また打撃に集中できるようになる。

とにかく出塁すると決めた今岡はすごかったし、とにかく走者を返すと決めた今岡は面白かった。来年は帰って来るよ。どんな今岡になっているのか、本当に楽しみだ。