2007.02.23 Friday
ジャン、ボーグルソンとも今の状況なりの内容だったと思う。やっぱり雰囲気はジャンの方があるね。
藤川も元気。ジェフがもう仕上がっちゃっててビックリ。一度落とさないといけないんじゃない?
鳥谷がボーグルソンから3ランHR。初球、インハイのカットボールということだが、何の苦もなく弾丸ライナーでポール際に特大の一発を放り込む。表現するなら、「金本っぽい」当たりという感じ。下半身はガシっと踏ん張ったまま開かず、ヘッドの走行速度というより、本来差し込まれて詰まってもおかしくないミートポイントの打球を、全身のパワーで吹っ飛ばしたという感じ。なんとも言えない「デッカさ」を感じさせるHRだった。
今年の鳥谷は飛距離が違う、確実性が違うと言う人がいる。「今年の」じゃないんだよと言いたい。鳥谷は、毎日3cmずつ飛距離を伸ばし、毎日0.03厘(.00003)ずつ確実性を上げているんだよと。毎日スイングして、ウェイトやって、マシン打って。それで1年で10m飛距離が伸びて、確実性が1分(.010)アップしてるんだよと。
今年の新人は、みんな強いね。気持ちが強い。これは素晴らしい。高卒含め、ほとんどが首脳陣に強くアピールするだけの気持ちの強さを見せている。
中でもやっぱり極めつけは小嶋だ。技術、体力については、そりゃ新人らしいマイナスポイントもあるだろう。しかしそれはあえてあらを探すようなことをして見つけなきゃならないようなレベル。そしてこの日も精神面の異常な強さを見せつける。小嶋については、また近々長文を書きたいと思う。
強烈なインパクトでマウンドに輝く者があれば、強烈なインパクトでマウンドを降りていった者もいる。
関本にストライクが入らず四球。浮かべた笑み程に三東の精神状態に余裕があったとは思えない。悔いのないよう思い切り投げようと気合いもろとも放ったはずの濱中への初球は、力が伝えられることなく捕手との真ん中でワンバウンドした。ヒザに手をあて、顔を歪める。肩を回し、可動を確認する。すでにマウンドにはトレーナーが飛び出している。もともと熱心ながら静かな観戦者で埋められた観客席から、音という音が消えたように感じる。オーナーの見守る「御前試合」、華やいだ安芸の空気が、一瞬にして凍りついた。何かを考えるまでもなく、悟りきったような表情で三東はマウンドを降りて行く…。
02年「星野ドラフト」の6位指名。03Vイヤーにプロデビュー。04年、優勝争いから脱落したペナントレース後半、先発ローテに入って5連勝。しかし05年、左肩痛で手術。優勝に貢献することなく、まる1年以上、投げられないもどかしさに苦しみながら、歯を食いしばってリハビリに耐えてきた。
07年、背番号12をもらい、復活をとげる年になるはずだった。先発ローテを、一軍枠を争う七左腕に数えられていたが、焦らぬようじっくりと調整を続けていた。満を持して初登場した実戦は、ストライクなしの5球で終わってしまった。
三東の今後について今は多くを語るまい。精密検査の結果を祈りながら待つ。
藤川も元気。ジェフがもう仕上がっちゃっててビックリ。一度落とさないといけないんじゃない?
鳥谷がボーグルソンから3ランHR。初球、インハイのカットボールということだが、何の苦もなく弾丸ライナーでポール際に特大の一発を放り込む。表現するなら、「金本っぽい」当たりという感じ。下半身はガシっと踏ん張ったまま開かず、ヘッドの走行速度というより、本来差し込まれて詰まってもおかしくないミートポイントの打球を、全身のパワーで吹っ飛ばしたという感じ。なんとも言えない「デッカさ」を感じさせるHRだった。
今年の鳥谷は飛距離が違う、確実性が違うと言う人がいる。「今年の」じゃないんだよと言いたい。鳥谷は、毎日3cmずつ飛距離を伸ばし、毎日0.03厘(.00003)ずつ確実性を上げているんだよと。毎日スイングして、ウェイトやって、マシン打って。それで1年で10m飛距離が伸びて、確実性が1分(.010)アップしてるんだよと。
今年の新人は、みんな強いね。気持ちが強い。これは素晴らしい。高卒含め、ほとんどが首脳陣に強くアピールするだけの気持ちの強さを見せている。
中でもやっぱり極めつけは小嶋だ。技術、体力については、そりゃ新人らしいマイナスポイントもあるだろう。しかしそれはあえてあらを探すようなことをして見つけなきゃならないようなレベル。そしてこの日も精神面の異常な強さを見せつける。小嶋については、また近々長文を書きたいと思う。
強烈なインパクトでマウンドに輝く者があれば、強烈なインパクトでマウンドを降りていった者もいる。
関本にストライクが入らず四球。浮かべた笑み程に三東の精神状態に余裕があったとは思えない。悔いのないよう思い切り投げようと気合いもろとも放ったはずの濱中への初球は、力が伝えられることなく捕手との真ん中でワンバウンドした。ヒザに手をあて、顔を歪める。肩を回し、可動を確認する。すでにマウンドにはトレーナーが飛び出している。もともと熱心ながら静かな観戦者で埋められた観客席から、音という音が消えたように感じる。オーナーの見守る「御前試合」、華やいだ安芸の空気が、一瞬にして凍りついた。何かを考えるまでもなく、悟りきったような表情で三東はマウンドを降りて行く…。
02年「星野ドラフト」の6位指名。03Vイヤーにプロデビュー。04年、優勝争いから脱落したペナントレース後半、先発ローテに入って5連勝。しかし05年、左肩痛で手術。優勝に貢献することなく、まる1年以上、投げられないもどかしさに苦しみながら、歯を食いしばってリハビリに耐えてきた。
07年、背番号12をもらい、復活をとげる年になるはずだった。先発ローテを、一軍枠を争う七左腕に数えられていたが、焦らぬようじっくりと調整を続けていた。満を持して初登場した実戦は、ストライクなしの5球で終わってしまった。
三東の今後について今は多くを語るまい。精密検査の結果を祈りながら待つ。