2007.03.30 Friday
タイガースが弱かった頃、開幕日というのは「楽しみ」以外のナニモノでもなかったのだが、それなりの順位を残すようになってからは、むしろ「不安」の方が強くなっているようで、人の心って面白いもんだね。それだけ勝たせてやりたい、勝ちたい、勝って欲しいと、気持ちの入れ方がストレートになっているのだろうね。
タイガース復活の要素は複合的だったにせよ、エース井川の存在を過小に見るのは間違っている。常にいくらかの貯金を作りながら、年間全イニングスの15%程にあたる、200イニングスを黙々と投げ、チーム浮沈の責任を背負い続けた人間なんだから。その井川が抜けた後、みんなでカバーしようと言ったのに、その柱になるべき福原と安藤が、おそらくその気負いもあってキャンプで負傷出遅れ。結局、井川の穴埋めと必死で補強した、新人と外国人2人という出たとこ勝負の3人をローテ入りさせるという苦しいスタートとなった。この現実を前に「不安がない」と言ってしまっては、それは現状認識が甘すぎると言われても仕方ない。
さらに他球団を見渡せば、なお一層不安が募る。猛練習主義のドラゴンズに緩みは感じられない。戦力を落としたはずのスワローズは外国人を巧みに活用しながら、伝統の「試合巧者」を維持しつつ世代交代が進んでいる。ジャイアンツは、停滞期からの上昇曲線や、その手法が星野タイガースにそっくり。日本人のメンタリティと米国式データ解析の融合をさらに進めて来るであろうブラウン・カープには、マリーンズ、ファイターズと同様に、引退直前のベテランと伸び盛りの若手が想像を超えた勢いを持ちそう。やっと再挑戦の機会を与えられた大矢ベイスターズは、前監督がいたわりつつ育ててきた投手陣をどうまわしていくか。ベテランスターの加入が起爆剤になるかも知れない。
しかしそれらの内外の不安に対して、我が岡田監督はこう言うに決まっている。
「心配ない。普段どおりやったらええんよ」
これが岡田野球なのだ。お前の一番良い所はオレが一番良う知っとる。それを出せるように使ってやるから、お前は何も心配せずに、自分のプレーに集中したら良い。ちょっとくらい失敗したからって評価は変わらんよ。そんな時もある。次頑張ったらええんや。
実際しゃべらせると、こう淀みなく言えるかどうかはわからないが(笑)、これが人間岡田彰布。今年もオフの間、メンバー表を作って、一二軍の振り分けを予想して来た。やってみての感想は、「ものすごく普通」ということ。おそらく12球団一わかりやすいと思う。戦略的な選抜は極めて少なく、やっている選手たちが納得するような人選になる。これは評価すべき点だと思う。
勝ち負けにはそりゃこだわるけれど、それを超えて魂を揺さぶってくれるようなプレーにもっともっとこだわるからね。采配で負ける試合がポロポロっとあっても、私は岡田監督の野球は好きだし、それに応えようとする選手たちを心から応援するからな。そんな気持ちの開幕の朝。とりあえず今はね(笑)。
惜しげもなくそのヒーローぶりを見せつけてくれる鳥谷が見たい。
赤星が塁上でガッツポーズを決めて、思いっきりカッコつけるところが見たい。
なんでもないよという顔でチームのピンチを救ってニッコリ笑うシーツが見たい。
打たれて悔いなしと相手投手に思わせる金本の最高級ホームランを見たい。
すべて思っていたとおりという自信に満ちたスイングで塁上の走者を返す今岡が見たい。
濱中が描く大きな白い放物線を見たい。
大喜びしながら投手に駆け寄る矢野の笑顔を見たい。
外角低めのストライクからボールになる投手にとって最高の球を片手一本でライト前にポトリと落として相手投手をウンザリさせる関本が見たい。(by ichiken 追記9:30すまぬ関本w)
まんまとゲッツーに仕留めて内野を讃える下柳が見たい。
怒りに燃えた久保田の直球が見たい。
魂の発散のようなジェフの咆哮が見たい。
球児の速球に打者がとんでもないところを振っている三振が見たい。
ベンチにいるすべての選手に、小さな出場機会でキラっと光るものを見せて欲しい。
開幕おめでとう!Go!タイガース!
タイガース復活の要素は複合的だったにせよ、エース井川の存在を過小に見るのは間違っている。常にいくらかの貯金を作りながら、年間全イニングスの15%程にあたる、200イニングスを黙々と投げ、チーム浮沈の責任を背負い続けた人間なんだから。その井川が抜けた後、みんなでカバーしようと言ったのに、その柱になるべき福原と安藤が、おそらくその気負いもあってキャンプで負傷出遅れ。結局、井川の穴埋めと必死で補強した、新人と外国人2人という出たとこ勝負の3人をローテ入りさせるという苦しいスタートとなった。この現実を前に「不安がない」と言ってしまっては、それは現状認識が甘すぎると言われても仕方ない。
さらに他球団を見渡せば、なお一層不安が募る。猛練習主義のドラゴンズに緩みは感じられない。戦力を落としたはずのスワローズは外国人を巧みに活用しながら、伝統の「試合巧者」を維持しつつ世代交代が進んでいる。ジャイアンツは、停滞期からの上昇曲線や、その手法が星野タイガースにそっくり。日本人のメンタリティと米国式データ解析の融合をさらに進めて来るであろうブラウン・カープには、マリーンズ、ファイターズと同様に、引退直前のベテランと伸び盛りの若手が想像を超えた勢いを持ちそう。やっと再挑戦の機会を与えられた大矢ベイスターズは、前監督がいたわりつつ育ててきた投手陣をどうまわしていくか。ベテランスターの加入が起爆剤になるかも知れない。
しかしそれらの内外の不安に対して、我が岡田監督はこう言うに決まっている。
「心配ない。普段どおりやったらええんよ」
これが岡田野球なのだ。お前の一番良い所はオレが一番良う知っとる。それを出せるように使ってやるから、お前は何も心配せずに、自分のプレーに集中したら良い。ちょっとくらい失敗したからって評価は変わらんよ。そんな時もある。次頑張ったらええんや。
実際しゃべらせると、こう淀みなく言えるかどうかはわからないが(笑)、これが人間岡田彰布。今年もオフの間、メンバー表を作って、一二軍の振り分けを予想して来た。やってみての感想は、「ものすごく普通」ということ。おそらく12球団一わかりやすいと思う。戦略的な選抜は極めて少なく、やっている選手たちが納得するような人選になる。これは評価すべき点だと思う。
勝ち負けにはそりゃこだわるけれど、それを超えて魂を揺さぶってくれるようなプレーにもっともっとこだわるからね。采配で負ける試合がポロポロっとあっても、私は岡田監督の野球は好きだし、それに応えようとする選手たちを心から応援するからな。そんな気持ちの開幕の朝。とりあえず今はね(笑)。
惜しげもなくそのヒーローぶりを見せつけてくれる鳥谷が見たい。
赤星が塁上でガッツポーズを決めて、思いっきりカッコつけるところが見たい。
なんでもないよという顔でチームのピンチを救ってニッコリ笑うシーツが見たい。
打たれて悔いなしと相手投手に思わせる金本の最高級ホームランを見たい。
すべて思っていたとおりという自信に満ちたスイングで塁上の走者を返す今岡が見たい。
濱中が描く大きな白い放物線を見たい。
大喜びしながら投手に駆け寄る矢野の笑顔を見たい。
外角低めのストライクからボールになる投手にとって最高の球を片手一本でライト前にポトリと落として相手投手をウンザリさせる関本が見たい。(by ichiken 追記9:30すまぬ関本w)
まんまとゲッツーに仕留めて内野を讃える下柳が見たい。
怒りに燃えた久保田の直球が見たい。
魂の発散のようなジェフの咆哮が見たい。
球児の速球に打者がとんでもないところを振っている三振が見たい。
ベンチにいるすべての選手に、小さな出場機会でキラっと光るものを見せて欲しい。
開幕おめでとう!Go!タイガース!