2007.04.29 Sunday
…っと思って、観客動員を見てみると、
T@広島 20,893人
G@神宮 20,106人
D@横浜 17,177人
M@所沢 18,532人
F@宮城 16,907人
H@大阪 17,586人
数字の信憑性は別にして、なんだか器の小さい所、人の入らない所を選んで行われたみたいな感じで、少し寂しいかな。でもふだんよりはずっと良い。
昨日のセは、戦前「戦力不足」とされたC、S、YBが揃って頑張った。それぞれ戦いぶりに個性があるのも良い傾向。天気もまあまあみたいなので、ヒマ気味なら野球でも見に行ってみようか。
ぽかぽか陽気の広島市民球場は、1階席についてはぐるり一周よく入っていたように見えた。3戦連続サヨナラ負けなどモヤモヤする試合の多かったカープファンをスッキリさせちゃったなぁ。まあこの連休中6試合もお世話になるので(3カードともなんだよね、公平にってことかも知れないけどヘンな日程)、まあご挨拶やね。
序盤、C長谷川、T杉山両先発が不安定で、乱打戦の様相。
タイガースの攻撃も本当に良かったんよ、遠い目をして言うけど(笑)。初回、いきなり鳥谷が一塁線突破の二塁打。赤星1−3から二ゴロ。もう引っ張るのはいつでもできるって感じ。で、一死三塁からシーツが三遊間で先制という見事な速攻。
3点取られて逆転された二回表すぐに反撃。今岡レフト左への二塁打、林は逆風がなければという右中間深くへのフライ。今岡は三塁へ。で矢野がタイムリー。1回とまったく同じようなそつのない攻撃で1点差に迫る。なかなかやるべきことがキッチリできていて気持ちよかった。
で、3回一死から赤星ライト前、足でびびらせボークもらって一死二塁。ここでシーツが左越逆転ツーランHR。本当に良い流れだった。
ところがブラウン監督は4回からスパッとフェルナンデスにスイッチ、これが大当たり。来日以来「今年のガッカリ大賞」候補だった太っちょナックルボーラーだが、ここに来て調子上向き。この日もかなり良い感じだったタイガース打線を4イニングスぴしゃっと、いや、ふわっと抑えちゃった。試合もカープがひっくり返して、1勝目をゲット。来週は先発で来るかも知れないけど、打てるんかね、これ(笑)。
一方のタイガースも、中村泰と渡辺で3回1/3を被安打ゼロで埋める。二人とも心のどこかに「ウェスタンリーグ気分」があったに違いない(笑)。それでええんよ。
1回1/3を投げたヤスは、連打を浴びた杉山に変わって登場し、押し寄せる波を止めたところまでは良かったが、次の6回は1死球2四球の乱調気味。褒められたものじゃないが、これも持ち味と思えば良いんだ。「打たれる精密機械」より「点だけは与えないノーコン投手」の方が役立つんだから(笑)。
「ナックル渡辺」改め渡辺が良い投球。直球が145km/h前後で、低めに集められる。130km/h台前半のスライダーはカウント球に使える。100km/h台のスローカーブで緩急を使い、120km/h台のチェンジアップを腕振りよく沈めることができた。あとは高めに見せ球で「なんちゃって球児の直球」を投げて来れば、さらに配球のバリエーションも広がって、相当面白い投手だと思う。
杉山の良さというのは、流れに影響を受けない「鈍感力」。強い相手に勝ったり、連敗を止めたり、悪い流れを断ち切ったりするのは、偶然もあるけれど、空気を読まずにヘラヘラしてるところ。いや本当はヘラヘラはしてないんだろうけど。まあ、よくわからんってことなんだけど(笑)。
だけどこの日は走者を気にして崩れてしまった。初回は一死から2番抜擢の天谷に初球を叩かれ中前安打。俊足走者を警戒しすぎて栗原へのカウントを0−3とし、ここで「打て」のサインの栗原がセンター前。ブラウン監督の「岡田式采配」が吉と出て、パワーバランスが一気にカープに傾く。こういう状況をあまり気にしないのが杉山なのだが、立ち上がり制球が定まらないのもあって、続く新井に高めのスライダーを簡単に左中間スタンドに放り込まれる。
その後立ち直りを見せ、逆転してもらったが、5回ウラ一死から梵をヒットで出し、またしても足を警戒しすぎて制球の精度を落としてしまう。打席に天谷。まず2球牽制して直球が高めに外れてボール。一軍はもちろん、去年200打数あったウェスタンリーグでもHRを打っていない天谷に対して、インローの直球でカウントを取るという配球はごく自然。もう1球、一走梵に牽制球。2球目、狙いより高め、まん中寄り。天谷素晴らしい振り抜き。ライナー性の打球があっという間にライトスタンドに吸い込まれる。左太もも裏を痛めていた広瀬が復調し、再登録が近い。二軍行きは天谷か中東か。ここで天谷が突然変異を起こしているとは誰もわからなかったろう。打球を呆然と見送り、マウンドの土を蹴る杉山。
4−5と逆転されたが、HRによる1点差ビハインド。切り替えるのは難しくない。続く栗原は右中間への大きな当たり、しかし逆風に助けられて赤星が追いつく。二死。良し良し。この試合はまだまだ終わらない。しかしマウンドの杉山はまったく切り替えができていなかった。赤星がキャッチした後も、首をかしげている。続く新井の鋭いゴロはショート右へ、鳥谷飛び付きグラブに当てるもキャッチできず内野安打。前田のフライは深く守っていた金本、一歩目も遅れて追いつけずポテン。二死一二塁。そりゃ逆転HRは不甲斐ないが、惜しい守備、まずい守備の悪い流れ、誰かが一呼吸入れてあげてもよいところだが、試合はそのまま流れる。不振の嶋、角度を合わせた三遊間ゴロヒット、金本のバックホーム及ばずもう1点、4−6。自己責任に賭けて放置したのなら、ここが替え時。育てるのなら、ここで叱咤激励。しかし何もなく試合続行。倉、右中間二塁打で2点追加、4−8。結果的にこのスコアが最終のものになる。杉山をかばい立てする気はないが、杉山をどうしたかったのか、ベンチでイライラを我慢するよりも、それをチームに見せるべきだった。
T@広島 20,893人
G@神宮 20,106人
D@横浜 17,177人
M@所沢 18,532人
F@宮城 16,907人
H@大阪 17,586人
数字の信憑性は別にして、なんだか器の小さい所、人の入らない所を選んで行われたみたいな感じで、少し寂しいかな。でもふだんよりはずっと良い。
昨日のセは、戦前「戦力不足」とされたC、S、YBが揃って頑張った。それぞれ戦いぶりに個性があるのも良い傾向。天気もまあまあみたいなので、ヒマ気味なら野球でも見に行ってみようか。
ぽかぽか陽気の広島市民球場は、1階席についてはぐるり一周よく入っていたように見えた。3戦連続サヨナラ負けなどモヤモヤする試合の多かったカープファンをスッキリさせちゃったなぁ。まあこの連休中6試合もお世話になるので(3カードともなんだよね、公平にってことかも知れないけどヘンな日程)、まあご挨拶やね。
序盤、C長谷川、T杉山両先発が不安定で、乱打戦の様相。
タイガースの攻撃も本当に良かったんよ、遠い目をして言うけど(笑)。初回、いきなり鳥谷が一塁線突破の二塁打。赤星1−3から二ゴロ。もう引っ張るのはいつでもできるって感じ。で、一死三塁からシーツが三遊間で先制という見事な速攻。
3点取られて逆転された二回表すぐに反撃。今岡レフト左への二塁打、林は逆風がなければという右中間深くへのフライ。今岡は三塁へ。で矢野がタイムリー。1回とまったく同じようなそつのない攻撃で1点差に迫る。なかなかやるべきことがキッチリできていて気持ちよかった。
で、3回一死から赤星ライト前、足でびびらせボークもらって一死二塁。ここでシーツが左越逆転ツーランHR。本当に良い流れだった。
ところがブラウン監督は4回からスパッとフェルナンデスにスイッチ、これが大当たり。来日以来「今年のガッカリ大賞」候補だった太っちょナックルボーラーだが、ここに来て調子上向き。この日もかなり良い感じだったタイガース打線を4イニングスぴしゃっと、いや、ふわっと抑えちゃった。試合もカープがひっくり返して、1勝目をゲット。来週は先発で来るかも知れないけど、打てるんかね、これ(笑)。
一方のタイガースも、中村泰と渡辺で3回1/3を被安打ゼロで埋める。二人とも心のどこかに「ウェスタンリーグ気分」があったに違いない(笑)。それでええんよ。
1回1/3を投げたヤスは、連打を浴びた杉山に変わって登場し、押し寄せる波を止めたところまでは良かったが、次の6回は1死球2四球の乱調気味。褒められたものじゃないが、これも持ち味と思えば良いんだ。「打たれる精密機械」より「点だけは与えないノーコン投手」の方が役立つんだから(笑)。
「ナックル渡辺」改め渡辺が良い投球。直球が145km/h前後で、低めに集められる。130km/h台前半のスライダーはカウント球に使える。100km/h台のスローカーブで緩急を使い、120km/h台のチェンジアップを腕振りよく沈めることができた。あとは高めに見せ球で「なんちゃって球児の直球」を投げて来れば、さらに配球のバリエーションも広がって、相当面白い投手だと思う。
杉山の良さというのは、流れに影響を受けない「鈍感力」。強い相手に勝ったり、連敗を止めたり、悪い流れを断ち切ったりするのは、偶然もあるけれど、空気を読まずにヘラヘラしてるところ。いや本当はヘラヘラはしてないんだろうけど。まあ、よくわからんってことなんだけど(笑)。
だけどこの日は走者を気にして崩れてしまった。初回は一死から2番抜擢の天谷に初球を叩かれ中前安打。俊足走者を警戒しすぎて栗原へのカウントを0−3とし、ここで「打て」のサインの栗原がセンター前。ブラウン監督の「岡田式采配」が吉と出て、パワーバランスが一気にカープに傾く。こういう状況をあまり気にしないのが杉山なのだが、立ち上がり制球が定まらないのもあって、続く新井に高めのスライダーを簡単に左中間スタンドに放り込まれる。
その後立ち直りを見せ、逆転してもらったが、5回ウラ一死から梵をヒットで出し、またしても足を警戒しすぎて制球の精度を落としてしまう。打席に天谷。まず2球牽制して直球が高めに外れてボール。一軍はもちろん、去年200打数あったウェスタンリーグでもHRを打っていない天谷に対して、インローの直球でカウントを取るという配球はごく自然。もう1球、一走梵に牽制球。2球目、狙いより高め、まん中寄り。天谷素晴らしい振り抜き。ライナー性の打球があっという間にライトスタンドに吸い込まれる。左太もも裏を痛めていた広瀬が復調し、再登録が近い。二軍行きは天谷か中東か。ここで天谷が突然変異を起こしているとは誰もわからなかったろう。打球を呆然と見送り、マウンドの土を蹴る杉山。
4−5と逆転されたが、HRによる1点差ビハインド。切り替えるのは難しくない。続く栗原は右中間への大きな当たり、しかし逆風に助けられて赤星が追いつく。二死。良し良し。この試合はまだまだ終わらない。しかしマウンドの杉山はまったく切り替えができていなかった。赤星がキャッチした後も、首をかしげている。続く新井の鋭いゴロはショート右へ、鳥谷飛び付きグラブに当てるもキャッチできず内野安打。前田のフライは深く守っていた金本、一歩目も遅れて追いつけずポテン。二死一二塁。そりゃ逆転HRは不甲斐ないが、惜しい守備、まずい守備の悪い流れ、誰かが一呼吸入れてあげてもよいところだが、試合はそのまま流れる。不振の嶋、角度を合わせた三遊間ゴロヒット、金本のバックホーム及ばずもう1点、4−6。自己責任に賭けて放置したのなら、ここが替え時。育てるのなら、ここで叱咤激励。しかし何もなく試合続行。倉、右中間二塁打で2点追加、4−8。結果的にこのスコアが最終のものになる。杉山をかばい立てする気はないが、杉山をどうしたかったのか、ベンチでイライラを我慢するよりも、それをチームに見せるべきだった。