2007.05.06 Sunday
明るい気分になりたい?そういう人はRyuheyさんの「寒い踊り」でちょっとだけでも明るく…(笑)。
5/4桧山登録・前田抹消、5/5橋本健登録・江草抹消。どこから歯車が狂い始めたのかと考えた時、やっぱり思い浮かぶのがハシケンの扱いなんだよなぁ。ハシケン、吉野、桟原をバババっと抹消したあたりから、チームの雰囲気が「あれ?」て感じになっていったもん。
ご覧の通りの最悪のチーム状態。打てる時は、打った以上に打たれ、抑える時は、抑えた以上に抑えられる。
対してカープは好調。素晴らしい出来のボーグルソンから2点をもぎ取った。このカープの攻撃には、チーム状態向上へのヒントが詰まっていたように思う。
例え長打が出ている好調な3番栗原、4番新井といえども、「自分が打たなきゃ勝てない」という意識で打席に入っていない。打てる球を強く叩くという主軸としての意識は強く持ちながら、追い込まれるまではしっかりボールを見極める、追い込まれてからの難しいボールには食らいついてファールで逃げるという基本が徹底されている。これは上位、下位、ほとんどの打者に共通していたように思う。結果も申し分ないし、たとえ凡退でも相手投手に球数を投げさせ、チームとして打ちやすい状況を作っている。
さらに走者を進塁させるという意識にも高いものを感じた。5回表先頭の前田が四球で出塁。森笠のボテボテ投ゴロで走者二進。打撃好調な森笠に対して、ブラウン監督が期待したのは広く空いた一二塁間をゴロで破るヒット、破らなくてもセカンドを一塁側に走らせるゴロを打てば走者は進める。しかしボーグルソンも調子が良いのでそうはさせなかった。それでもなんとかひっかけて不細工に転がすことでチームにしっかり貢献する。投手は走者が先の塁に進むにつれ、比例して緊張感が増し、失投が多くなる。この不細工な投ゴロが不調嶋のタイムリー二塁打を生み出したと言える。
対照的に1回ウラ一死一塁、4回ウラ無死一塁で打席に入ったシーツは、フライを打ち上げ、走者を進めることができなかった。また7回ウラ先頭金本の二塁打で無死二塁、続く林がショートフライ。もちろんどの打席もシーツ、林の意識の中に、走者を進めたいというのはあったと思う。だが普段、クリーンアップには強打のみを求めるチームなのだから、チームの非常事態という認識があれば、さらに徹底して指示を与えるべきだったと思う。いずれもアウト一つをやってでも進塁させていれば、まったく違う展開になっていただろう。
一言で言えば意識のレベルの差。「できないからダメ」から「やったからOK」への転換が必要だ。あと一本が出ないことや先発投手崩壊を嘆き続けるチームと、記録に残らないファールでの「粘り」や自己犠牲の進塁打をチーム全体で喜ぶチームの違い。これは、好調なチームと不調のチームとで、いつでも顕著に現れる違いだ。ほぼ同じメンバーでも、昨季後半のタイガースではこれが自然とできていたし、逆にカープは現在のタイガースのようであった。必ず出る現象と言って良い。
だからこそチームとしての意識を変えるには、「やるべきことをみんなでやった上で、もし結果が悪くてもそれはOK」ということをチームとして常に確認する必要がある。現在の首脳陣に決定的に欠けている部分はそこだ。好きな野球、目指す野球は脇に置いてでも、非常事態に対応しなきゃいけない。
ボーグルソンが気分良く投げられるように気を配った狩野のリードは及第点。ただし回が詰まるにつれて、大胆さがまったく消えていく「矢野譲り」のリードは、ちょっとおっさん臭い(笑)。
そんなことより、とにかく何にも増して好感を持ったのが、走者を出した時、サインを出す前に必ずセットの仕草をしていたこと。走者を出すと投げ急いで、崩れていくボーグルソン。特に、外国人にありがちなセットポジションの静止不十分によるボークを注意していたのだ。これを毎球必ずやっていた。野球ってのは本当に意識のものなんだ。起きうることを少しでも想定できていれば、たいがい対処できる。それをほんの一声掛け合ったり、仕草で伝え合ったりできるのが良いチーム。ささやかではあるが明るい一面だった。
5/4桧山登録・前田抹消、5/5橋本健登録・江草抹消。どこから歯車が狂い始めたのかと考えた時、やっぱり思い浮かぶのがハシケンの扱いなんだよなぁ。ハシケン、吉野、桟原をバババっと抹消したあたりから、チームの雰囲気が「あれ?」て感じになっていったもん。
ご覧の通りの最悪のチーム状態。打てる時は、打った以上に打たれ、抑える時は、抑えた以上に抑えられる。
対してカープは好調。素晴らしい出来のボーグルソンから2点をもぎ取った。このカープの攻撃には、チーム状態向上へのヒントが詰まっていたように思う。
例え長打が出ている好調な3番栗原、4番新井といえども、「自分が打たなきゃ勝てない」という意識で打席に入っていない。打てる球を強く叩くという主軸としての意識は強く持ちながら、追い込まれるまではしっかりボールを見極める、追い込まれてからの難しいボールには食らいついてファールで逃げるという基本が徹底されている。これは上位、下位、ほとんどの打者に共通していたように思う。結果も申し分ないし、たとえ凡退でも相手投手に球数を投げさせ、チームとして打ちやすい状況を作っている。
さらに走者を進塁させるという意識にも高いものを感じた。5回表先頭の前田が四球で出塁。森笠のボテボテ投ゴロで走者二進。打撃好調な森笠に対して、ブラウン監督が期待したのは広く空いた一二塁間をゴロで破るヒット、破らなくてもセカンドを一塁側に走らせるゴロを打てば走者は進める。しかしボーグルソンも調子が良いのでそうはさせなかった。それでもなんとかひっかけて不細工に転がすことでチームにしっかり貢献する。投手は走者が先の塁に進むにつれ、比例して緊張感が増し、失投が多くなる。この不細工な投ゴロが不調嶋のタイムリー二塁打を生み出したと言える。
対照的に1回ウラ一死一塁、4回ウラ無死一塁で打席に入ったシーツは、フライを打ち上げ、走者を進めることができなかった。また7回ウラ先頭金本の二塁打で無死二塁、続く林がショートフライ。もちろんどの打席もシーツ、林の意識の中に、走者を進めたいというのはあったと思う。だが普段、クリーンアップには強打のみを求めるチームなのだから、チームの非常事態という認識があれば、さらに徹底して指示を与えるべきだったと思う。いずれもアウト一つをやってでも進塁させていれば、まったく違う展開になっていただろう。
一言で言えば意識のレベルの差。「できないからダメ」から「やったからOK」への転換が必要だ。あと一本が出ないことや先発投手崩壊を嘆き続けるチームと、記録に残らないファールでの「粘り」や自己犠牲の進塁打をチーム全体で喜ぶチームの違い。これは、好調なチームと不調のチームとで、いつでも顕著に現れる違いだ。ほぼ同じメンバーでも、昨季後半のタイガースではこれが自然とできていたし、逆にカープは現在のタイガースのようであった。必ず出る現象と言って良い。
だからこそチームとしての意識を変えるには、「やるべきことをみんなでやった上で、もし結果が悪くてもそれはOK」ということをチームとして常に確認する必要がある。現在の首脳陣に決定的に欠けている部分はそこだ。好きな野球、目指す野球は脇に置いてでも、非常事態に対応しなきゃいけない。
ボーグルソンが気分良く投げられるように気を配った狩野のリードは及第点。ただし回が詰まるにつれて、大胆さがまったく消えていく「矢野譲り」のリードは、ちょっとおっさん臭い(笑)。
そんなことより、とにかく何にも増して好感を持ったのが、走者を出した時、サインを出す前に必ずセットの仕草をしていたこと。走者を出すと投げ急いで、崩れていくボーグルソン。特に、外国人にありがちなセットポジションの静止不十分によるボークを注意していたのだ。これを毎球必ずやっていた。野球ってのは本当に意識のものなんだ。起きうることを少しでも想定できていれば、たいがい対処できる。それをほんの一声掛け合ったり、仕草で伝え合ったりできるのが良いチーム。ささやかではあるが明るい一面だった。