2007.06.21 Thursday
今日も「君はなぜそんなに強気なんだ」と思わずこっちが弱気になってしまうような堂々としたマウンド裁きで幕開け。良いね。
1回ウラ、一死から赤星ヒット&盗塁・悪送球で三塁まで。ああこの景色久しぶりに見た。見てる方もなんかちょっと気持ちが戻ってきた感じ(笑)。林の凡退は全部「将来のための価値ある凡退」と思うことにしてるので良い(笑)。ここで金本がライト線に落とす先制タイムリーヒット。この日のスカイAはABCとの併映らしくCM時間と思われる「しゃべらない時間」がやたら長かったり、ちょっとヤカマシイ内容だったりしたのだが、ハイスピードカメラだけは素晴らしかった。それまで直球、スライダーにタイミングが合わなかったが、勝負のその球では軸の回転を止め、一瞬の間を作ってスライダーにタイミングを合わせる様子がよくわかった。
2回表、上園の直球がばらつき、フォークが高くなる。先頭山崎四球からピンチを招き、あわや同点タイムリーかと思われたが、金本のバックホームでアウト。際どいタイミングだったが、上園を救った。
2回ウラ、同じように先頭鳥谷が四球。そして打者野口、カウント0−1でエンドランをかけた。ここ田中が制球を乱していて、鳥谷のところからずっとはっきりわかるボール球が続いていた。この球も外低め完全なボール球だったが野口が上手く転がすと、打球はベースカバーに入ったショートの定位置を抜けてレフト前。鳥谷一気に三塁へ。素晴らしい。
無死一三塁。藤本は通常守備の二塁右に鋭く転がし当たり前のように追加点。上園がこれまた当たり前のように二ゴロで走者三進。走者進む進む。いやあなんだか急に変わったね、チームが(笑)。二死三塁、そら出た庄田得意の初球打ち。カーブを綺麗にレフト前に返す。ピューティフルな追加点で3−0。
上園はその後も快調。4回表先頭高須に粘られて四球を出して、ちょっとイヤな感じだったが、三遊間抜けようという礒部のライナーを鳥谷が好捕。山崎三ゴロゲッツーで良いよ良いよ!
田中も立ち直り。5回ウラ二死無走者で金本と勝負はなかなか見ごたえあった。カーブ、フォーク、スライダー、変化球のみでインロー、アウトハイ丁寧について1−3から2−3へ。ラストボールではじめて力を込めてストレート。金本も予測はしていただろうが、まんまと差し込まれて遊飛。やるな、小僧(笑)。
6回ウラ、下位打線がチャンスを作る。二死二塁で8番藤本。田中を早々に下げたのもJFKから大量点のチャンスはないと踏んでのこと。3点差を追いつき、追い越すには上園に投げていてもらった方が良いという思惑だったのだろう。代えて欲しくないと言わんばかりの藤本勝負。藤本がピッチャー強襲のヒットで二死一三塁。さあどうする?おお、代えた!代打桜井登場。庄田は庄田でチャンスを生かしているし、桜井だって悪いわけじゃない。それでシーツも戻って来ちゃう。どうしよう(笑)。さあ桜井、初球から狙って行けよ、庄田に負けるなよ。打った!ああ真っ正面。でも初球打ち痛烈ショートライナーは二重丸。たいへんよくできました。
上園を6回で下げたことに賛否両論あるだろうが、試合前のビジョン通りなんだから良いんだよ。前2試合好投に報いることができなかった野手陣も含めて、みんなで上園に勝利を運んだのはチームにとって尊いこと。もちろん1安打81球なんだから続投の手はある。そのまま行ったれえてなもんだ。行けたかも知れないよね。でも先発が頑張って、走者を動かして繋いで3点のリードを奪うという理想的な試合運びをしたのだから絶対に上園の初勝利だけは失っちゃいけない。以下は「もしもの世界」。もし続投させて7回表先頭高須がクリーンヒット、ここで代えられる?ノー。続く礒部に粘られて四球、ここで代えられる?ノー。無死一二塁で打者山崎武司。少なくともこのスイッチが「なし」とは言い切れない。
7回表ジェフ。一死後粘る礒部。ファールが続いて、両者目を合わせてニヤリと笑う。なんとか打ち取ったあと、なにやら言葉を交わしていた二人。「お前風船握った客を騒がせようとしたろ、そうはいかないぜ」と言ったかどうかは不明。
7回ウラ先頭代打藤原四球、赤星送り、林二ゴロで二死三塁。ああ走者が進むっていうのはなんて気持ちが良いのだろう。点が入るかどうかなんて、どっちでも良くなっちゃうほど(笑)。なんて思ってたら金本2本目のタイムリー。そんなもんだよね(笑)。
8回表は久保田。点をとられる気はしないんだけど、二死満塁にしちゃう。うまいというかなんというか、セーブシチュエーションを作って球児へ。確かにどうせ投げるならセーブはついた方が良いけどさ(笑)。鉄平をしっかり詰まらせてセカンドライナー。
8回ウラ。今出塁率が一番高いの誰だ?正解はこちら。規定打席以上では鳥谷が金本、林を抜いた。体の開きを我慢できるようになって、強く叩けそうな気配が漂う。その気配が構えにも現れて、相手投手を警戒させるし見送れる。打撃不振時にガタ減りしていた四球数が増えている。もう一つは内野安打の多さ。立派なスイングでショボすぎる打球、これがポイント(笑)。ここは飛んだコース良くセカンド左への内野安打で出塁。
藤本がこの日3本目の中前クリーンヒット、続くこの日初打席の関本も触発されるかのように初球外まっすぐをライト前にクリーンヒット、さあ一死満塁で、ハッキリ言ってオレもバスに乗りたい藤原。ここは目立ちたい!初球外スラを見送り、今思えばこいつに狙いを定めておくんだった。次が左ひじ当てに当たる四球でプロ入り初打点。まあもう一回くらいチャンスは来る、きっと来るから頑張れ。ちなみにこの日シーツが二軍D戦で二塁打を含む2安打。当然上げてくるにしても藤原は残して欲しいなぁ。それと若竹が7回を2安打0封してるね、遠慮はいらない勢いあるから上で使っちゃえ!
9回は藤川が楽に締めて完封リレー完成。ヒーローはもちろん6回1安打、プロ初勝利の上園。二軍の時からよく見ていた野口のリードも素晴らしく、テンポ良く直球主体でカウントを作った。と言っても、途中では初球カーブの入りを多用する場面もあって、相手の思考を後手に回す。
「どうしてそんなに強気なのか」「なぜ打たれないのか」そういう不思議な投手の一人なのかも知れない。一見すると投球フォームはシンプルな本格派に見えるが、直球は130km/h台後半。解説の真弓氏は「変化球が来そうな投げ方だからかも」と言ったが、出所が見にくい、開きが遅いなど技術的なこともいろいろあるのかもね。ただ言えそうなのは、なまくら刀に見えて刃先はよーく研いでありそうということ。鉛筆で言えば、E田中は電動鉛筆削りで鋭角的に尖らせてある。でもこの日なんかはよくよく見るとその先端はわずかに丸くなっている。上園は見るからに心配になるような鉛筆。ボンナイフでぼそぼそと削られた先に黒い芯がわずかに出ている。ところがその先端だけはハリのように尖っている。甘そうなコースにどんどん放り込まれる上園の直球を、しぶといイーグルスの打者がただ見送っている様を見て、そんなことを想像した。
1回ウラ、一死から赤星ヒット&盗塁・悪送球で三塁まで。ああこの景色久しぶりに見た。見てる方もなんかちょっと気持ちが戻ってきた感じ(笑)。林の凡退は全部「将来のための価値ある凡退」と思うことにしてるので良い(笑)。ここで金本がライト線に落とす先制タイムリーヒット。この日のスカイAはABCとの併映らしくCM時間と思われる「しゃべらない時間」がやたら長かったり、ちょっとヤカマシイ内容だったりしたのだが、ハイスピードカメラだけは素晴らしかった。それまで直球、スライダーにタイミングが合わなかったが、勝負のその球では軸の回転を止め、一瞬の間を作ってスライダーにタイミングを合わせる様子がよくわかった。
2回表、上園の直球がばらつき、フォークが高くなる。先頭山崎四球からピンチを招き、あわや同点タイムリーかと思われたが、金本のバックホームでアウト。際どいタイミングだったが、上園を救った。
2回ウラ、同じように先頭鳥谷が四球。そして打者野口、カウント0−1でエンドランをかけた。ここ田中が制球を乱していて、鳥谷のところからずっとはっきりわかるボール球が続いていた。この球も外低め完全なボール球だったが野口が上手く転がすと、打球はベースカバーに入ったショートの定位置を抜けてレフト前。鳥谷一気に三塁へ。素晴らしい。
無死一三塁。藤本は通常守備の二塁右に鋭く転がし当たり前のように追加点。上園がこれまた当たり前のように二ゴロで走者三進。走者進む進む。いやあなんだか急に変わったね、チームが(笑)。二死三塁、そら出た庄田得意の初球打ち。カーブを綺麗にレフト前に返す。ピューティフルな追加点で3−0。
上園はその後も快調。4回表先頭高須に粘られて四球を出して、ちょっとイヤな感じだったが、三遊間抜けようという礒部のライナーを鳥谷が好捕。山崎三ゴロゲッツーで良いよ良いよ!
田中も立ち直り。5回ウラ二死無走者で金本と勝負はなかなか見ごたえあった。カーブ、フォーク、スライダー、変化球のみでインロー、アウトハイ丁寧について1−3から2−3へ。ラストボールではじめて力を込めてストレート。金本も予測はしていただろうが、まんまと差し込まれて遊飛。やるな、小僧(笑)。
6回ウラ、下位打線がチャンスを作る。二死二塁で8番藤本。田中を早々に下げたのもJFKから大量点のチャンスはないと踏んでのこと。3点差を追いつき、追い越すには上園に投げていてもらった方が良いという思惑だったのだろう。代えて欲しくないと言わんばかりの藤本勝負。藤本がピッチャー強襲のヒットで二死一三塁。さあどうする?おお、代えた!代打桜井登場。庄田は庄田でチャンスを生かしているし、桜井だって悪いわけじゃない。それでシーツも戻って来ちゃう。どうしよう(笑)。さあ桜井、初球から狙って行けよ、庄田に負けるなよ。打った!ああ真っ正面。でも初球打ち痛烈ショートライナーは二重丸。たいへんよくできました。
上園を6回で下げたことに賛否両論あるだろうが、試合前のビジョン通りなんだから良いんだよ。前2試合好投に報いることができなかった野手陣も含めて、みんなで上園に勝利を運んだのはチームにとって尊いこと。もちろん1安打81球なんだから続投の手はある。そのまま行ったれえてなもんだ。行けたかも知れないよね。でも先発が頑張って、走者を動かして繋いで3点のリードを奪うという理想的な試合運びをしたのだから絶対に上園の初勝利だけは失っちゃいけない。以下は「もしもの世界」。もし続投させて7回表先頭高須がクリーンヒット、ここで代えられる?ノー。続く礒部に粘られて四球、ここで代えられる?ノー。無死一二塁で打者山崎武司。少なくともこのスイッチが「なし」とは言い切れない。
7回表ジェフ。一死後粘る礒部。ファールが続いて、両者目を合わせてニヤリと笑う。なんとか打ち取ったあと、なにやら言葉を交わしていた二人。「お前風船握った客を騒がせようとしたろ、そうはいかないぜ」と言ったかどうかは不明。
7回ウラ先頭代打藤原四球、赤星送り、林二ゴロで二死三塁。ああ走者が進むっていうのはなんて気持ちが良いのだろう。点が入るかどうかなんて、どっちでも良くなっちゃうほど(笑)。なんて思ってたら金本2本目のタイムリー。そんなもんだよね(笑)。
8回表は久保田。点をとられる気はしないんだけど、二死満塁にしちゃう。うまいというかなんというか、セーブシチュエーションを作って球児へ。確かにどうせ投げるならセーブはついた方が良いけどさ(笑)。鉄平をしっかり詰まらせてセカンドライナー。
8回ウラ。今出塁率が一番高いの誰だ?正解はこちら。規定打席以上では鳥谷が金本、林を抜いた。体の開きを我慢できるようになって、強く叩けそうな気配が漂う。その気配が構えにも現れて、相手投手を警戒させるし見送れる。打撃不振時にガタ減りしていた四球数が増えている。もう一つは内野安打の多さ。立派なスイングでショボすぎる打球、これがポイント(笑)。ここは飛んだコース良くセカンド左への内野安打で出塁。
藤本がこの日3本目の中前クリーンヒット、続くこの日初打席の関本も触発されるかのように初球外まっすぐをライト前にクリーンヒット、さあ一死満塁で、ハッキリ言ってオレもバスに乗りたい藤原。ここは目立ちたい!初球外スラを見送り、今思えばこいつに狙いを定めておくんだった。次が左ひじ当てに当たる四球でプロ入り初打点。まあもう一回くらいチャンスは来る、きっと来るから頑張れ。ちなみにこの日シーツが二軍D戦で二塁打を含む2安打。当然上げてくるにしても藤原は残して欲しいなぁ。それと若竹が7回を2安打0封してるね、遠慮はいらない勢いあるから上で使っちゃえ!
9回は藤川が楽に締めて完封リレー完成。ヒーローはもちろん6回1安打、プロ初勝利の上園。二軍の時からよく見ていた野口のリードも素晴らしく、テンポ良く直球主体でカウントを作った。と言っても、途中では初球カーブの入りを多用する場面もあって、相手の思考を後手に回す。
「どうしてそんなに強気なのか」「なぜ打たれないのか」そういう不思議な投手の一人なのかも知れない。一見すると投球フォームはシンプルな本格派に見えるが、直球は130km/h台後半。解説の真弓氏は「変化球が来そうな投げ方だからかも」と言ったが、出所が見にくい、開きが遅いなど技術的なこともいろいろあるのかもね。ただ言えそうなのは、なまくら刀に見えて刃先はよーく研いでありそうということ。鉛筆で言えば、E田中は電動鉛筆削りで鋭角的に尖らせてある。でもこの日なんかはよくよく見るとその先端はわずかに丸くなっている。上園は見るからに心配になるような鉛筆。ボンナイフでぼそぼそと削られた先に黒い芯がわずかに出ている。ところがその先端だけはハリのように尖っている。甘そうなコースにどんどん放り込まれる上園の直球を、しぶといイーグルスの打者がただ見送っている様を見て、そんなことを想像した。