自称阪神タイガース評論家（跡地）

ジェフは４日間完全休養。ブルペン練習も行って、Ｄ戦は「ノープロブレム」だそうだ。


よう勝った。昨日の試合についてはそれにつきる。
勝ち続けた後は負け続けるものである。そんなものだ。１０連勝もすれば、３つ４つの連敗は当然の出来事。よく２つで止めた。内容、経過を問う必要はない。金本が背中で引っ張り、赤星が出て、シーツがつないで、チームとして相手に圧力をかける。矢野が攻守の要になり、久保田、藤川が立ちはだかる。「００年代タイガース黄金期」の形で勝った。
若手が火を点け、脇役たちが燃やして続けて来た逆襲の炎を、信念の烈火にできるのは主力たちをおいて他にいない。戦いは最終局面に入る。


三強の優勝ラインの表を作ってみたのだが、あえて公表しないことにした。表にしてみると、意外なほどタイガースが有利であるのに驚いたから。実際は残り１８試合の内、８試合が直接対決の三つ巴なので、そんな数字の印象よりはよっぽど厳しい戦いになる。そんなので気を紛らわせちゃいけない（笑）。え？どんなのかって？いや、だからこういうので気を緩めちゃダメだよ。いい？例えばこういうこと。
今後引き分けがないとして、Ｔが残りを９勝９敗（勝率.500）とすると最終勝率が.550。これを上回るためには、Ｄは１２勝７敗（勝率.632）、Ｇは９勝５敗（勝率.643）で行かなきゃいけない。ほら、すごく有利に感じるよね？しかし実際は１試合１試合が必死の勝負になるわけで、直接対決８試合が死にもの狂いなら、それ以外の１０試合も気を休めることはできない。スタートラインが今の状況なら、去年のウチのように「全部勝つモード」に入ったチームが勝てる。三つ巴という形がまた、その辺を面白くしてしまう。
とにかく選手は一戦必勝の気構えで。成り行きの中で選手起用や気持ちの持って行き方をコントロールする監督の役目も重要になるが、まずは「全部勝つ」つもりの気迫が絶対必要条件。


お盆のホーム対戦は大阪ドームだったので、甲子園にドラゴンズを迎えるのは実に久しぶりだよね。４連勝してたのに雨で２つ流した後、上園対川上でウッズやらエラーやらで負けた7/15以来か。１試合だけで物足りなかったよな、あの時は。で、その前は、全然記憶にないな。えーと、交流戦前で、うわ、４月だよ、4/17からの３連戦まで遡らなくちゃいけない。そうか、主催試合は１２試合で、残り５試合だから終わったのが７試合。うち３つはお盆のドームだから、甲子園ではたったの４試合しかやってないんだ。いやあ、そうかそうか。その３連戦は２勝１分。先発は○ジャン−●山本昌、福原−長峰（引き分け）、○ボーグルソン−●川上。どっちにしても古い話だね。
だからほとんどイメージや先入観なしで臨む、今日の第１戦の重要性は計り知れないほど大きい。一気にペースを持ってきてしまいたい。今日甲子園参戦される方は、目一杯戦って来てね。行けない人はＴＶ、ラジオ（関東ではＴＢＳラジオがＡＢＣ制作を中継）、ネット、携帯の前から、これ以上ないというほどの念を飛ばしまくろう！そういうのは絶対に届くんだからね。


邪念を捨てよう。何もかもうまくいかず、後進育成を考えなければならなかったシーズン半ば。分厚い壁に遮られていた若手にチャンスがまわった。その嬉しさを、思い切り腕を振って、思い切りバットを振って爆発させた真っ黒な顔の若者たち。一度死んだはずのチームが瑞々しい生気を取り戻した。芸人と同じで「若手」の中にはけっして若いとはいえない者も混じっている。期待に応えられず苦しみ続けた者もいる。一度よそをクビになった者もいる。でもそれがきっかけになって大きな流れになった。流れは人を変えながら途絶えなかった。チームは完全に蘇生し、同時に若い流れがいったん静止する。来るべき大放水のために、今はダムに水を貯めているところ。静かな水面を見ながら、この激動のシーズンと、自分のこれまでの戦いを振り返れ。そして過ぎたことを断ち切れ。
ここで働くために、生きながらえてきたのだ。
さあ行こう！Ｇｏ！タイガース！