2007.09.19 Wednesday
先日、野口の「ええ声」を聞きそびれて悔やんでいた家人を呼ぶ。「うわ、ホント良い声。渋い!」までは良いけど、「画面見ないで聞くともっと良い」ってアンタそら失礼やわ(笑)。でも顔だって、矢野さんには矢野さんの、野口さんには野口さんのカッコ良さがあるというのが二人の結論。
矢野が前日の走塁時に足を痛めたようで、この日は試合前打撃練習もキャンセルして静養。代打出場もあったので大事ないとは思う。こんなところで正捕手を欠くわけにはいかないからね。
というわけで、スタメンは能見と野口のバッテリー。完封コンビで夢よもう一度と思ったが、今回も冴えない投球内容になってしまった。初回先頭の高橋由にど真ん中直球を弾き返されてから、どうもおっかなびっくり投げているような感じ。出だしで失敗すると、なかなか立て直しが難しいのも能見の特徴。四隅に投げ分ける制球力はないんだから、もう思いっきり腕振って気迫出して行くしかないのに。2回5安打1四球、失点1ですんだのが奇跡のようにも思える投球内容だった。まったく褒められないのは間違いないが、それでも良く2イニング稼いだよ。
2番手江草は能見と対照的な良い投球。緩急が好きで、四隅よりむしろ甘めのコースを欲しがるドM野口との呼吸も合ってズバンと行ったり、グインと曲げたり、フワッと抜いたり。「競った場面で投げるのが楽しみ」というコメント通りの投げっぷりでゲームをきゅっと締めた。
4回表にはヒットと犠打エラー(バントの打球が大きくイレギュラーしたように見えたので、エラーは気の毒だった)で一死一二塁のピンチもあったが、高橋由、谷を連続三振で切り抜ける。カッコイイ!
先発を早々にあきらめてロングリリーフ、確かにこれが江草が一番輝く時かも知れないね。もちろん先発ローテに入れたって良い投手なんだけど、こっちの方が今のチームにはありがたい存在だろう。順調なら勝ち投手だったんだろうけど、まあ勝ち投手みたいなもんだよ。ホント良かった。
JFKまでのあと1回、6回は渡辺。もうすっかり「ビハインドチーム」以上の地位を固めた。下位打線とは言っても、阿部、ゴンザレスの代打清水、これを退けて二死。しかしGも攻めるのはここしかないと、ホリンズ、代打木村拓が連打で二死一二塁。高橋由に回る。でももはや渡辺は、ここで慌ててジェフを前倒しされちゃうような投手じゃない。強い気持ちで踏ん張ってヨシノブを左飛、チェンジ。しんどい経験を積んで、どんどん伸びていく。
攻める方は、立ち上がりに苦労していたG先発久保をKOできず、立ち直らせてしまう。初回連打と四球で無死満塁、ここで金本が結果としてはまずまずの併殺崩れで1点入って一死一三塁。でもやっぱりこっちにしてもむこうにしても、ここで金本がアウトになっちゃうと風向きが変わっちゃうんだよね。もちろん点が入らないよりははるかに良いのだけれど。5番に入った葛城、さらには桜井も倒れて1点止まり。桜井は惜しいファールはあったんだけどね。こういう大きな試合の大きな場面で自分の内面と向き合う。桜井本人は苦しいだろうけど、大きな財産だよなぁ。
膠着しかかった4回ウラ、先頭の金本がセンターへHR。低めの直球を背筋で持って行く。もともと低い球は好きだと思うが、今季は下半身が十分使えないから、ハンマー投げのような金本らしい打ち方がなかなか出来ない。蹴り上げるような下からの力で振り抜くのではなく、背骨のひねりと上体の力をぶつけていくようなスイング。まあとにかくまともに当たれば飛んで行く(笑)。取られてもすぐ取り返し、「さてよっこいしょ」と勝ち越す。初めから勝てそうもないと思っていそうなGにとっては苦しい展開だったろう。
ところがどっこい、もう絶対に落とせないというジャイアンツが執念を見せる。6回ウラ、マウンドには高橋尚。絶対に負けられない試合でスクランブルをかけてきた。なんとか実ってゼロ。
7回表、ジェフから先頭谷がセンター前ヒット。打球としては投手真正面へのPゴロなんだけど、ジェフは投げたあと一塁方向に飛んでっちゃうんだもん(笑)。逆にセカンド方向へのゴロはジェフが捕ることにして、セカンドがあのコースを消すようなフォーメーションにできないもんかね、無理?(笑)。いやでもあそこ狙われるよねぇ。もう代走鈴木を切ってくる。おお、原ジャイアンツ今日は来るねぇ。早速小笠原は見事三振。鈴木は盗塁成功で一死二塁。李は高いバウンドの遊内野安打、まるで人工芝ヒット。この日の甲子園はなぜか良く跳ねた。一死一三塁。二岡には見事に右前に弾き返され同点に追いつかれ、なお一死一二塁。まともなヒットはこれ1本なんだけど、足を絡められると点になっちゃうね。さらに野口パスボールで一死二三塁。しかしなんとか阿部、代打大道を打ち取って同点止まりにとどめる。ジェフが今季2点目の自責点。すごいことだよ、こんな日もそりゃあるよ。
7回ウラ、ザ・わっしょい。G三番手は厳しい場面で連投の西村。先頭関本粘って見極めて四球。藤本珍しく一発でバント成功、正面だったが打球を殺していた。できればもうちょっと左右に振ってくれ。鳥谷は良い当たりだったが投ゴロ、二死二塁。赤星が叩きつけ内野安打。これデカかったね。叩きつければ面白いということが頭に入った打席、相手投手はこれはイヤだ。二死一三塁でシーツ。今日もボール球を追いかけ回していたのに、場内われんばかりのわっしょいに気合い集中。あんなに苦手にしているインハイのシュートも、アウトローのスライダーも見事にカット。ファール、ファールで粘って粘って、きわどい直球もボールの判定でカウント2−3。上がりかけた主審の手が止まったのも「わっしょい」の力。シーツ11球目高め直球を右打ち!セカンドキムタク横っ飛び、グラブの先、抜けた!勝ち越しタイムリー!いやあ、凄かった。
二死一三塁、投手山口に代わって、金本は歩かし。満塁となって、葛城が追い込まれながら三遊間をゴロで破るタイムリー、これで4−2。ホッと一息…つける間もなし…。
8回表、久保田。素晴らしいボールをズドンズドン入れる。キムタクへはインローの剛球で見逃し三振、簡単に二死。ヨシノブがまたもハイバウンド三ゴロ内野安打。鈴木尚が送りバントのような打球のボテボテ投ゴロ、ホッっとしたのもつかの間、久保田が一塁へ悪送球、なんと二死二三塁にしてしまう。そして小笠原、どん詰まりフライが赤星の前、どうしようもない場所に落ちて2点入っちゃう。ぜんっぜん打たれてないのに2点失っちゃって同点だって。ツイてないと言えばそうだけど、エラーは余分。そしてジャイアンツの執念もあるかな、多少は。悔しいけど。
8回ウラ、ザ・わっしょい2。先頭野口が初球積極的に左中間へ、そして積極的に二塁へ。前の回から登板の門倉。関本がバントを決めて一死三塁。藤本に代えて代打桧山。この日最高の1.5わっしょいを記録(笑)。これにブルった門倉が当然のようにフォークをひっかけて暴投、当然のように決勝の1点が入る。わっしょいは強いなぁ、つくづく。
恐ろしい流れの試合を食い止めるのは、球児と言えども相当なエネルギーが必要。一死から阿部にヒット、代走脇谷に盗塁を決められるも、なんとか矢野、ホリンズを連続三振で逃げ切った。しかしGの徹底抗戦の前に、JFKは相当消耗した。
だけどだけど、もうそんなこと言っている場合じゃない。もう最終局面だからね、体中の力を、体の外にある力も集めてきて、爆発させるしかない。わっしょいわっしょい!だよ!
矢野が前日の走塁時に足を痛めたようで、この日は試合前打撃練習もキャンセルして静養。代打出場もあったので大事ないとは思う。こんなところで正捕手を欠くわけにはいかないからね。
というわけで、スタメンは能見と野口のバッテリー。完封コンビで夢よもう一度と思ったが、今回も冴えない投球内容になってしまった。初回先頭の高橋由にど真ん中直球を弾き返されてから、どうもおっかなびっくり投げているような感じ。出だしで失敗すると、なかなか立て直しが難しいのも能見の特徴。四隅に投げ分ける制球力はないんだから、もう思いっきり腕振って気迫出して行くしかないのに。2回5安打1四球、失点1ですんだのが奇跡のようにも思える投球内容だった。まったく褒められないのは間違いないが、それでも良く2イニング稼いだよ。
2番手江草は能見と対照的な良い投球。緩急が好きで、四隅よりむしろ甘めのコースを欲しがるドM野口との呼吸も合ってズバンと行ったり、グインと曲げたり、フワッと抜いたり。「競った場面で投げるのが楽しみ」というコメント通りの投げっぷりでゲームをきゅっと締めた。
4回表にはヒットと犠打エラー(バントの打球が大きくイレギュラーしたように見えたので、エラーは気の毒だった)で一死一二塁のピンチもあったが、高橋由、谷を連続三振で切り抜ける。カッコイイ!
先発を早々にあきらめてロングリリーフ、確かにこれが江草が一番輝く時かも知れないね。もちろん先発ローテに入れたって良い投手なんだけど、こっちの方が今のチームにはありがたい存在だろう。順調なら勝ち投手だったんだろうけど、まあ勝ち投手みたいなもんだよ。ホント良かった。
JFKまでのあと1回、6回は渡辺。もうすっかり「ビハインドチーム」以上の地位を固めた。下位打線とは言っても、阿部、ゴンザレスの代打清水、これを退けて二死。しかしGも攻めるのはここしかないと、ホリンズ、代打木村拓が連打で二死一二塁。高橋由に回る。でももはや渡辺は、ここで慌ててジェフを前倒しされちゃうような投手じゃない。強い気持ちで踏ん張ってヨシノブを左飛、チェンジ。しんどい経験を積んで、どんどん伸びていく。
攻める方は、立ち上がりに苦労していたG先発久保をKOできず、立ち直らせてしまう。初回連打と四球で無死満塁、ここで金本が結果としてはまずまずの併殺崩れで1点入って一死一三塁。でもやっぱりこっちにしてもむこうにしても、ここで金本がアウトになっちゃうと風向きが変わっちゃうんだよね。もちろん点が入らないよりははるかに良いのだけれど。5番に入った葛城、さらには桜井も倒れて1点止まり。桜井は惜しいファールはあったんだけどね。こういう大きな試合の大きな場面で自分の内面と向き合う。桜井本人は苦しいだろうけど、大きな財産だよなぁ。
膠着しかかった4回ウラ、先頭の金本がセンターへHR。低めの直球を背筋で持って行く。もともと低い球は好きだと思うが、今季は下半身が十分使えないから、ハンマー投げのような金本らしい打ち方がなかなか出来ない。蹴り上げるような下からの力で振り抜くのではなく、背骨のひねりと上体の力をぶつけていくようなスイング。まあとにかくまともに当たれば飛んで行く(笑)。取られてもすぐ取り返し、「さてよっこいしょ」と勝ち越す。初めから勝てそうもないと思っていそうなGにとっては苦しい展開だったろう。
ところがどっこい、もう絶対に落とせないというジャイアンツが執念を見せる。6回ウラ、マウンドには高橋尚。絶対に負けられない試合でスクランブルをかけてきた。なんとか実ってゼロ。
7回表、ジェフから先頭谷がセンター前ヒット。打球としては投手真正面へのPゴロなんだけど、ジェフは投げたあと一塁方向に飛んでっちゃうんだもん(笑)。逆にセカンド方向へのゴロはジェフが捕ることにして、セカンドがあのコースを消すようなフォーメーションにできないもんかね、無理?(笑)。いやでもあそこ狙われるよねぇ。もう代走鈴木を切ってくる。おお、原ジャイアンツ今日は来るねぇ。早速小笠原は見事三振。鈴木は盗塁成功で一死二塁。李は高いバウンドの遊内野安打、まるで人工芝ヒット。この日の甲子園はなぜか良く跳ねた。一死一三塁。二岡には見事に右前に弾き返され同点に追いつかれ、なお一死一二塁。まともなヒットはこれ1本なんだけど、足を絡められると点になっちゃうね。さらに野口パスボールで一死二三塁。しかしなんとか阿部、代打大道を打ち取って同点止まりにとどめる。ジェフが今季2点目の自責点。すごいことだよ、こんな日もそりゃあるよ。
7回ウラ、ザ・わっしょい。G三番手は厳しい場面で連投の西村。先頭関本粘って見極めて四球。藤本珍しく一発でバント成功、正面だったが打球を殺していた。できればもうちょっと左右に振ってくれ。鳥谷は良い当たりだったが投ゴロ、二死二塁。赤星が叩きつけ内野安打。これデカかったね。叩きつければ面白いということが頭に入った打席、相手投手はこれはイヤだ。二死一三塁でシーツ。今日もボール球を追いかけ回していたのに、場内われんばかりのわっしょいに気合い集中。あんなに苦手にしているインハイのシュートも、アウトローのスライダーも見事にカット。ファール、ファールで粘って粘って、きわどい直球もボールの判定でカウント2−3。上がりかけた主審の手が止まったのも「わっしょい」の力。シーツ11球目高め直球を右打ち!セカンドキムタク横っ飛び、グラブの先、抜けた!勝ち越しタイムリー!いやあ、凄かった。
二死一三塁、投手山口に代わって、金本は歩かし。満塁となって、葛城が追い込まれながら三遊間をゴロで破るタイムリー、これで4−2。ホッと一息…つける間もなし…。
8回表、久保田。素晴らしいボールをズドンズドン入れる。キムタクへはインローの剛球で見逃し三振、簡単に二死。ヨシノブがまたもハイバウンド三ゴロ内野安打。鈴木尚が送りバントのような打球のボテボテ投ゴロ、ホッっとしたのもつかの間、久保田が一塁へ悪送球、なんと二死二三塁にしてしまう。そして小笠原、どん詰まりフライが赤星の前、どうしようもない場所に落ちて2点入っちゃう。ぜんっぜん打たれてないのに2点失っちゃって同点だって。ツイてないと言えばそうだけど、エラーは余分。そしてジャイアンツの執念もあるかな、多少は。悔しいけど。
8回ウラ、ザ・わっしょい2。先頭野口が初球積極的に左中間へ、そして積極的に二塁へ。前の回から登板の門倉。関本がバントを決めて一死三塁。藤本に代えて代打桧山。この日最高の1.5わっしょいを記録(笑)。これにブルった門倉が当然のようにフォークをひっかけて暴投、当然のように決勝の1点が入る。わっしょいは強いなぁ、つくづく。
恐ろしい流れの試合を食い止めるのは、球児と言えども相当なエネルギーが必要。一死から阿部にヒット、代走脇谷に盗塁を決められるも、なんとか矢野、ホリンズを連続三振で逃げ切った。しかしGの徹底抗戦の前に、JFKは相当消耗した。
だけどだけど、もうそんなこと言っている場合じゃない。もう最終局面だからね、体中の力を、体の外にある力も集めてきて、爆発させるしかない。わっしょいわっしょい!だよ!