2008.05.18 Sunday
3位争いはS、C、Gが0.5差にひしめく。カープは投手が頑張っているので、機動力が生かされてくると面白い存在だ。
借金4のジャイアンツと借金13のベイスターズはずいぶん離れて4.5差。この「ずいぶん離れた4.5差」は、TとDの差でもある。
村中に続き、前回やられた石川に勝った。決して打ち崩してはいないが、立ち上がりの不安定なところをキチッと叩き、さらに立ち直った後、自力でも1点をこじ開けた。
初回の一死満塁は3四球によるもの。「もらいもん」の違いがはないが、チームとしてきっちり四球をもらう姿勢ができていることも事実だ。チーム130四球は堂々の1位(D123、S97、B94、G88、C75)。四球による出塁がヒットと同じなのは当然のこと。しかし投手と相手チーム全体を、精神的に追い込んでいくことではヒットより遙かに強い力になる。ちなみにチーム本塁打数は相変わらず19で6チーム中6位(D45、G44、C27、B27、S26)。
この一死満塁で坂に代わって一軍登録されたフォードが二飛で二死。二死満塁で鳥谷。石川も巧みにカットボールで芯をずらしにかかるが、鳥谷が不気味に1球1球見極めていく。一つもスイングせずにカウントは、1−3から2−3。フルフルで走者オールスタート、ようやく来たスライダーがど真ん中、タイミングをしっかり合わせると、打球は石川のすぐ右を抜け、鋭く二遊間を破った。先制2点タイムリー。連日のココイチは立派立派。
1点だけだからイメージとしては違うかも知れないが、6回の追加点は、石川を「攻略した」と言ってやりたい。一死から、金本が初球のインローシュート、厳しい球をパワーで引っぱたいて一塁線を破る二塁打。続くフォードも初球のアウトローへ沈むシンカーに上手く下半身で距離を詰めてレフト前へクリーンヒット。一死一三塁、ここで鳥谷も3球目のボールになるようなスライダーに泳ぎながらバットを合わせる、振り切ってはいないが、ヘッドの重みは十分に効かせた打球がセンターの前に落ちる、3点目!一走フォードは判断良くスタート、一気に三塁へヘッドスライディング!最終打席でもナイスヒット。フォードをなめちゃいけないよ。ミネソタのファンを沸きに沸かせたルー・フォードなんだから。よく知らんけど(笑)。
野口は低めをひっかけて併殺に終わってしまったが、この回各打者は石川のコーナーいっぱいに決めてくる「低めの素晴らしい球」を狙って打ち返した。これが新しいよね。時にはこれが必要なんだ。
先発の岩田は7回をゼロ。いつものように野口が再三、「腕を振れっつてんだろうがバカヤロー(想像)」という身振りと、1球1球、ピシッピシッと素速いスナップスロー返球で岩田を叱咤する。走者を出してからも慌てない。逆にそのセットからの投球がしっくり来ると感じると、その後はすべてセットから投げるという調整能力も見せた。
特に良かったのが適度に配合された高めの球。インハイへのクロスファイアは右打者を心理的に追い込み、また真ん中高めに曲げるスライダーは、脇が空いてしまってなかなか手が出しにくい。この2つがアクセントになってアウトローに備えた踏み込みに集中させなかった。
ジェフ、球児に助けられての完封リレーで5勝1敗。新人王まっしぐら。今のところね。
でも岩田が助けられたのはJFだけじゃない。バックの守りに感謝だ。関本のポジショニング、鳥谷のしなやかな身のこなし、ワンバウンド送球を確実に処理した新井のキャッチング。そしてなにより右に左に後ろに、俊敏な反応、自在なグラブ裁き、力強い送球でスタンドを沸かせたバルディリスの三塁守備に感謝だろう。
一歩目が早く、足が良く動く。初回先頭川島の叩きつけも、高く弾んで頭を越されるような打球だったが、素速く下がりながらジャンプで好捕、その後の送球の速いこと。イヤな二塁打にされるところをアウトにした。この1プレーがなければひょっとしたら岩田の好投もなかったかもね。
その後もヒット性にことごとく追いつき、飛びつき、アウトを重ねた。育成からの抜擢という色目もあるが、こんな守備を見せてくれるなら、しばらく一軍の投手を打てなくても我慢しちゃおうかな、そんな気にさせるバルちゃんだった。
しかしそうなると、こりゃまた本当に競争が熾烈になるね。平野のおかげでライト、センターにまで「危機感」が伝わっていくのだから、これは面白い。やってる方は必死だろうけどね。
借金4のジャイアンツと借金13のベイスターズはずいぶん離れて4.5差。この「ずいぶん離れた4.5差」は、TとDの差でもある。
村中に続き、前回やられた石川に勝った。決して打ち崩してはいないが、立ち上がりの不安定なところをキチッと叩き、さらに立ち直った後、自力でも1点をこじ開けた。
初回の一死満塁は3四球によるもの。「もらいもん」の違いがはないが、チームとしてきっちり四球をもらう姿勢ができていることも事実だ。チーム130四球は堂々の1位(D123、S97、B94、G88、C75)。四球による出塁がヒットと同じなのは当然のこと。しかし投手と相手チーム全体を、精神的に追い込んでいくことではヒットより遙かに強い力になる。ちなみにチーム本塁打数は相変わらず19で6チーム中6位(D45、G44、C27、B27、S26)。
この一死満塁で坂に代わって一軍登録されたフォードが二飛で二死。二死満塁で鳥谷。石川も巧みにカットボールで芯をずらしにかかるが、鳥谷が不気味に1球1球見極めていく。一つもスイングせずにカウントは、1−3から2−3。フルフルで走者オールスタート、ようやく来たスライダーがど真ん中、タイミングをしっかり合わせると、打球は石川のすぐ右を抜け、鋭く二遊間を破った。先制2点タイムリー。連日のココイチは立派立派。
1点だけだからイメージとしては違うかも知れないが、6回の追加点は、石川を「攻略した」と言ってやりたい。一死から、金本が初球のインローシュート、厳しい球をパワーで引っぱたいて一塁線を破る二塁打。続くフォードも初球のアウトローへ沈むシンカーに上手く下半身で距離を詰めてレフト前へクリーンヒット。一死一三塁、ここで鳥谷も3球目のボールになるようなスライダーに泳ぎながらバットを合わせる、振り切ってはいないが、ヘッドの重みは十分に効かせた打球がセンターの前に落ちる、3点目!一走フォードは判断良くスタート、一気に三塁へヘッドスライディング!最終打席でもナイスヒット。フォードをなめちゃいけないよ。ミネソタのファンを沸きに沸かせたルー・フォードなんだから。よく知らんけど(笑)。
野口は低めをひっかけて併殺に終わってしまったが、この回各打者は石川のコーナーいっぱいに決めてくる「低めの素晴らしい球」を狙って打ち返した。これが新しいよね。時にはこれが必要なんだ。
先発の岩田は7回をゼロ。いつものように野口が再三、「腕を振れっつてんだろうがバカヤロー(想像)」という身振りと、1球1球、ピシッピシッと素速いスナップスロー返球で岩田を叱咤する。走者を出してからも慌てない。逆にそのセットからの投球がしっくり来ると感じると、その後はすべてセットから投げるという調整能力も見せた。
特に良かったのが適度に配合された高めの球。インハイへのクロスファイアは右打者を心理的に追い込み、また真ん中高めに曲げるスライダーは、脇が空いてしまってなかなか手が出しにくい。この2つがアクセントになってアウトローに備えた踏み込みに集中させなかった。
ジェフ、球児に助けられての完封リレーで5勝1敗。新人王まっしぐら。今のところね。
でも岩田が助けられたのはJFだけじゃない。バックの守りに感謝だ。関本のポジショニング、鳥谷のしなやかな身のこなし、ワンバウンド送球を確実に処理した新井のキャッチング。そしてなにより右に左に後ろに、俊敏な反応、自在なグラブ裁き、力強い送球でスタンドを沸かせたバルディリスの三塁守備に感謝だろう。
一歩目が早く、足が良く動く。初回先頭川島の叩きつけも、高く弾んで頭を越されるような打球だったが、素速く下がりながらジャンプで好捕、その後の送球の速いこと。イヤな二塁打にされるところをアウトにした。この1プレーがなければひょっとしたら岩田の好投もなかったかもね。
その後もヒット性にことごとく追いつき、飛びつき、アウトを重ねた。育成からの抜擢という色目もあるが、こんな守備を見せてくれるなら、しばらく一軍の投手を打てなくても我慢しちゃおうかな、そんな気にさせるバルちゃんだった。
しかしそうなると、こりゃまた本当に競争が熾烈になるね。平野のおかげでライト、センターにまで「危機感」が伝わっていくのだから、これは面白い。やってる方は必死だろうけどね。