2008.05.22 Thursday
この2試合を見る限り、選手たちからも闘志を感じていたのだが、気力を振り絞っていたということか。びっくりした。
先制点はタイガース。赤星遊内野安打、平野は打たせて走者入れ替わりの一ゴロ。最近初回の攻撃では、判で押したように赤星を犠打で進めていたので珍しい。新井カウント2−3から平野スタート、痛烈な左前ヒットだったが平野迷わず三塁へ。一死一三塁、金本は外角低めを軽々とレフト深くへ打ち上げ犠飛で1点先制。要するに赤星が出れば、どうやっても点は入っちゃうということか。
T先発はボーグルソン。細かな制球はなく、時々カウントを悪くしたり四球を出したりしながらも、相変わらず威力のある球で快調にアウトを重ねる。
初回バルディリス好プレー。三遊間の痛烈なゴロに横っ飛びで反応、落ち着いたスナップスローでアウトにした。バルちゃんの横っ飛びは楽しいね、空中姿勢が綺麗だし。手より先に飛んでいる感じ。飛んじゃって目の位置を下げてから、落ち着いて捕球やら何やら「ゆっくりと」調整する感じ。あれは絶対飛ぶのが大好きなんだよ(笑)。
Bs先発オルティズは2回に入っても不安そうだった。先頭鳥谷レフト前。今季ヒット量産の鳥谷だが、必ずしもクリーンヒットばかりじゃない。たいしたことないゴロが野手の間を抜けるものもけっこうある。だが「たいしたことない」ように見えて、やっぱり球をしっかり叩けていて、打球にスピードがあるんだね。
7番に入ったフォードが初球ポップ、何がいけないってこれがいけなかった。ただしフォードはこの反省をきっちり試合後半に取り戻したけどね。
一死一塁、打者野口。1ボールからの2球目、一走鳥谷スタート、エンドランだ!しかし外角ワンバウンドするようなボール球で野口は空振り、Bs捕手日高素速く送球、ここしかないという、二塁ベースと滑り込んで来る走者の足の間への送球で鳥谷アウト。野口は次の球を左中間に落とすが、素速く回り込んだセンター坂口が好返球、二塁でアウト。この回は2安打していっぱい走ったような気がするけど、なぜか三人で攻撃終了。ただ拙攻とは言いたくないね。積極的な打撃と走塁を好守に阻まれだけだから。
4回ウラ、ボーグルソンは四球二つで一死一二塁のピンチ。調子に乗ってストライクばかり投げると痛打を食うのがボギー。しかしそれを意識しすぎると四球になってしまうのもボギー。なかなか難しい投手だ。
このシリーズでなぜか好機にばかり打席がまわる濱中の打球は高いバウンドの三ゴロ、バルディリス捕球すると冷静に二走の動きを確認してタッチアウト。簡単なようでそうじゃない好プレー。視線は空中にあって、走者の動きは視覚以外の感覚と体内野球時計で測るしかない、ましてやなかなか球が落ちてこないから精神的にも焦る。ジャストのタイミングでタッチをかわそうとした走者の動きを良く制した。二死二三塁となるのが普通のところを二死一二塁に止めた。そしてこのプレーが後の1点を防ぎ、なお光ることになる。
続く後藤の当たりは文句なし赤星の右を大きく越えてワンバウンド、フェンスに達する。二走ローズゆっくりホームイン、さらに一走濱中もホームイン!…と思ったら、ワンバウンドでフェンスの上端に当たった打球は、そのままスタンドに入っちゃった!だからエンタイトルツーベースとなって、濱中は三塁に戻される!二死二三塁、一輝は凡退でこの回1点、同点止まり。
試合はさらに膠着。ボギーも頑張っていたが6回ウラに均衡破れる。一死から連続四球、打席またまたハマちゃん、高いバウンド緩いゴロが三遊間へ、バルちゃん横っ飛びも届かず、鳥谷なんとか止めるが内野安打。一死満塁。ここで後藤のお尻に、こっちの方がはるかに痛い死球で押し出し、1−2。さらにノリノリの一輝に犠飛を上げられ1−3。ボテ内野安打1本で2点取られるような投球はやっぱり良くないね。
それでもボギーは6回3点。試合を壊したわけじゃない。攻撃陣に責任有り。ここでズルズルいくようではガッツがなさすぎる。今年のウチらはガッツがあるんだろ?そうじゃないのか?
7回表先頭鳥谷、速球に振り負けずセンター前にクリーンヒット。おし、やられた直後、こういうヒットは元気が出る。続くフォード低めの素晴らしいところを攻められあっと言う間に2ナッシング。しかし打席内の様子はずいぶんとリラックスして見える。外のスライダーをしっかり見極め2−1。内角の直球、際どい所、ひょいと身を起こして見切る2−2。5球目はインサイド、膝元から沈み込むような変化球、前のフォードなら軽く釣られてクルッと回っていたところビクリともせずに見切って2−3。6球目、鳥谷スタート、ボールは外スラ、いっぱいから逃げていく球、これも見切ってボール、フォアボール!これよう見たよ、走者も走っているしフルカウント、どうしたって手が出ちゃう球。素晴らしい。フォード絶好調!打ってないけど(笑)。
無死一二塁、野口はバント、ああイマイチ中途半場、これじゃ投手が取って三塁へ…あれ?オルティズ途中まで追っかけておいて、なぜか捕るまで追わない、ラッキーな内野安打となって無死満塁。
ここで岡田監督、打つ方では感じのないバルちゃんに代えて葛城をコール。当然コリンズ監督は菊地原で応戦。代打の代打は今岡。ここまでは双方想定内だろう。そしてTファンの深層心理にかなりの確率で想定内だった三ゴロホームゲッツー!と思ったら、一塁には投げず。今岡懸命に走ったのかな、そりゃ走るわな(笑)。一死満塁、
赤星はミートしたがセカンド正面、バックホームで二死満塁。こりゃまずい。
しかし平野のガッツに賭けよう。こういう去年までよく見た「ダメなタイガース」にガッツを注入してくれたのが平野だろ?新井だろ?
初球高めのスライダー、ピクリ、ストライク。2球目、低めに沈むスライダー。体は前に流れているように見えて右足の軸はビタッと決まっている。ボールの遅さに対応するタメを十分に作って、その後でバットが返ってくる。低めのボールに対してもヘッドは寝ない、右手首はしっかりと起きたまま、理想的な角度をキープしている。角度、この崩れているようで実は崩れていない形が、ヒットになる角度を作る。打球はファーストの頭を越え、ライト線を点々、野口、今岡に続き赤星もホームイン、打った平野は三塁へ!逆転3点三塁打!4−3!うおおおおおお!平野やったあああああああ!世話になった神戸で輝いたあああ!
平野恵一 右投げ左打ち 対右投手=.232 対左投手=.368(Tigers DATA Lab.より)
平野は談話で「左投手なのに使ってくれて」云々。しかし平野の場合は、左投手だからこそできるヒットの間合いであり、ヒットの角度であるということは、もうみんなわかっているよねえ、ねえ、頼むよ(笑)。
そしてこういう時にドカンと試合を決める一発を放り込むのが強いチーム。投手代わって山口、外角直球悪くない球だった。新井の新井らしい一撃、踏み込み、送り込み、左腕の引き、右肩の押し込み。タイミングは遅れたかに見えて、まったく押し込まれることはない。打球は伸びて伸びて右中間スタンドまで。会心の2ランHRで6−3!素晴らしい。
大逆転の後、7回ウラに出てきた江草がフラフラで二死満塁のピンチを作ったこと、そのピンチで打席はまたハマちゃんだったこと、そこで投手が久保田に代わって、久保田が低めを丁寧に放って二ゴロに打ち取ったこと、その二ゴロがけっこう一二塁間真ん中に転がって平野が好プレーで裁いたこと。
8回表は桧山のクリーンヒット、鳥谷三振の後、代走藤本がスタート、フォードの打球はライト線フェンス寸前まで飛ぶライナー性の二塁打、藤本は一気にホームイン、なーんてのもあったこと。
久保田が8回ウラも出てきてピシャリと抑えたこと。最後は登板間隔の開いた球児が4点差を危なげなく締めたこと。
そこらへんは事実の羅列に止めておく。
先制点はタイガース。赤星遊内野安打、平野は打たせて走者入れ替わりの一ゴロ。最近初回の攻撃では、判で押したように赤星を犠打で進めていたので珍しい。新井カウント2−3から平野スタート、痛烈な左前ヒットだったが平野迷わず三塁へ。一死一三塁、金本は外角低めを軽々とレフト深くへ打ち上げ犠飛で1点先制。要するに赤星が出れば、どうやっても点は入っちゃうということか。
T先発はボーグルソン。細かな制球はなく、時々カウントを悪くしたり四球を出したりしながらも、相変わらず威力のある球で快調にアウトを重ねる。
初回バルディリス好プレー。三遊間の痛烈なゴロに横っ飛びで反応、落ち着いたスナップスローでアウトにした。バルちゃんの横っ飛びは楽しいね、空中姿勢が綺麗だし。手より先に飛んでいる感じ。飛んじゃって目の位置を下げてから、落ち着いて捕球やら何やら「ゆっくりと」調整する感じ。あれは絶対飛ぶのが大好きなんだよ(笑)。
Bs先発オルティズは2回に入っても不安そうだった。先頭鳥谷レフト前。今季ヒット量産の鳥谷だが、必ずしもクリーンヒットばかりじゃない。たいしたことないゴロが野手の間を抜けるものもけっこうある。だが「たいしたことない」ように見えて、やっぱり球をしっかり叩けていて、打球にスピードがあるんだね。
7番に入ったフォードが初球ポップ、何がいけないってこれがいけなかった。ただしフォードはこの反省をきっちり試合後半に取り戻したけどね。
一死一塁、打者野口。1ボールからの2球目、一走鳥谷スタート、エンドランだ!しかし外角ワンバウンドするようなボール球で野口は空振り、Bs捕手日高素速く送球、ここしかないという、二塁ベースと滑り込んで来る走者の足の間への送球で鳥谷アウト。野口は次の球を左中間に落とすが、素速く回り込んだセンター坂口が好返球、二塁でアウト。この回は2安打していっぱい走ったような気がするけど、なぜか三人で攻撃終了。ただ拙攻とは言いたくないね。積極的な打撃と走塁を好守に阻まれだけだから。
4回ウラ、ボーグルソンは四球二つで一死一二塁のピンチ。調子に乗ってストライクばかり投げると痛打を食うのがボギー。しかしそれを意識しすぎると四球になってしまうのもボギー。なかなか難しい投手だ。
このシリーズでなぜか好機にばかり打席がまわる濱中の打球は高いバウンドの三ゴロ、バルディリス捕球すると冷静に二走の動きを確認してタッチアウト。簡単なようでそうじゃない好プレー。視線は空中にあって、走者の動きは視覚以外の感覚と体内野球時計で測るしかない、ましてやなかなか球が落ちてこないから精神的にも焦る。ジャストのタイミングでタッチをかわそうとした走者の動きを良く制した。二死二三塁となるのが普通のところを二死一二塁に止めた。そしてこのプレーが後の1点を防ぎ、なお光ることになる。
続く後藤の当たりは文句なし赤星の右を大きく越えてワンバウンド、フェンスに達する。二走ローズゆっくりホームイン、さらに一走濱中もホームイン!…と思ったら、ワンバウンドでフェンスの上端に当たった打球は、そのままスタンドに入っちゃった!だからエンタイトルツーベースとなって、濱中は三塁に戻される!二死二三塁、一輝は凡退でこの回1点、同点止まり。
試合はさらに膠着。ボギーも頑張っていたが6回ウラに均衡破れる。一死から連続四球、打席またまたハマちゃん、高いバウンド緩いゴロが三遊間へ、バルちゃん横っ飛びも届かず、鳥谷なんとか止めるが内野安打。一死満塁。ここで後藤のお尻に、こっちの方がはるかに痛い死球で押し出し、1−2。さらにノリノリの一輝に犠飛を上げられ1−3。ボテ内野安打1本で2点取られるような投球はやっぱり良くないね。
それでもボギーは6回3点。試合を壊したわけじゃない。攻撃陣に責任有り。ここでズルズルいくようではガッツがなさすぎる。今年のウチらはガッツがあるんだろ?そうじゃないのか?
7回表先頭鳥谷、速球に振り負けずセンター前にクリーンヒット。おし、やられた直後、こういうヒットは元気が出る。続くフォード低めの素晴らしいところを攻められあっと言う間に2ナッシング。しかし打席内の様子はずいぶんとリラックスして見える。外のスライダーをしっかり見極め2−1。内角の直球、際どい所、ひょいと身を起こして見切る2−2。5球目はインサイド、膝元から沈み込むような変化球、前のフォードなら軽く釣られてクルッと回っていたところビクリともせずに見切って2−3。6球目、鳥谷スタート、ボールは外スラ、いっぱいから逃げていく球、これも見切ってボール、フォアボール!これよう見たよ、走者も走っているしフルカウント、どうしたって手が出ちゃう球。素晴らしい。フォード絶好調!打ってないけど(笑)。
無死一二塁、野口はバント、ああイマイチ中途半場、これじゃ投手が取って三塁へ…あれ?オルティズ途中まで追っかけておいて、なぜか捕るまで追わない、ラッキーな内野安打となって無死満塁。
ここで岡田監督、打つ方では感じのないバルちゃんに代えて葛城をコール。当然コリンズ監督は菊地原で応戦。代打の代打は今岡。ここまでは双方想定内だろう。そしてTファンの深層心理にかなりの確率で想定内だった三ゴロホームゲッツー!と思ったら、一塁には投げず。今岡懸命に走ったのかな、そりゃ走るわな(笑)。一死満塁、
赤星はミートしたがセカンド正面、バックホームで二死満塁。こりゃまずい。
しかし平野のガッツに賭けよう。こういう去年までよく見た「ダメなタイガース」にガッツを注入してくれたのが平野だろ?新井だろ?
初球高めのスライダー、ピクリ、ストライク。2球目、低めに沈むスライダー。体は前に流れているように見えて右足の軸はビタッと決まっている。ボールの遅さに対応するタメを十分に作って、その後でバットが返ってくる。低めのボールに対してもヘッドは寝ない、右手首はしっかりと起きたまま、理想的な角度をキープしている。角度、この崩れているようで実は崩れていない形が、ヒットになる角度を作る。打球はファーストの頭を越え、ライト線を点々、野口、今岡に続き赤星もホームイン、打った平野は三塁へ!逆転3点三塁打!4−3!うおおおおおお!平野やったあああああああ!世話になった神戸で輝いたあああ!
平野恵一 右投げ左打ち 対右投手=.232 対左投手=.368(Tigers DATA Lab.より)
平野は談話で「左投手なのに使ってくれて」云々。しかし平野の場合は、左投手だからこそできるヒットの間合いであり、ヒットの角度であるということは、もうみんなわかっているよねえ、ねえ、頼むよ(笑)。
そしてこういう時にドカンと試合を決める一発を放り込むのが強いチーム。投手代わって山口、外角直球悪くない球だった。新井の新井らしい一撃、踏み込み、送り込み、左腕の引き、右肩の押し込み。タイミングは遅れたかに見えて、まったく押し込まれることはない。打球は伸びて伸びて右中間スタンドまで。会心の2ランHRで6−3!素晴らしい。
大逆転の後、7回ウラに出てきた江草がフラフラで二死満塁のピンチを作ったこと、そのピンチで打席はまたハマちゃんだったこと、そこで投手が久保田に代わって、久保田が低めを丁寧に放って二ゴロに打ち取ったこと、その二ゴロがけっこう一二塁間真ん中に転がって平野が好プレーで裁いたこと。
8回表は桧山のクリーンヒット、鳥谷三振の後、代走藤本がスタート、フォードの打球はライト線フェンス寸前まで飛ぶライナー性の二塁打、藤本は一気にホームイン、なーんてのもあったこと。
久保田が8回ウラも出てきてピシャリと抑えたこと。最後は登板間隔の開いた球児が4点差を危なげなく締めたこと。
そこらへんは事実の羅列に止めておく。