2008.05.24 Saturday
乱戦模様のE−YB、最後はEの機動力が切れる。8回表に1点差まで追い上げられたが、そのウラ一死から出塁した渡辺直が二盗、三盗を続けざまに決めて、絶望させるような1点を奪う。
L−Gは、グライシンガーをL自慢の一発攻勢で粉砕。
交流戦を見ていると毎年思う。パシフィックはそれぞれのチームの個性が強い。そしてその個性がジャンケンのように絡み合って混戦になる。セは中期で見ると、似たカラーのDとTが抜けて、下位球団が大きく遅れる傾向が強い。
球団の経営方針や商品開発力、それを実現する人材確保、そしてもちろん財力。そういうフロントワークの差が如実にチーム成績として表れるようになっていると思う。
それこそホークスは、常に下馬評のトップにいたチームだが、今年は悪戦苦闘中。だけどやっぱりホークスはホークスだったな。この試合だと2回ウラ二死から飛び出した24歳山形出身の長谷川の一発。全身を使って思いっきりのフルスイング。打球はそこまで飛ばさなくてもというくらいの飛距離。これがホークスの色だろう。
初回、赤星のヒットから金本の2点二塁打まで、流れるような速攻でリードを奪い、主導権を確保しようというタイガースの勢いを完全に止める一撃だった。たった1点でしかなく、流れも何もないただの二死からのソロHRだというのに、たった1球、その打球の質で相手を威圧してしまう。これがホークス。たまにしか当たらないことや、過去のコンプレックスから感じることなのかも知れないが、おそらくチームの伝統だと思う。
H先発大隣は、勇気を得たかのように怖さ知らずの投球を取り戻す。一方の安藤は1点のリードが逆に重圧になってしまったかのよう。
「いつかやられる」そういう予感めいたものが両チームに充満し、6回裏先頭川崎の出塁から爆発してしまった。
序盤中盤、フォードに回った追加点のチャンスでたたみ掛けられなかったこと、特に初回一死二塁で、自分はアウトになっても走者を進めていれば、同じように鳥谷が凡退して2点止まりだったとしても、まったく違う空気が大隣を支配していただろう。投手に警戒心、猜疑心を持たせるということは、それ程重要なことだ。
ま、それ以後はほとんど誰も大隣を打てなかったわけだから、誰を個人攻撃するでもない話だとは思う。
江草はさすが防御率ゼロ男だ。こういう時にガス抜きしてるから。なんて皮肉を言っちゃいけないね。あの6回はなんとか2点まで、つまり逆転されても1点差で止めたかった。流れを止めるのに適したタイミングと人選だったかどうか。
壊れた後の太陽はしっかり投げていた。次は違う場面がもらえるといいね。
ただ確かにあの6回の連打は不運な要素も多かった。いずれもヒットはヒット。ただね、全部関本の周りだったんだよね。関本は守備上手いと思う。この日も真後ろの難しいファールフライを捕った。ポジショニング、安定性、確実性、カン、状況判断と対処については、申し分ない。それらで完全に欠点を隠している。敏捷性、体のキレ、肩には多少の不安があることを感じさせない。
鋭い当たりが横っ飛びのグラブの僅か先を抜けたり、高いバウンドが頭を越したり、高いバウンドに追いついたがわずかに一塁間に合わなかったり。この回のヒットはいずれも文句なくヒット。仕方ない。
そう言いながらも、本当に仕方なかったのか、そういう疑念を持ってしまうのは、数日前に気付いた時にはすでに飛んでいた、信じられないようなバルディリスの身のこなしを見ていたからだと思う。
L−Gは、グライシンガーをL自慢の一発攻勢で粉砕。
交流戦を見ていると毎年思う。パシフィックはそれぞれのチームの個性が強い。そしてその個性がジャンケンのように絡み合って混戦になる。セは中期で見ると、似たカラーのDとTが抜けて、下位球団が大きく遅れる傾向が強い。
球団の経営方針や商品開発力、それを実現する人材確保、そしてもちろん財力。そういうフロントワークの差が如実にチーム成績として表れるようになっていると思う。
それこそホークスは、常に下馬評のトップにいたチームだが、今年は悪戦苦闘中。だけどやっぱりホークスはホークスだったな。この試合だと2回ウラ二死から飛び出した24歳山形出身の長谷川の一発。全身を使って思いっきりのフルスイング。打球はそこまで飛ばさなくてもというくらいの飛距離。これがホークスの色だろう。
初回、赤星のヒットから金本の2点二塁打まで、流れるような速攻でリードを奪い、主導権を確保しようというタイガースの勢いを完全に止める一撃だった。たった1点でしかなく、流れも何もないただの二死からのソロHRだというのに、たった1球、その打球の質で相手を威圧してしまう。これがホークス。たまにしか当たらないことや、過去のコンプレックスから感じることなのかも知れないが、おそらくチームの伝統だと思う。
H先発大隣は、勇気を得たかのように怖さ知らずの投球を取り戻す。一方の安藤は1点のリードが逆に重圧になってしまったかのよう。
「いつかやられる」そういう予感めいたものが両チームに充満し、6回裏先頭川崎の出塁から爆発してしまった。
序盤中盤、フォードに回った追加点のチャンスでたたみ掛けられなかったこと、特に初回一死二塁で、自分はアウトになっても走者を進めていれば、同じように鳥谷が凡退して2点止まりだったとしても、まったく違う空気が大隣を支配していただろう。投手に警戒心、猜疑心を持たせるということは、それ程重要なことだ。
ま、それ以後はほとんど誰も大隣を打てなかったわけだから、誰を個人攻撃するでもない話だとは思う。
江草はさすが防御率ゼロ男だ。こういう時にガス抜きしてるから。なんて皮肉を言っちゃいけないね。あの6回はなんとか2点まで、つまり逆転されても1点差で止めたかった。流れを止めるのに適したタイミングと人選だったかどうか。
壊れた後の太陽はしっかり投げていた。次は違う場面がもらえるといいね。
ただ確かにあの6回の連打は不運な要素も多かった。いずれもヒットはヒット。ただね、全部関本の周りだったんだよね。関本は守備上手いと思う。この日も真後ろの難しいファールフライを捕った。ポジショニング、安定性、確実性、カン、状況判断と対処については、申し分ない。それらで完全に欠点を隠している。敏捷性、体のキレ、肩には多少の不安があることを感じさせない。
鋭い当たりが横っ飛びのグラブの僅か先を抜けたり、高いバウンドが頭を越したり、高いバウンドに追いついたがわずかに一塁間に合わなかったり。この回のヒットはいずれも文句なくヒット。仕方ない。
そう言いながらも、本当に仕方なかったのか、そういう疑念を持ってしまうのは、数日前に気付いた時にはすでに飛んでいた、信じられないようなバルディリスの身のこなしを見ていたからだと思う。