2008.05.30 Friday
広澤ブログにしても和田ブログにしても、マリーンズファンを強く意識していたことをうかがわせる記述があって、いかに応援が視聴覚を通じて戦う者の心理に影響を与えていたかが想像できる。テクニックやデータの研究に忙しくしていても、いざ戦いの現場では、そういうものが気になったりするんだろうね。
時間、時間帯。打者には一定の待ち時間があって、その待ち時間の終わりに緊張感が頂点に達し、投球が迫ってくる。この繰り返しが野球という競技であるとも言える。その待ち時間の間に、何を考え、何を準備するか。で、そのバックグラウンドで、過去の暗い記憶を呼び戻すような音が聞こえてくれば、考える内容もまたネガティブになる。その心理的効果の恐ろしさを、選手もコーチたちも感じていたんだろうと思う。
タイガースの応援もそりゃ大したもんである。ただマリーンズのものとは方向性が違うんだよね。もっと散漫というか、おおらかというか、あんまり他人の目は意識していないというか(笑)。マリーンズファンの一糸乱れぬ統制のとれた発声と動き、集中力とは対照的に、ええように好き勝手に騒いでるというか、数をたのみにただうるさいというか(笑)。
歴史と伝統、組織、好み、能力、客層…いろんな要素があって違いが生まれるのだろうが、なかなか面白いものだと思う。
平野の右ふくらはぎは、筋損傷という診断。3日間自宅静養の後リハビリを開始するという。登録抹消(ボーグルソンも)で、代わりに林が登録された(ボギーの代わりにアッチソンが一軍帯同しているとのこと)。
前夜は、最後の最高の場面で、藤本がサイテーなポップを上げたせいで、「平野不在」を痛感した。まあそのこと一つを取り上げてどうこういうのも可愛そうだとは思うが、いかにも象徴的だったのは間違いない。でも、この日もそれに負けず劣らず、平野の存在感を感じた試合だったように思う。
トレードでやって来て、チームを変えた平野の存在は、どの選手にとっても大きいものだったと言える。その平野が離脱したことで、チャンスが生まれ、そのチャンスを一発で掴めば重用される。もし掴み損ねれば、「やっぱりダメ」の烙印を押される。平野不在というのは、それだけの大イベントだ。
これまでも三塁、ライトは奪い合いだった。そこにもう一つポジションが空く。一軍枠を林が埋める。とりあえず新井一塁は動かさないという前提でも、二塁、三塁、ライトのレギュラーをめぐる争いが激化する。
バルディリスが追撃の口火となるヒット。
関本が貴重な繋ぎ役となる2安打。
葛城が走者一掃の3点二塁打で試合を圧倒的優位にする。
林が復帰直後の打席で試合の流れを固めるダメ押しタイムリー二塁打を打つ。
出番のなかったフォード、桧山、浅井、藤本だって、次のチャンスは逃すものかと狙っているだろう。
特に価値があったのは間違いなく2番に入った関本だったと思う。出塁率リーグトップの赤星、同2位の新井、同3位の金本という打線にあって、2番打者は相手投手にとっての水飲み場である。しかしその水飲み場はオアシスなんかじゃなく、「もしここで水が飲めなきゃ絶対死ぬ」くらいの大事な場所なのだ。
M先発清水は球、テンポ、気迫ともに良かったと思う。3回、5回、二度にわたる二死一二塁での関本さえ抑えていれば、勝ちに近づいただろう。そこできっちりと繋いだ関本のテクニックは絶賛ものだ。もちろん出塁率上位3名の存在はもちろん、他の選手たちもよう打ったけどね。
フラフラだった安藤&矢野、ビクビクの継投でつないだ首脳陣、それに応えた投手陣、05マリーンズを意識しすぎとも思えたけれど、でもそれも仕方ないかもね、わかるような気がするよ。実際は08マリーンズの守備力(特に一塁手)に助けられた試合だったとは思うけど、しっかり勝つことでイメージを払拭していかなきゃいけないからね。まずはよう勝った。それで良いと思う。
時間、時間帯。打者には一定の待ち時間があって、その待ち時間の終わりに緊張感が頂点に達し、投球が迫ってくる。この繰り返しが野球という競技であるとも言える。その待ち時間の間に、何を考え、何を準備するか。で、そのバックグラウンドで、過去の暗い記憶を呼び戻すような音が聞こえてくれば、考える内容もまたネガティブになる。その心理的効果の恐ろしさを、選手もコーチたちも感じていたんだろうと思う。
タイガースの応援もそりゃ大したもんである。ただマリーンズのものとは方向性が違うんだよね。もっと散漫というか、おおらかというか、あんまり他人の目は意識していないというか(笑)。マリーンズファンの一糸乱れぬ統制のとれた発声と動き、集中力とは対照的に、ええように好き勝手に騒いでるというか、数をたのみにただうるさいというか(笑)。
歴史と伝統、組織、好み、能力、客層…いろんな要素があって違いが生まれるのだろうが、なかなか面白いものだと思う。
平野の右ふくらはぎは、筋損傷という診断。3日間自宅静養の後リハビリを開始するという。登録抹消(ボーグルソンも)で、代わりに林が登録された(ボギーの代わりにアッチソンが一軍帯同しているとのこと)。
前夜は、最後の最高の場面で、藤本がサイテーなポップを上げたせいで、「平野不在」を痛感した。まあそのこと一つを取り上げてどうこういうのも可愛そうだとは思うが、いかにも象徴的だったのは間違いない。でも、この日もそれに負けず劣らず、平野の存在感を感じた試合だったように思う。
トレードでやって来て、チームを変えた平野の存在は、どの選手にとっても大きいものだったと言える。その平野が離脱したことで、チャンスが生まれ、そのチャンスを一発で掴めば重用される。もし掴み損ねれば、「やっぱりダメ」の烙印を押される。平野不在というのは、それだけの大イベントだ。
これまでも三塁、ライトは奪い合いだった。そこにもう一つポジションが空く。一軍枠を林が埋める。とりあえず新井一塁は動かさないという前提でも、二塁、三塁、ライトのレギュラーをめぐる争いが激化する。
バルディリスが追撃の口火となるヒット。
関本が貴重な繋ぎ役となる2安打。
葛城が走者一掃の3点二塁打で試合を圧倒的優位にする。
林が復帰直後の打席で試合の流れを固めるダメ押しタイムリー二塁打を打つ。
出番のなかったフォード、桧山、浅井、藤本だって、次のチャンスは逃すものかと狙っているだろう。
特に価値があったのは間違いなく2番に入った関本だったと思う。出塁率リーグトップの赤星、同2位の新井、同3位の金本という打線にあって、2番打者は相手投手にとっての水飲み場である。しかしその水飲み場はオアシスなんかじゃなく、「もしここで水が飲めなきゃ絶対死ぬ」くらいの大事な場所なのだ。
M先発清水は球、テンポ、気迫ともに良かったと思う。3回、5回、二度にわたる二死一二塁での関本さえ抑えていれば、勝ちに近づいただろう。そこできっちりと繋いだ関本のテクニックは絶賛ものだ。もちろん出塁率上位3名の存在はもちろん、他の選手たちもよう打ったけどね。
フラフラだった安藤&矢野、ビクビクの継投でつないだ首脳陣、それに応えた投手陣、05マリーンズを意識しすぎとも思えたけれど、でもそれも仕方ないかもね、わかるような気がするよ。実際は08マリーンズの守備力(特に一塁手)に助けられた試合だったとは思うけど、しっかり勝つことでイメージを払拭していかなきゃいけないからね。まずはよう勝った。それで良いと思う。