2008.06.07 Saturday
王さんの南海ユニ姿にドキっとした。
それと、大隣が江夏っぽかった。江夏はホークス時代、背番号17を着けていたから、直接関係ないのだけれど、28,南海、左腕、ちょっとヒジが下がった球の出所、でかい尻、投ゴロへの反応、鋭い打撃が江夏を連想させた。
勝負を決まる場面だけ見ると、向こうのリリーフ陣が四死球で崩れて自滅気味だったことが目立つ。序盤からの試合の流れを追うと、タイガースの拙攻も目立つ。でも両軍ともしっかり締まった試合をやったと思う。
程良く荒れた大隣を捉えきれずにいたら、岩田が序盤で失点を重ねてしまう。2回は二死から長谷川が三塁バルディリスを強襲。いつものようにボールが飛んでくる遙か前から反応して横っ飛び体勢に入ったが微妙に跳ねた打球が右肩に当たった。バルちゃんの横っ飛びは早すぎちゃって、腕をたたむのが間に合わなかった。顔近くでしばらく立ち上がらなかったから心配したが大丈夫。二死一塁からラストバッター捕手山崎がセンターフェンス直撃二塁打、これが先制タイムリーとなる。インローに沈むスライダーを読まれて狙われた。岩田野口のバッテリーは、あそこまで運ばれるとは、まったく予想していなかったと思う。それは赤星も同じで、一歩目の判断、その後の追い方もビックリするような感じだった。ひょっとしたら赤星なら超ファインプレーにできる打球だったんじゃないかな。
3回も川崎の「それはしゃあない」としか言いようのないポテン二塁打と松中の技ありタイムリーで失点。ただ岩田は1点とられた後より強く攻められるところが良い。6回111球、同点のままマウンドを降りたのは残念だったけど、ホークス各打者の状態も良さそうな中、根負けしないで良く粘ったと思う。
序盤、チャンスを生かせずあっさり先制&追加点を奪われ、苦しい試合展開だったが、バルちゃんが流れを変えていった。
4回ウラ一死からどん詰まり二塁打で出塁、二死後赤星の打席では捕手がワンバウンドをそらす間に判断良く三進、赤星に強く叩きつける打撃を促してタイムリーを誘発した。もちろんきっちりセンター前に返した赤星もグッジョブ。
さらに得意の守備でもチームを乗せていく。5回表、ホークス先頭大隣がセンター前にクリーンヒット、それを1番本多が送って、一死二塁、2番川崎。イヤらしく粘られて9球目、レフト線を遅う痛烈なライナーをミスター横っ飛びバルディリスがダイビングキャッチ(記録ではファールフライ)。守備位置ももちろんよかったのだろうが、普通ああいう当たり、ファールは届かないんだけどバルちゃんのダイブは特別。岩田は2−3で粘られて苦しいところ助けてもらった。
二死二塁となって松中、ライト前への猛ライナーを今度は関本が横っ飛びファインプレー!もうなんだかいけそうな気分になってきた!
そのウラ、好守の関本が倒れたあと、新井がゴンとセンター左に叩き込んだ。フォークをしっかり引きつけてゴン。すくい上げるって感じじゃないんだよね。低い球なのにさらに上から叩き込むような軌道、で打球はぐーんと力強く伸びていく。金本とはまた違うドライバーショット。この同点ホームランで、もう負けないって気になる。
しかしホークス打線も良いんだ、とても。久保田の状態は良かったと思うが、力強い直球に臆することなく本多川崎が連打、松中四球で一死満塁。しかしここで久保田とともに代わっていた矢野が渾身のリード、スライダーを使わず直球とフォークのコンビで小久保柴原を連続空振り三振。久保田8回はスライダーを上手く絡めてあっさり退ける。
確信のままに8回ウラ、ニコースキーの乱調を攻め、新井四球、金本右前ヒット。
(ごめんなさい!時間切れ、勝ち越しシーンと、書きたいこともろもろは夜書き足します!)
(6/8 12:45 なんかいまさらですみません。続けます)
無死一二塁。ここで岡田監督が通訳を通じてフォードに指示。どうやら「ゲッツーでいいから積極的に打て」だったらしい。前も良く今岡にそう言っていたよね。ま、岡田監督はそうでなきゃね(笑)。そのゲキに応えるようにフォードはスイングしたが、球はいっこう前に飛ばず、辛うじてファール。でも必死で粘っているのはわかる。と、ニコースキーも焦れたか、背面投球の暴投で走者はそれぞれ二三塁に進塁。そしてフォードも四球を選ぶ。
二死満塁となって鳥谷。背中への死球で押し出し、逆転3−2。なお二死満塁。
代打高橋光を告げると、投手交代で藤岡。代打の代打で桧山。この場面でマウンドを任される藤岡も気の毒だ。1−3までカウントを悪くして、なんとか持ち直すも、最後は変化球が真ん中に入ったところ、桧山もずいぶんと詰まったが、強引にヘッドを返しきって、バットを折りながらもセンター前まで運ぶ。三走金本、二走フォードまで生還して5−2、試合を決めた。
最後は藤川が余裕を持って3点差を締める。だけど一死から本多は球児のインコースの直球をライト前にクリーンヒット。やっぱりチームカラーだね、力勝負では負けないというものを感じる。最後松中との勝負はフォークの連投。このフォークの軌道が面白かった。まず、ふんわりと出てくる。これは直球との対比でそう感じるのだろう。球児の速球だと、もう投げるモーションの中でタイミングを早めに合わせるしかないから、この「ふんわり」を知覚した時に、時間稼ぎをしなきゃいけない。そうしないと球が来る遙か前で振ってしまう。で、ふんわり出てきた球が、近づいてくるにつれて今度はひら〜んと逃げていく。やや開き気味になるからなのかな。藤川のしなやかな体の使い方から出てくる、やわらかな直球と、やわらかなフォーク。松中は実に打ちにくそうだった。
フォークといえば、久保田も強打者に対してフォークの連投をしたが、これはまさにするどく落下させるフォーク。腕の使い方も硬い感じの久保田だから、直球も硬い、フォークも硬い。スライダーだと外角をコチョコチョ狙わなきゃいけないが、久保田の持ち味は「打ってみろ」という気合いだから、コース真ん中からストンと落とす、野球盤の消える魔球のようなフォークは実に有効。実戦配備できたのはとても大きい。
2つのフォークの軌道を見ながら、タイガースリリーフ陣の強さをあらためて実感したのであった。
それと、大隣が江夏っぽかった。江夏はホークス時代、背番号17を着けていたから、直接関係ないのだけれど、28,南海、左腕、ちょっとヒジが下がった球の出所、でかい尻、投ゴロへの反応、鋭い打撃が江夏を連想させた。
勝負を決まる場面だけ見ると、向こうのリリーフ陣が四死球で崩れて自滅気味だったことが目立つ。序盤からの試合の流れを追うと、タイガースの拙攻も目立つ。でも両軍ともしっかり締まった試合をやったと思う。
程良く荒れた大隣を捉えきれずにいたら、岩田が序盤で失点を重ねてしまう。2回は二死から長谷川が三塁バルディリスを強襲。いつものようにボールが飛んでくる遙か前から反応して横っ飛び体勢に入ったが微妙に跳ねた打球が右肩に当たった。バルちゃんの横っ飛びは早すぎちゃって、腕をたたむのが間に合わなかった。顔近くでしばらく立ち上がらなかったから心配したが大丈夫。二死一塁からラストバッター捕手山崎がセンターフェンス直撃二塁打、これが先制タイムリーとなる。インローに沈むスライダーを読まれて狙われた。岩田野口のバッテリーは、あそこまで運ばれるとは、まったく予想していなかったと思う。それは赤星も同じで、一歩目の判断、その後の追い方もビックリするような感じだった。ひょっとしたら赤星なら超ファインプレーにできる打球だったんじゃないかな。
3回も川崎の「それはしゃあない」としか言いようのないポテン二塁打と松中の技ありタイムリーで失点。ただ岩田は1点とられた後より強く攻められるところが良い。6回111球、同点のままマウンドを降りたのは残念だったけど、ホークス各打者の状態も良さそうな中、根負けしないで良く粘ったと思う。
序盤、チャンスを生かせずあっさり先制&追加点を奪われ、苦しい試合展開だったが、バルちゃんが流れを変えていった。
4回ウラ一死からどん詰まり二塁打で出塁、二死後赤星の打席では捕手がワンバウンドをそらす間に判断良く三進、赤星に強く叩きつける打撃を促してタイムリーを誘発した。もちろんきっちりセンター前に返した赤星もグッジョブ。
さらに得意の守備でもチームを乗せていく。5回表、ホークス先頭大隣がセンター前にクリーンヒット、それを1番本多が送って、一死二塁、2番川崎。イヤらしく粘られて9球目、レフト線を遅う痛烈なライナーをミスター横っ飛びバルディリスがダイビングキャッチ(記録ではファールフライ)。守備位置ももちろんよかったのだろうが、普通ああいう当たり、ファールは届かないんだけどバルちゃんのダイブは特別。岩田は2−3で粘られて苦しいところ助けてもらった。
二死二塁となって松中、ライト前への猛ライナーを今度は関本が横っ飛びファインプレー!もうなんだかいけそうな気分になってきた!
そのウラ、好守の関本が倒れたあと、新井がゴンとセンター左に叩き込んだ。フォークをしっかり引きつけてゴン。すくい上げるって感じじゃないんだよね。低い球なのにさらに上から叩き込むような軌道、で打球はぐーんと力強く伸びていく。金本とはまた違うドライバーショット。この同点ホームランで、もう負けないって気になる。
しかしホークス打線も良いんだ、とても。久保田の状態は良かったと思うが、力強い直球に臆することなく本多川崎が連打、松中四球で一死満塁。しかしここで久保田とともに代わっていた矢野が渾身のリード、スライダーを使わず直球とフォークのコンビで小久保柴原を連続空振り三振。久保田8回はスライダーを上手く絡めてあっさり退ける。
確信のままに8回ウラ、ニコースキーの乱調を攻め、新井四球、金本右前ヒット。
(ごめんなさい!時間切れ、勝ち越しシーンと、書きたいこともろもろは夜書き足します!)
(6/8 12:45 なんかいまさらですみません。続けます)
無死一二塁。ここで岡田監督が通訳を通じてフォードに指示。どうやら「ゲッツーでいいから積極的に打て」だったらしい。前も良く今岡にそう言っていたよね。ま、岡田監督はそうでなきゃね(笑)。そのゲキに応えるようにフォードはスイングしたが、球はいっこう前に飛ばず、辛うじてファール。でも必死で粘っているのはわかる。と、ニコースキーも焦れたか、背面投球の暴投で走者はそれぞれ二三塁に進塁。そしてフォードも四球を選ぶ。
二死満塁となって鳥谷。背中への死球で押し出し、逆転3−2。なお二死満塁。
代打高橋光を告げると、投手交代で藤岡。代打の代打で桧山。この場面でマウンドを任される藤岡も気の毒だ。1−3までカウントを悪くして、なんとか持ち直すも、最後は変化球が真ん中に入ったところ、桧山もずいぶんと詰まったが、強引にヘッドを返しきって、バットを折りながらもセンター前まで運ぶ。三走金本、二走フォードまで生還して5−2、試合を決めた。
最後は藤川が余裕を持って3点差を締める。だけど一死から本多は球児のインコースの直球をライト前にクリーンヒット。やっぱりチームカラーだね、力勝負では負けないというものを感じる。最後松中との勝負はフォークの連投。このフォークの軌道が面白かった。まず、ふんわりと出てくる。これは直球との対比でそう感じるのだろう。球児の速球だと、もう投げるモーションの中でタイミングを早めに合わせるしかないから、この「ふんわり」を知覚した時に、時間稼ぎをしなきゃいけない。そうしないと球が来る遙か前で振ってしまう。で、ふんわり出てきた球が、近づいてくるにつれて今度はひら〜んと逃げていく。やや開き気味になるからなのかな。藤川のしなやかな体の使い方から出てくる、やわらかな直球と、やわらかなフォーク。松中は実に打ちにくそうだった。
フォークといえば、久保田も強打者に対してフォークの連投をしたが、これはまさにするどく落下させるフォーク。腕の使い方も硬い感じの久保田だから、直球も硬い、フォークも硬い。スライダーだと外角をコチョコチョ狙わなきゃいけないが、久保田の持ち味は「打ってみろ」という気合いだから、コース真ん中からストンと落とす、野球盤の消える魔球のようなフォークは実に有効。実戦配備できたのはとても大きい。
2つのフォークの軌道を見ながら、タイガースリリーフ陣の強さをあらためて実感したのであった。