2008.06.19 Thursday
交流戦が終わると、ペナントレース再開までポッカリと空く。その間の「ミニキャンプ」で一軍戦力の再整備と、予備戦力の把握が行われるワケで、ある程度経験のある二軍選手にしてみればここが今年最も大切な勝負所。
一時沈滞ムードが漂いかけた先発投手陣だが、後半に向けてベテラン若手入り乱れたローテ争い激化の予感あり。
イーグルスは若い左腕の片山が先発。でっかいねー、TVの画面からはみ出そうだったよ。立ち上がりのドサクサで3点取ったけど、以後はピシャリ。速い球と遅い球では投げ方が全然違うなど、まだまだ発展途上だが、それを補って余りあるクロスファイアがある。ずっと良いドラフト(ラッキー含め)をやってるからねイーグルスは。
先制点は初回2番関本の今季1号。赤星三振で一死無走者。ようやく訪れたフリータイム(笑)。本来、関本の「飛ぶミートポイント」はやや投手寄り&やや遠めだ。長いリーチと右足の蹴り込みの強さを生かして、スイングに最大限の遠心力を与える。しかし2番を賢くこなすクレバー太郎は、その本来のスタイルを捨てて、ポイントはぐっとホーム寄りに惹き付け、右打ちを基本にしている。
しっかしここはもう打ちたかったんだねえ、そらそうだよな。あんな1番とあんな3,4番に挟まれた2番打者は辛いと思うよ。素晴らしい自己主張だった。
ただインタビューはスレすぎだから、もうちょっとプレー同様に純情ぶった方が良いかもね(笑)。
2回は片山の自滅から2点もらった。主審友寄がかなり辛目のストライクゾーンだったってのもあるが、林、鳥谷の左を抑えなければという意識が手先を硬くした。野口もしっかりと見定めて四球3つの無死満塁。
ここで開き直って素晴らしい球を放り込んでくるのが良い投手なので、打席の打者は決して消極的になってはいけない。第1ストライクをしっかり振っていった藤本、ビッグポップのレフト犠牲フライは上出来。もちろん欲を言えば、ライトへ引っ張ったヒットが良いし、二走を三進させるライトへの犠飛が良い。しかしその意識でギュッと縮こまってスモールポップにしてしまうよりはずっと良い。
上園が一発で犠打を決めて、向こうがもっともイヤだと思っていたであろう赤星の高いバウンドの内野安打でもう1点。関本のヒット性はショート正面でチェンジ。
無死満塁となった時、それでもイーグルス側は、藤本、上園、赤星なら、ひょっとしたら抑えられるかもと思っていたかも知れない。その3人で犠飛、犠打、タイムリー内野安打でスルッと2点掠め取る。知らない間に秘孔を突いているようなもんだ。
二軍ではずいぶんと苦しんでいたという話だが、上がってきてからの上園はずっと良い上園だ。顔つきとか、フォーム、間合い、マウンドでの態度…上原に似てきてない?制球力はぜんぜんまだまだだけど、集中している様子とか、「打たれない」と決め込んでいる雰囲気とか、ホントいいよね。あ、上原ってのはジャイアンツの上原じゃなくて、全日本の上原のことね(笑)。回復してるのかね。
上園のような投手を見ていると、スピードガンによる初速測定は、打ちにくさの目安でしかないというのがあらためて良くわかる。130km/h台後半の直球に、明らかに打者は振り遅れているし、詰まらされる。物理的なメカニズムにより、終速が落ちない投げ方なのかも知れないし、フォームの視覚効果がタイミングを取りづらくしているのかも知れないし、他にもいろんな理由があるのかも知れないが、打者に聞けばきっと「上園のストレートは速い」と言うだろう。昔、星野伸之の120km/h台の直球をどの打者も「速い」って言っていたもんね。打者にとって速ければ、スピードガンがなんと言おうと速いのだ。逆にスピードガンが160km/hと言っても、打者が「そうでもない」と言えばそうでもないのだ。
こういうところが実に面白いと思う。
さて、試合はちょろまかした3点と、きっちり取られた1点。KJFとつないでそのまま終わっても良いような展開だったが、7回久保田がピシャリとやったことで、バランスが崩れたかのようなワンサイドになった。このあたりは、両チームの浮き沈みの波が微妙に交錯したという風でもあった。先発がしっかり試合を作って、一気に好調時の雰囲気を取り戻したタイガースと、良い勝ちを続けてすこしチームに無理がかかっていたイーグルス。その差はこの日の点差ほどはまったくなかったと思う。8安打で8点だもんね、上手くいきすぎだよ。
藤本、ビッグポップ犠飛あり、バンザイポップあり、猛打賞ありの大活躍。ちょっとファンタジスタっぽいね(笑)。
金本さすがの一発回答、お見事。
ジェフとナベは良い感じに戻して次戦に入れるね。
交流戦優勝したって私が賞金をもらえるわけでもなし(当たり前だ)、どっちでも良いのだけど、ここまで来たら優勝したい。選手たちも少々の小遣いは欲しいだろうし、苦労をともにしている裏方スタッフにも分け前が回ることを望んでいるだろう。それに、秋にはリーグ優勝、クラシリ優勝、日本一、アジア一という4つのタイトルを獲るのだから、ここで一つ欠いてしまっては玉に瑕ってもんだ。もっとも交流戦優勝を含め、全優勝タイトル制覇寸前のアジアシリーズで負けるってのも愛嬌があって好きだけど(笑)。
交流戦の順位決定は、勝率が同じなら去年の順位が上のものを上位とすることになっている。去年タイガースは交流戦の時期絶不調で10位(下は11ライオンズ、12カープ)。単独にならなきゃ優勝はない。とりあえず土日のFに連勝して、セの各チームに頑張ってもらわないとね。でも1つでも負けちゃうとGにやられちゃうから、とにかく2つ勝たないとね。
一時沈滞ムードが漂いかけた先発投手陣だが、後半に向けてベテラン若手入り乱れたローテ争い激化の予感あり。
イーグルスは若い左腕の片山が先発。でっかいねー、TVの画面からはみ出そうだったよ。立ち上がりのドサクサで3点取ったけど、以後はピシャリ。速い球と遅い球では投げ方が全然違うなど、まだまだ発展途上だが、それを補って余りあるクロスファイアがある。ずっと良いドラフト(ラッキー含め)をやってるからねイーグルスは。
先制点は初回2番関本の今季1号。赤星三振で一死無走者。ようやく訪れたフリータイム(笑)。本来、関本の「飛ぶミートポイント」はやや投手寄り&やや遠めだ。長いリーチと右足の蹴り込みの強さを生かして、スイングに最大限の遠心力を与える。しかし2番を賢くこなすクレバー太郎は、その本来のスタイルを捨てて、ポイントはぐっとホーム寄りに惹き付け、右打ちを基本にしている。
しっかしここはもう打ちたかったんだねえ、そらそうだよな。あんな1番とあんな3,4番に挟まれた2番打者は辛いと思うよ。素晴らしい自己主張だった。
ただインタビューはスレすぎだから、もうちょっとプレー同様に純情ぶった方が良いかもね(笑)。
2回は片山の自滅から2点もらった。主審友寄がかなり辛目のストライクゾーンだったってのもあるが、林、鳥谷の左を抑えなければという意識が手先を硬くした。野口もしっかりと見定めて四球3つの無死満塁。
ここで開き直って素晴らしい球を放り込んでくるのが良い投手なので、打席の打者は決して消極的になってはいけない。第1ストライクをしっかり振っていった藤本、ビッグポップのレフト犠牲フライは上出来。もちろん欲を言えば、ライトへ引っ張ったヒットが良いし、二走を三進させるライトへの犠飛が良い。しかしその意識でギュッと縮こまってスモールポップにしてしまうよりはずっと良い。
上園が一発で犠打を決めて、向こうがもっともイヤだと思っていたであろう赤星の高いバウンドの内野安打でもう1点。関本のヒット性はショート正面でチェンジ。
無死満塁となった時、それでもイーグルス側は、藤本、上園、赤星なら、ひょっとしたら抑えられるかもと思っていたかも知れない。その3人で犠飛、犠打、タイムリー内野安打でスルッと2点掠め取る。知らない間に秘孔を突いているようなもんだ。
二軍ではずいぶんと苦しんでいたという話だが、上がってきてからの上園はずっと良い上園だ。顔つきとか、フォーム、間合い、マウンドでの態度…上原に似てきてない?制球力はぜんぜんまだまだだけど、集中している様子とか、「打たれない」と決め込んでいる雰囲気とか、ホントいいよね。あ、上原ってのはジャイアンツの上原じゃなくて、全日本の上原のことね(笑)。回復してるのかね。
上園のような投手を見ていると、スピードガンによる初速測定は、打ちにくさの目安でしかないというのがあらためて良くわかる。130km/h台後半の直球に、明らかに打者は振り遅れているし、詰まらされる。物理的なメカニズムにより、終速が落ちない投げ方なのかも知れないし、フォームの視覚効果がタイミングを取りづらくしているのかも知れないし、他にもいろんな理由があるのかも知れないが、打者に聞けばきっと「上園のストレートは速い」と言うだろう。昔、星野伸之の120km/h台の直球をどの打者も「速い」って言っていたもんね。打者にとって速ければ、スピードガンがなんと言おうと速いのだ。逆にスピードガンが160km/hと言っても、打者が「そうでもない」と言えばそうでもないのだ。
こういうところが実に面白いと思う。
さて、試合はちょろまかした3点と、きっちり取られた1点。KJFとつないでそのまま終わっても良いような展開だったが、7回久保田がピシャリとやったことで、バランスが崩れたかのようなワンサイドになった。このあたりは、両チームの浮き沈みの波が微妙に交錯したという風でもあった。先発がしっかり試合を作って、一気に好調時の雰囲気を取り戻したタイガースと、良い勝ちを続けてすこしチームに無理がかかっていたイーグルス。その差はこの日の点差ほどはまったくなかったと思う。8安打で8点だもんね、上手くいきすぎだよ。
藤本、ビッグポップ犠飛あり、バンザイポップあり、猛打賞ありの大活躍。ちょっとファンタジスタっぽいね(笑)。
金本さすがの一発回答、お見事。
ジェフとナベは良い感じに戻して次戦に入れるね。
交流戦優勝したって私が賞金をもらえるわけでもなし(当たり前だ)、どっちでも良いのだけど、ここまで来たら優勝したい。選手たちも少々の小遣いは欲しいだろうし、苦労をともにしている裏方スタッフにも分け前が回ることを望んでいるだろう。それに、秋にはリーグ優勝、クラシリ優勝、日本一、アジア一という4つのタイトルを獲るのだから、ここで一つ欠いてしまっては玉に瑕ってもんだ。もっとも交流戦優勝を含め、全優勝タイトル制覇寸前のアジアシリーズで負けるってのも愛嬌があって好きだけど(笑)。
交流戦の順位決定は、勝率が同じなら去年の順位が上のものを上位とすることになっている。去年タイガースは交流戦の時期絶不調で10位(下は11ライオンズ、12カープ)。単独にならなきゃ優勝はない。とりあえず土日のFに連勝して、セの各チームに頑張ってもらわないとね。でも1つでも負けちゃうとGにやられちゃうから、とにかく2つ勝たないとね。