2008.07.17 Thursday
渋くてイヤらしい。怖さを感じないのが怖い。「野村ID野球」以来、試合巧者がSの伝統。近年それが途絶えたかに見えたが、しっかりと復活させている。いや高田監督が再興したと言うべきなのか。
この日も若い村中とウチの中では若い方の上園の良い投げ合いだった。そして守り合いだった。
1回表、先頭福地のクリーンヒット、宮本送って、青木がドラッグバント。新井に代わって一塁に入った高橋光が判断良く前進して捕ると、1塁ベースカバーの関本へ送ってアウト。当たり前のようなプレーだったが、この日3番二塁の関本が非常に早いタイミングで始動した好プレー。予測がなければ内野安打だっただろう。二死三塁、後続を断って無失点の立ち上がり。
1回ウラ、一死一二塁から金本は大きなセンターフライ、二走平野はタッチアップの構えだけであきらめる。カープもそうだが、飯原、青木、福地というスワローズの外野も脚力と肩がある強力守備陣だ。先制ならず。
2回表、飯原の盗塁を上園&野口のバッテリーがきっちり刺す。予測、準備の良さが光る。
2回ウラ、一死後野口がセンター左にヒット。しかしバルディリス三振で走者進めず。上園ヒットで二死一二塁としたが赤星三振でチェンジ。
3回ウラも平野四球、関本風に戻されるラッキーポテンで無死一二塁としたが、金本捕邪飛、光信一飛、鳥谷左飛という最悪の3ポップで走者進めず。今ひとつしっくりこない攻撃だったが、ここは村中が緩急をつけたイキの良い投球で良く凌いでいた。
4回表、一死から青木がヒット。盗塁されて野口悪送球、一死三塁のピンチを招く。しかしここは上園が踏ん張る。ボール球のフォークで畠山を空振り三振、田中へはフォークを意識させながらのオール直球、力で抑え込んで平凡な中飛で切り抜けた。
4回ウラ、バルディリスレフト線への二塁打で一死二塁。実はその前の球が素晴らしいクロスファイア、三振と思ったところをボールと言われて、投手村中捕手川本、二人ぴょんぴょん跳ねて悔しがる。正直AB手が出なかった(笑)。その直後のインローフォーク、テスト生で来ていた春キャンプ、2本の二塁打で合格を勝ち取った時と同じような打球だった。
今日は上園打撃が冴えていて、きっちり進塁打の高いバンドのゴロを狙って打って二死三塁、赤星に期待がかかる。外直球にバットの角度を合わせたがサード右への強いゴロ、ところが名手宮本のグラブからボールが小さくこぼれる、急いで拾って一塁に投げるも赤星駆け抜けてセーフ!タイムリーエラーで1点先制!走者を進めておけば何があるかわからないよね。
5,6回は両先発しっかり抑えて、7回表、スワローズは二死二塁で代打武内、ここでタイガースもウィリアムスにスイッチ、すると代打の代打で川島慶。ここはジェフが速球速球、力で抑え込んで空振り三振。
一方村中は7回ウラもピシャッと抑えて、「さあなんとかしてやろうぜ」の空気を作る。
8回表、ジェフ続投。川本を3球三振。スライダーも使った。しかし代打志田がセンター前、さらに福地がライト前、走者はライト平野の肩を警戒して走れないのは今日も同じ。続く宮本もライト前!なんてイヤらしいヤツラだ!しかし平野まるで内野ゴロを裁くかのようにバックホーム、もちろん二走は止まっている。ライト平野の抑止力はハンパじゃない。これは強力な武器だ。欠かせない!ジェフ3連打で苦しいところだったが、青木には自信満々スライダーで空振り三振!そして二死満塁打者畠山となったところで藤川にスイッチ。直球で押し込んでおいて、最後はフォークのボール球を空振りさせて窮地を脱出。ここらあたり、苦しいチーム状況の中、6回2/3をしっかり投げた上園の勝ち投手をみんなで守ろうという意識が見えた。
8回ウラ、投手は2番手丸山にスイッチ。先頭金本ライト前ヒットで出塁。5番代走から途中出場の葛城送りバントの構え。0−1からの2球目、金本スタート、葛城バントの構えからバットを引く、二塁送球セーフ!盗塁成功!また来た!40歳4番、勝負所の二盗!もうこうなりゃ追加点取るしかない。葛城四球、さあ押せ押せ。鳥谷のところで3番手右の萩原、高田監督も必死の継投だ。鳥谷が打つ方でブレーキ、最悪の三振に倒れる。走者を進められなかったのは痛い。一死一二塁、追い込まれてから矢野がレフト前で繋ぎ一死満塁、これが大きかったなあ。さあ、ABに代えて代打はもちろん桧山!しかし最近ちょっと神通力が…。追い込まれた後、ファールで粘るも、力無いサード右へのゴロ、併殺か?ところがまたしてもサード宮本が小さくジャッグル、二塁送球が一呼吸遅れると、二塁田中、一塁に送球できないタイミングになっていた。アウトは一つだけ、貴重な1点が入った!
実は9番には藤川が入っていた。代打桧山を出せるのはこの形しかなかったんだよね。珍しい打者藤川は三振で9回へ。今日の藤川は、緊張感たっぷり、丁寧な投球で最後をピシャリ。
2ケタ安打や代打攻勢でで勝ちまくっていた時期と比べれば打線の勢いが弱くなっているのは間違いない。そして「08繋がる打線」の象徴的存在である新井は、もどかしそうな表情で試合を見つめるだけ。
そんな試合で、選手たちはまさにやるべきことをやった。自分にできるベスト、それに加えて「新井の分」として、皆が少しずつ頑張った。少しずつの頑張りが、ほんの一瞬の幸運をもたらした美しい勝利だった。
この日も若い村中とウチの中では若い方の上園の良い投げ合いだった。そして守り合いだった。
1回表、先頭福地のクリーンヒット、宮本送って、青木がドラッグバント。新井に代わって一塁に入った高橋光が判断良く前進して捕ると、1塁ベースカバーの関本へ送ってアウト。当たり前のようなプレーだったが、この日3番二塁の関本が非常に早いタイミングで始動した好プレー。予測がなければ内野安打だっただろう。二死三塁、後続を断って無失点の立ち上がり。
1回ウラ、一死一二塁から金本は大きなセンターフライ、二走平野はタッチアップの構えだけであきらめる。カープもそうだが、飯原、青木、福地というスワローズの外野も脚力と肩がある強力守備陣だ。先制ならず。
2回表、飯原の盗塁を上園&野口のバッテリーがきっちり刺す。予測、準備の良さが光る。
2回ウラ、一死後野口がセンター左にヒット。しかしバルディリス三振で走者進めず。上園ヒットで二死一二塁としたが赤星三振でチェンジ。
3回ウラも平野四球、関本風に戻されるラッキーポテンで無死一二塁としたが、金本捕邪飛、光信一飛、鳥谷左飛という最悪の3ポップで走者進めず。今ひとつしっくりこない攻撃だったが、ここは村中が緩急をつけたイキの良い投球で良く凌いでいた。
4回表、一死から青木がヒット。盗塁されて野口悪送球、一死三塁のピンチを招く。しかしここは上園が踏ん張る。ボール球のフォークで畠山を空振り三振、田中へはフォークを意識させながらのオール直球、力で抑え込んで平凡な中飛で切り抜けた。
4回ウラ、バルディリスレフト線への二塁打で一死二塁。実はその前の球が素晴らしいクロスファイア、三振と思ったところをボールと言われて、投手村中捕手川本、二人ぴょんぴょん跳ねて悔しがる。正直AB手が出なかった(笑)。その直後のインローフォーク、テスト生で来ていた春キャンプ、2本の二塁打で合格を勝ち取った時と同じような打球だった。
今日は上園打撃が冴えていて、きっちり進塁打の高いバンドのゴロを狙って打って二死三塁、赤星に期待がかかる。外直球にバットの角度を合わせたがサード右への強いゴロ、ところが名手宮本のグラブからボールが小さくこぼれる、急いで拾って一塁に投げるも赤星駆け抜けてセーフ!タイムリーエラーで1点先制!走者を進めておけば何があるかわからないよね。
5,6回は両先発しっかり抑えて、7回表、スワローズは二死二塁で代打武内、ここでタイガースもウィリアムスにスイッチ、すると代打の代打で川島慶。ここはジェフが速球速球、力で抑え込んで空振り三振。
一方村中は7回ウラもピシャッと抑えて、「さあなんとかしてやろうぜ」の空気を作る。
8回表、ジェフ続投。川本を3球三振。スライダーも使った。しかし代打志田がセンター前、さらに福地がライト前、走者はライト平野の肩を警戒して走れないのは今日も同じ。続く宮本もライト前!なんてイヤらしいヤツラだ!しかし平野まるで内野ゴロを裁くかのようにバックホーム、もちろん二走は止まっている。ライト平野の抑止力はハンパじゃない。これは強力な武器だ。欠かせない!ジェフ3連打で苦しいところだったが、青木には自信満々スライダーで空振り三振!そして二死満塁打者畠山となったところで藤川にスイッチ。直球で押し込んでおいて、最後はフォークのボール球を空振りさせて窮地を脱出。ここらあたり、苦しいチーム状況の中、6回2/3をしっかり投げた上園の勝ち投手をみんなで守ろうという意識が見えた。
8回ウラ、投手は2番手丸山にスイッチ。先頭金本ライト前ヒットで出塁。5番代走から途中出場の葛城送りバントの構え。0−1からの2球目、金本スタート、葛城バントの構えからバットを引く、二塁送球セーフ!盗塁成功!また来た!40歳4番、勝負所の二盗!もうこうなりゃ追加点取るしかない。葛城四球、さあ押せ押せ。鳥谷のところで3番手右の萩原、高田監督も必死の継投だ。鳥谷が打つ方でブレーキ、最悪の三振に倒れる。走者を進められなかったのは痛い。一死一二塁、追い込まれてから矢野がレフト前で繋ぎ一死満塁、これが大きかったなあ。さあ、ABに代えて代打はもちろん桧山!しかし最近ちょっと神通力が…。追い込まれた後、ファールで粘るも、力無いサード右へのゴロ、併殺か?ところがまたしてもサード宮本が小さくジャッグル、二塁送球が一呼吸遅れると、二塁田中、一塁に送球できないタイミングになっていた。アウトは一つだけ、貴重な1点が入った!
実は9番には藤川が入っていた。代打桧山を出せるのはこの形しかなかったんだよね。珍しい打者藤川は三振で9回へ。今日の藤川は、緊張感たっぷり、丁寧な投球で最後をピシャリ。
2ケタ安打や代打攻勢でで勝ちまくっていた時期と比べれば打線の勢いが弱くなっているのは間違いない。そして「08繋がる打線」の象徴的存在である新井は、もどかしそうな表情で試合を見つめるだけ。
そんな試合で、選手たちはまさにやるべきことをやった。自分にできるベスト、それに加えて「新井の分」として、皆が少しずつ頑張った。少しずつの頑張りが、ほんの一瞬の幸運をもたらした美しい勝利だった。