2008.07.27 Sunday
ウッズを外し、三塁森野、一塁ノリ、センター小池というのは、終盤の守備固めの形。井端や荒木の素晴らしいプレーも飛び出した。ところがこの試合の決まり手はドラゴンズの「守り負け」。
4回ウラ二死、新井の打球は平凡な三ゴロ、ところが森野の足が揃ったまま動かない、人工芝のグラウンドなら構えて待っていれば、自動的にボールは転がってくる。ところが土のグラウンドの場合は、その弾み方に100%の信頼性はない。だからどう弾んでも良いように足を動かし、上体をやわらかくしておかなければならない。実はこの打球、まるで人工芝のようなノーマルな転がりだったのだが、森野は体を「人工芝用」、心を「土用」で構えてしまった。だからビビって、ノーマルのゴロに体が固まってしまった。
主軸を分断してこの回は終わったと、一瞬の安堵の後、突如としてまだイニングが続くことになる。しかも打者は金本。D先発中田が動揺しないわけがない。カウントを悪くし、暴投もあって金本を歩かせ、関本勝負。絶好調の関本で勝負しなければならなくなるあたり、いかにもドラゴンズに勝ち運がない。
関本、ライト線に「幻のタイムリーポテン」がファールとなり、打ち直し。こういうのナゴドでもあったね。低めのスライダーを上手く左中間に運んだが、外野手の守備範囲。ところがセンター小池、レフト和田が衝突寸前まで同時にボールに接近し、捕球寸前に両者足を緩め、ボールだけが後ろに転がって行った。通常センターは脚力があって守備の上手い者が入るので、間はセンターが全部捕るという「約束ごと」を決めているチームが多い。ここも早めに和田がバックアップに回っていればイージーな打球だった。記録は関本の3塁打だが、この2点は守備固め布陣の2つのミスによるものだった。
そういうミスが出るということは、守っている時、気持ちが攻めていないということ。悪いことを引きずって、目の前のプレーに集中できていないということ。その原因は序盤の攻撃にまで遡る。
1回表、順番の入れ替えが奏功して、井端荒木の連打、しかもエンドラン成功で無死一三塁。タイガースは二遊間にはバックホーム態勢を採らず、アウト1つを取りに行っている。ボテボテの遊ゴロ、二ゴロで1点入り、併殺を崩せば自分も一塁に残れるだろう。
ここで森野は三振、これで一死。森野の足が動かなかったのはこの三振のせい。
続く和田はボテっとやや高いバウンドの三ゴロ、三走井端突っ込む、余りにも当たりが悪いため、前進して来るバルにはバックホーム以外の選択肢がなかった。矢野のブロックも決まって本塁タッチアウト!二死一二塁となる。関本の打球で和田の判断が遅れたのは、この三ゴロのせい。続くノリも三振で先制できず。
2回表は先頭小池が三塁バルの反応が及ばないレフト線二塁打、さらに平田が詰まりながらセンター前に落として無死一三塁。谷繁は四球で無死満塁。中田三振は良しとして、井端の良い当たりの三ゴロが5−2−3の併殺となって、またも無得点。これではチーム全体が沈鬱状態になっても仕方ない。そんな中でも7回4安打、自責0で抑えたD先発中田は立派だったと思う。
だが阪神サイドから見ればそれはそれは見事な「守り勝ち」だったと言うことができる。
新井がスタメン3番一塁に復帰。先発を小笠原と読み間違えたか、小笠原大好きな平野をライトに、二塁関本、三塁バルの対左布陣。実際は中田で。打つ方はイマイチだったが、この形の守備力は非常に堅い。
1回表のバルのバックホームは足を滑らせながらもなんとか上手くコントロールした好プレー。続く2回の併殺でもバルの反応の良さと、やわらかいハンドリング、スローイング、ステップワークが窮地を救った。バルは三塁ネット際のファールフライで、フェンスにひょいと飛び乗り、さらに一歩二歩とネットをよじ登るサーカスプレーも見せて、ヒットも打って大活躍だった。
立ち上がりこそピンチ、ピンチだったが、下柳はいつもの出来。時に良い当たりをされて、間を抜けるヒットが出るのは仕方ないこと。要は思い通りのフルスイングをさせなければOKだ。バックにしっかり守ってもらって、助けてもらっての9勝目、ナイスナイス。
この日一番好きだったプレーは、またしても関本鳥谷のダブルプレー。5回表、一死から井端が出塁、荒木の二塁左へのゴロに関本が追いついて今回は右手で素速いバックトス、鳥谷素速くキャッチ&スローで一塁もアウト!何度も何度もリプレーして見てしまった(笑)。いやあカッコイイ。何が気持ち良いって、セキトリでアライバをゲッツーにしたこと!
7回からは久保田、すごく良かった。直球は速いは、スライダーは切れるは。最後、谷繁は外角いっぱいのスライダーに手も足も出ず見逃し三振。これがずっと続いてくれると良いね。
ジェフ、藤川は、まあまあかな。JFKそれぞれ、五輪期間中のことを意識してやっていかなきゃいけない。良いんじゃないかな、今のところ。
苦しいはずの試合でなぜか勝っちゃうのは、前日の「意識の高い試合」からできた良い流れ。新井金本にも久々のヒットが出て、なんとドラゴンズ戦甲子園負けなし7連勝、12勝3敗1分けで今年の勝ち越しも決めちゃった。
せっかくだからもう一つ勝ちたいね。
4回ウラ二死、新井の打球は平凡な三ゴロ、ところが森野の足が揃ったまま動かない、人工芝のグラウンドなら構えて待っていれば、自動的にボールは転がってくる。ところが土のグラウンドの場合は、その弾み方に100%の信頼性はない。だからどう弾んでも良いように足を動かし、上体をやわらかくしておかなければならない。実はこの打球、まるで人工芝のようなノーマルな転がりだったのだが、森野は体を「人工芝用」、心を「土用」で構えてしまった。だからビビって、ノーマルのゴロに体が固まってしまった。
主軸を分断してこの回は終わったと、一瞬の安堵の後、突如としてまだイニングが続くことになる。しかも打者は金本。D先発中田が動揺しないわけがない。カウントを悪くし、暴投もあって金本を歩かせ、関本勝負。絶好調の関本で勝負しなければならなくなるあたり、いかにもドラゴンズに勝ち運がない。
関本、ライト線に「幻のタイムリーポテン」がファールとなり、打ち直し。こういうのナゴドでもあったね。低めのスライダーを上手く左中間に運んだが、外野手の守備範囲。ところがセンター小池、レフト和田が衝突寸前まで同時にボールに接近し、捕球寸前に両者足を緩め、ボールだけが後ろに転がって行った。通常センターは脚力があって守備の上手い者が入るので、間はセンターが全部捕るという「約束ごと」を決めているチームが多い。ここも早めに和田がバックアップに回っていればイージーな打球だった。記録は関本の3塁打だが、この2点は守備固め布陣の2つのミスによるものだった。
そういうミスが出るということは、守っている時、気持ちが攻めていないということ。悪いことを引きずって、目の前のプレーに集中できていないということ。その原因は序盤の攻撃にまで遡る。
1回表、順番の入れ替えが奏功して、井端荒木の連打、しかもエンドラン成功で無死一三塁。タイガースは二遊間にはバックホーム態勢を採らず、アウト1つを取りに行っている。ボテボテの遊ゴロ、二ゴロで1点入り、併殺を崩せば自分も一塁に残れるだろう。
ここで森野は三振、これで一死。森野の足が動かなかったのはこの三振のせい。
続く和田はボテっとやや高いバウンドの三ゴロ、三走井端突っ込む、余りにも当たりが悪いため、前進して来るバルにはバックホーム以外の選択肢がなかった。矢野のブロックも決まって本塁タッチアウト!二死一二塁となる。関本の打球で和田の判断が遅れたのは、この三ゴロのせい。続くノリも三振で先制できず。
2回表は先頭小池が三塁バルの反応が及ばないレフト線二塁打、さらに平田が詰まりながらセンター前に落として無死一三塁。谷繁は四球で無死満塁。中田三振は良しとして、井端の良い当たりの三ゴロが5−2−3の併殺となって、またも無得点。これではチーム全体が沈鬱状態になっても仕方ない。そんな中でも7回4安打、自責0で抑えたD先発中田は立派だったと思う。
だが阪神サイドから見ればそれはそれは見事な「守り勝ち」だったと言うことができる。
新井がスタメン3番一塁に復帰。先発を小笠原と読み間違えたか、小笠原大好きな平野をライトに、二塁関本、三塁バルの対左布陣。実際は中田で。打つ方はイマイチだったが、この形の守備力は非常に堅い。
1回表のバルのバックホームは足を滑らせながらもなんとか上手くコントロールした好プレー。続く2回の併殺でもバルの反応の良さと、やわらかいハンドリング、スローイング、ステップワークが窮地を救った。バルは三塁ネット際のファールフライで、フェンスにひょいと飛び乗り、さらに一歩二歩とネットをよじ登るサーカスプレーも見せて、ヒットも打って大活躍だった。
立ち上がりこそピンチ、ピンチだったが、下柳はいつもの出来。時に良い当たりをされて、間を抜けるヒットが出るのは仕方ないこと。要は思い通りのフルスイングをさせなければOKだ。バックにしっかり守ってもらって、助けてもらっての9勝目、ナイスナイス。
この日一番好きだったプレーは、またしても関本鳥谷のダブルプレー。5回表、一死から井端が出塁、荒木の二塁左へのゴロに関本が追いついて今回は右手で素速いバックトス、鳥谷素速くキャッチ&スローで一塁もアウト!何度も何度もリプレーして見てしまった(笑)。いやあカッコイイ。何が気持ち良いって、セキトリでアライバをゲッツーにしたこと!
7回からは久保田、すごく良かった。直球は速いは、スライダーは切れるは。最後、谷繁は外角いっぱいのスライダーに手も足も出ず見逃し三振。これがずっと続いてくれると良いね。
ジェフ、藤川は、まあまあかな。JFKそれぞれ、五輪期間中のことを意識してやっていかなきゃいけない。良いんじゃないかな、今のところ。
苦しいはずの試合でなぜか勝っちゃうのは、前日の「意識の高い試合」からできた良い流れ。新井金本にも久々のヒットが出て、なんとドラゴンズ戦甲子園負けなし7連勝、12勝3敗1分けで今年の勝ち越しも決めちゃった。
せっかくだからもう一つ勝ちたいね。