2005.04.11 Monday
近鉄がなくなり5チームになったウェスタンリーグでは、阪神二軍が6連勝×2で12勝1敗と首位を独走している。「準一軍」の選手を中心にモチベーションが高まっていそうだ。下から突き上げが来ているのだから、エースといえども三度続けて失敗したら交代だぞ。
阪神・能見と横浜・吉川の投げ合い。能見の投球は完璧だった。両サイドにストレート、タイミングを外すスライダー。コントロールの良さが光る。
7回表二死、この日唯一の四球で一二塁のピンチ。久保コーチの談話『実は監督からマウンドへ行け』と言われたんですが、能見に任せましょう、といいました。監督に初めて逆らいましたよ。」これ良い話だなぁ。
旗判定があるなら間違いなく白3本で能見の勝ちなのだが、かなりの確率でこういう展開は負け試合になる。
この試合も九回ウラ二死まで典型的な負け試合だった。白状すると少なくとも私は諦めていたが、今季まだヒットがなかった代打町田は諦めていなかった。佐々木の落ちきらないフォークをレフト前に落とす。球場が沸く、ベンチが沸く…。
マウンドの佐々木は動揺していた。打ち取った鳥谷、矢野にしてもスイングはされている。タイミングを外し、なおかつ際どいコースに決めなければ打ち取れない…。打者以上に佐々木が追いつめられていたように見えた。
赤星への攻めは完璧だった。インローのボールゾーンに落ちるフォークで空振りを2つ取る。しかし勝負球のフォークは真ん中に入る。タイミングを外されながら、泳いでからのバットコントロールで勝負するのが05型赤星の打法。キャンプから太っさん、正田コーチと取り組んできたことだ。「落ちろ」の絶叫の中、打球はセンター前にポトリ。町田の代走・秀太は三塁に到達している。このポテンの伏線は、他にもある。5回の打席では、あわやHRという二塁打をかっ飛ばしている。スイングスピード、腕力ともに去年よりはるかに強くなっている赤星の打球に備え、1点差走者一塁のこの場面、外野守備位置はかなり深かった。
二死一三塁。ここにも勝負のポイントがあった。逆転のランナーである赤星は、二塁に盗塁すべきかどうか。一塁にいれば、外野守備は間を抜かれないように深くなり、藤本のポテンゾーンが広くなる。二盗して二三塁となれば、外野は前進守備を取らざるを得ない。ポテンは少なくなるが、ジャストミートすれば外野の頭を越える。赤星を二塁にすすめるべきか…。迷う間もなく赤星は二盗。藤本の打球は前進守備の左中間を越えて行った。
流れに乗ることよりも、逆向きの流れを変えることは難しい。その意味で、町田の一打を褒め称えたい。
阪神・能見と横浜・吉川の投げ合い。能見の投球は完璧だった。両サイドにストレート、タイミングを外すスライダー。コントロールの良さが光る。
7回表二死、この日唯一の四球で一二塁のピンチ。久保コーチの談話『実は監督からマウンドへ行け』と言われたんですが、能見に任せましょう、といいました。監督に初めて逆らいましたよ。」これ良い話だなぁ。
旗判定があるなら間違いなく白3本で能見の勝ちなのだが、かなりの確率でこういう展開は負け試合になる。
この試合も九回ウラ二死まで典型的な負け試合だった。白状すると少なくとも私は諦めていたが、今季まだヒットがなかった代打町田は諦めていなかった。佐々木の落ちきらないフォークをレフト前に落とす。球場が沸く、ベンチが沸く…。
マウンドの佐々木は動揺していた。打ち取った鳥谷、矢野にしてもスイングはされている。タイミングを外し、なおかつ際どいコースに決めなければ打ち取れない…。打者以上に佐々木が追いつめられていたように見えた。
赤星への攻めは完璧だった。インローのボールゾーンに落ちるフォークで空振りを2つ取る。しかし勝負球のフォークは真ん中に入る。タイミングを外されながら、泳いでからのバットコントロールで勝負するのが05型赤星の打法。キャンプから太っさん、正田コーチと取り組んできたことだ。「落ちろ」の絶叫の中、打球はセンター前にポトリ。町田の代走・秀太は三塁に到達している。このポテンの伏線は、他にもある。5回の打席では、あわやHRという二塁打をかっ飛ばしている。スイングスピード、腕力ともに去年よりはるかに強くなっている赤星の打球に備え、1点差走者一塁のこの場面、外野守備位置はかなり深かった。
二死一三塁。ここにも勝負のポイントがあった。逆転のランナーである赤星は、二塁に盗塁すべきかどうか。一塁にいれば、外野守備は間を抜かれないように深くなり、藤本のポテンゾーンが広くなる。二盗して二三塁となれば、外野は前進守備を取らざるを得ない。ポテンは少なくなるが、ジャストミートすれば外野の頭を越える。赤星を二塁にすすめるべきか…。迷う間もなく赤星は二盗。藤本の打球は前進守備の左中間を越えて行った。
流れに乗ることよりも、逆向きの流れを変えることは難しい。その意味で、町田の一打を褒め称えたい。