2008.09.11 Thursday
もちろん投手を注ぎ込みすぎていたのもあったが、私にはもっと気になることがあった。8,9回はゼロに抑えられる、それはアッチソン、藤川だからではない。私には確信があった。…それはスワローズの得点経過だ。
S|001 010 100
ケンケンパ ケンパ ケンパ ケンケン…
ダメだ!10回表にしちゃダメだ!(笑)
桜井を抹消し、浅井を登録。桜井は打ちたい気持ちを見透かされて、ボール球を振り続けてしまった。きっと二軍では見送れるんだろうけど。即スタメンで使われた浅井も同じようになっちゃうから不思議。「打てる球しか打てない」と開き直っちゃった方が良いかもね。
先発福原が、初回一死二三塁、二死満塁をどうにかこうにか切り抜けて、そのウラ、赤星ヒット、平野犠打、関本死球で一死一二塁、金本が上手く合わせて左中間を破らない二塁打で1点先制、さらに鳥谷のヒット性犠飛と葛城のクリーンヒットで幸先良く3点先制。
福原はその後もピンチの連続、だがツキにも恵まれて4回まで失点1。4回ウラ、先頭鳥谷左中間突破の二塁打で無死二塁。葛城二ゴロ(グッジョブ)で一死三塁、浅井前進守備の正面遊ゴロで二死三塁。Sサイドは矢野を敬遠、すると素振りをしていた福原に代打林。四球で二死満塁とするが赤星良い当たりの右飛でチェンジ。
福原への代打林がひとつのポイント。ここのところずっと、中盤で点を取れず、相手ペースになることが多いので、スパッと勝負に出たのはなかなか切れ味があった。しかしここで決められなかった反動で、余計にゲームが重たくなってしまう。福原は福原でポンポン打たれていたが、なんとなく投球テンポや配球、カウント稼ぎに「軽さ」があったので、結果的に大怪我しなかったようなところもあった。だが、4回2点リードで先発に代打という、中盤の仕掛けが失敗したとなると、次に出てくる投手たちは「守らなきゃ」となってしまう。
江草はその軽さ、「知らんもんねー、へへっ」って感じが長所なのに、窮屈そう。一殺を任された渡辺も明らかに固かったし、久保田に至っては矢野が直球しか要求できないような「硬直化」に陥ってしまう。結局、どうしても守りたかった初回の3点リードは、一度も拡げられず、7回表までですべて失ってしまう。でも考えようによっては、守ろうとして守りきれなかったが、まくられなかったのが大きかった。
で、この日もアッチソンが3人でぴしゃり。スイスイ投げ込んでいく軽さが良い。「さあ打っていこう!」と、ベンチに戻る野手たちの足取りも自然に軽くなる。これとても大事。
ここまでの中継ぎ適性があることは知るよしもなかったが、先発として行き詰まった時、冷酷なようだが今年1年で「使い潰す」ような使い方ができると思った。中継ぎが苦しくなる時期が必ず来る。その時に「来年のことは考えなくても良い投手」がいれば台所事情は正直楽になる。ロングもこなせて、淡々と投げるタイプのアッチソンはうってつけだと思った。
だけどここまで化けるとはね。もう自信満々放ってるもんね。見せ球のまっすぐは150km/h計時していたし、カウント球はことごとく手元まで来てから動くので打者にとってはやっかい。そしてとにかく投球間隔の短さ。主導権は完全に投手側にあり、打者はついていくのに精一杯、まず頭と心でリードしてしまう。
こうなると「使い潰す」だなんて恐ろしいことはとても言えない。大事に使ってあげてね(笑)。
岡田監督の投手ぶっこみは、追加点が取れないイライラをぶつける、半ばヤケクソのようにも感じたが、その執念が伝わったか8,9回は粘り強く攻めた。
8回は二死から葛城ヒット、代打桧山もヒット、矢野が四球で繋ぐ。林が決められなかったが、押本を攻め込んだ。
9回は前日同様先頭打者赤星の粘りが効いた。この場合、投手松岡は少なくともアウトを3つ取らなきゃいけない。長く険しい道のりだ。その出だしで10球放らされてしかもヒット。アウトが取れず、チーム一の俊足を一塁に出してしまった。もうこの時点で投手はほとほと気弱になるだろう。回の頭の打者はそういう投手心理をわからなくちゃいけないよね。平野上げて送れず、一死一塁。関本この日3つ目の死球で一死一二塁。金本三振、二死一二塁。鳥谷右前ヒット二死満塁。何この○×ゲーム(笑)。葛城へはカウントを稼ぎたかったフォークが低く外れてカウントを悪くした。結局鳥谷が落ちきらないフォークをクリーンヒットした残像が葛城のサヨナラ押し出しに直接結びついたのだと思う。
いやあ、それにしてももしここで決められなかったら、9,10回藤川の後はどうするつもりだったんかな。まあ考えてないことはないだろうが、考えたくないとは思っていただろうね(笑)。
打つ方は、相変わらず「流れるような」とはとてもいえない「つっかえつっかえ」だけれど、それでも「繋がり」の芽は感じられるようになってきた。
投げる方も、「水も漏らさぬ」とはとてもいえないけど、でもみんなでよく頑張って3点で止めたよ。エライ。アッチソン、球児を助けるべく、ジェフも帰ってくるよ。
一気に盛り上がる必要はない。じわじわと、踏みしめるように状態を上げていけば良い。その方がきっと自信もつくし、自力がつく。
S|001 010 100
ケンケンパ ケンパ ケンパ ケンケン…
ダメだ!10回表にしちゃダメだ!(笑)
桜井を抹消し、浅井を登録。桜井は打ちたい気持ちを見透かされて、ボール球を振り続けてしまった。きっと二軍では見送れるんだろうけど。即スタメンで使われた浅井も同じようになっちゃうから不思議。「打てる球しか打てない」と開き直っちゃった方が良いかもね。
先発福原が、初回一死二三塁、二死満塁をどうにかこうにか切り抜けて、そのウラ、赤星ヒット、平野犠打、関本死球で一死一二塁、金本が上手く合わせて左中間を破らない二塁打で1点先制、さらに鳥谷のヒット性犠飛と葛城のクリーンヒットで幸先良く3点先制。
福原はその後もピンチの連続、だがツキにも恵まれて4回まで失点1。4回ウラ、先頭鳥谷左中間突破の二塁打で無死二塁。葛城二ゴロ(グッジョブ)で一死三塁、浅井前進守備の正面遊ゴロで二死三塁。Sサイドは矢野を敬遠、すると素振りをしていた福原に代打林。四球で二死満塁とするが赤星良い当たりの右飛でチェンジ。
福原への代打林がひとつのポイント。ここのところずっと、中盤で点を取れず、相手ペースになることが多いので、スパッと勝負に出たのはなかなか切れ味があった。しかしここで決められなかった反動で、余計にゲームが重たくなってしまう。福原は福原でポンポン打たれていたが、なんとなく投球テンポや配球、カウント稼ぎに「軽さ」があったので、結果的に大怪我しなかったようなところもあった。だが、4回2点リードで先発に代打という、中盤の仕掛けが失敗したとなると、次に出てくる投手たちは「守らなきゃ」となってしまう。
江草はその軽さ、「知らんもんねー、へへっ」って感じが長所なのに、窮屈そう。一殺を任された渡辺も明らかに固かったし、久保田に至っては矢野が直球しか要求できないような「硬直化」に陥ってしまう。結局、どうしても守りたかった初回の3点リードは、一度も拡げられず、7回表までですべて失ってしまう。でも考えようによっては、守ろうとして守りきれなかったが、まくられなかったのが大きかった。
で、この日もアッチソンが3人でぴしゃり。スイスイ投げ込んでいく軽さが良い。「さあ打っていこう!」と、ベンチに戻る野手たちの足取りも自然に軽くなる。これとても大事。
ここまでの中継ぎ適性があることは知るよしもなかったが、先発として行き詰まった時、冷酷なようだが今年1年で「使い潰す」ような使い方ができると思った。中継ぎが苦しくなる時期が必ず来る。その時に「来年のことは考えなくても良い投手」がいれば台所事情は正直楽になる。ロングもこなせて、淡々と投げるタイプのアッチソンはうってつけだと思った。
だけどここまで化けるとはね。もう自信満々放ってるもんね。見せ球のまっすぐは150km/h計時していたし、カウント球はことごとく手元まで来てから動くので打者にとってはやっかい。そしてとにかく投球間隔の短さ。主導権は完全に投手側にあり、打者はついていくのに精一杯、まず頭と心でリードしてしまう。
こうなると「使い潰す」だなんて恐ろしいことはとても言えない。大事に使ってあげてね(笑)。
岡田監督の投手ぶっこみは、追加点が取れないイライラをぶつける、半ばヤケクソのようにも感じたが、その執念が伝わったか8,9回は粘り強く攻めた。
8回は二死から葛城ヒット、代打桧山もヒット、矢野が四球で繋ぐ。林が決められなかったが、押本を攻め込んだ。
9回は前日同様先頭打者赤星の粘りが効いた。この場合、投手松岡は少なくともアウトを3つ取らなきゃいけない。長く険しい道のりだ。その出だしで10球放らされてしかもヒット。アウトが取れず、チーム一の俊足を一塁に出してしまった。もうこの時点で投手はほとほと気弱になるだろう。回の頭の打者はそういう投手心理をわからなくちゃいけないよね。平野上げて送れず、一死一塁。関本この日3つ目の死球で一死一二塁。金本三振、二死一二塁。鳥谷右前ヒット二死満塁。何この○×ゲーム(笑)。葛城へはカウントを稼ぎたかったフォークが低く外れてカウントを悪くした。結局鳥谷が落ちきらないフォークをクリーンヒットした残像が葛城のサヨナラ押し出しに直接結びついたのだと思う。
いやあ、それにしてももしここで決められなかったら、9,10回藤川の後はどうするつもりだったんかな。まあ考えてないことはないだろうが、考えたくないとは思っていただろうね(笑)。
打つ方は、相変わらず「流れるような」とはとてもいえない「つっかえつっかえ」だけれど、それでも「繋がり」の芽は感じられるようになってきた。
投げる方も、「水も漏らさぬ」とはとてもいえないけど、でもみんなでよく頑張って3点で止めたよ。エライ。アッチソン、球児を助けるべく、ジェフも帰ってくるよ。
一気に盛り上がる必要はない。じわじわと、踏みしめるように状態を上げていけば良い。その方がきっと自信もつくし、自力がつく。