2008.11.23 Sunday
北九州市出身、福工大城東では2年で控え投手としてベンチ入り、3年春に1番センターとして甲子園でベスト8。国際武道大に進学後も力をつけて、大学日本代表に選出され、1番センターで試合に出ている。
並はずれた俊足が最大の特長で、守備範囲の広さと強肩も売り物。代走&守備固め、さらには赤星を脅かす存在となれるかどうか。打つ方での苦労は避けられないだろうが、俊足打者らしい下半身の瞬発力を効かせたパンチ力もある。
一般的な評価より、指名順位が上過ぎるという「ネット批評」もちらほらと耳に入るが、素質を開花させて、スカウトともどもそういう声をあざ笑って欲しいと思う。
岡田前監督が書いた「頑固力〜ブレないリーダー哲学」(リンク)を読んだ。
文字組も緩やかな新書版176ページ、薄い本なので短時間で読めたが、決して中身まで薄っぺらだとは思わなかった。元ニッカン記者だった内匠宏幸氏が構成を担当しているとのことで、サブタイトルとは裏腹に、新書にありがちな「私のリーダー哲学」的なものではなく、謎多き将、岡田彰布への興味に応えるエンターテインメントになっていると思う。
この本は、明らかに優勝監督として世に出すべく用意されていたものだ。急遽、「V逸前監督」として再構成したのは、「はじめに」、そして第1章はじめの「辞任を決意した瞬間」の項、そして第5章おわりの「タイガースの未来のために」の項くらいで、他はそのままなのだと思う。優勝した直後にバーンと出せるよう、万全の準備をしていたんだろうなぁ。
さて、薄いのに薄っぺらではないと思った理由は、これは岡田氏の言葉なんだろうなぁ(地の文を構成する内匠氏による言葉ではなく)と思われる言葉が多いから。もともと岡田氏は長い時間しゃべっていても有効打が少なく、要は口下手だ。言葉は最小限で良いとも思っているだろう。本書でもその人格は生きている。ムダな飾りを入れないよう、内匠氏も苦労したんだろうと思う。言葉は少ないが、本当は言いたかったことを言い、そろそろ言っても良いかなと思ったことを言い、これだけは言わせて欲しいということを言っていると思う。
私が個人的に好きだったのは、タイガースのビッグファンである岡田氏の生い立ちについて書かれた第3章と、自分が仕えた監督について触れた第4章。ここらへんに岡田の感性がどう形成される過程を見るようで興味深かった。ブレイザー、掛布雅之、野村克也、星野仙一との関わり合いについては特に。それと、タイガースを取り囲むトラ番メディアの愚かしさも改めて感じたところだ。
「岡田の5年」の総括するには、当人の弁も聞かないといけない。その弁の中身は、なかなか聞き応えのあるものを含んでいたと思う。「いや、そら岡田はんの口から聞くとは思わなかったわ」というものも多々あったんだけどね(笑)。
並はずれた俊足が最大の特長で、守備範囲の広さと強肩も売り物。代走&守備固め、さらには赤星を脅かす存在となれるかどうか。打つ方での苦労は避けられないだろうが、俊足打者らしい下半身の瞬発力を効かせたパンチ力もある。
一般的な評価より、指名順位が上過ぎるという「ネット批評」もちらほらと耳に入るが、素質を開花させて、スカウトともどもそういう声をあざ笑って欲しいと思う。
岡田前監督が書いた「頑固力〜ブレないリーダー哲学」(リンク)を読んだ。
文字組も緩やかな新書版176ページ、薄い本なので短時間で読めたが、決して中身まで薄っぺらだとは思わなかった。元ニッカン記者だった内匠宏幸氏が構成を担当しているとのことで、サブタイトルとは裏腹に、新書にありがちな「私のリーダー哲学」的なものではなく、謎多き将、岡田彰布への興味に応えるエンターテインメントになっていると思う。
目次
はじめに
第1章 常勝軍団への険しき道程
第2章 指揮官の心得
第3章 タイガース愛
第4章 先人から学んだこと
第5章 信念を貫く
年度別選手成績・監督成績
この本は、明らかに優勝監督として世に出すべく用意されていたものだ。急遽、「V逸前監督」として再構成したのは、「はじめに」、そして第1章はじめの「辞任を決意した瞬間」の項、そして第5章おわりの「タイガースの未来のために」の項くらいで、他はそのままなのだと思う。優勝した直後にバーンと出せるよう、万全の準備をしていたんだろうなぁ。
さて、薄いのに薄っぺらではないと思った理由は、これは岡田氏の言葉なんだろうなぁ(地の文を構成する内匠氏による言葉ではなく)と思われる言葉が多いから。もともと岡田氏は長い時間しゃべっていても有効打が少なく、要は口下手だ。言葉は最小限で良いとも思っているだろう。本書でもその人格は生きている。ムダな飾りを入れないよう、内匠氏も苦労したんだろうと思う。言葉は少ないが、本当は言いたかったことを言い、そろそろ言っても良いかなと思ったことを言い、これだけは言わせて欲しいということを言っていると思う。
私が個人的に好きだったのは、タイガースのビッグファンである岡田氏の生い立ちについて書かれた第3章と、自分が仕えた監督について触れた第4章。ここらへんに岡田の感性がどう形成される過程を見るようで興味深かった。ブレイザー、掛布雅之、野村克也、星野仙一との関わり合いについては特に。それと、タイガースを取り囲むトラ番メディアの愚かしさも改めて感じたところだ。
「岡田の5年」の総括するには、当人の弁も聞かないといけない。その弁の中身は、なかなか聞き応えのあるものを含んでいたと思う。「いや、そら岡田はんの口から聞くとは思わなかったわ」というものも多々あったんだけどね(笑)。