2008.12.30 Tuesday
日本の場合、各球団とも支配下選手登録は70人まで(他に育成選手を持つことができる)。70人までの枠に入っていれば「(日本のトップリーグであるNPB所属の)プロ野球選手」だ。28人のベンチ入りを狙う29位の選手でも、クビ候補の70位の選手も同じ「二軍選手」。クビにならない限りは、みな同じ「身分」だ。だからといって、みながのほほんとしているとは言わないが、たとえ一軍の試合に出られなくても、子どもの頃からの夢である「プロ野球選手」になったという事実で満足してしまう人もいるのではないか。
アメリカの場合、プロ野球選手になることは比較的簡単だ。マイナーリーグ(独立リーグ含む)は240チームほどあるらしい。だから「プロ野球選手」で満足などしていられない。
まずは各球団ベンチ入り25人枠に入らなければ、MLBの試合に出ることができない(8月まで)。一応、不調などに備えて、15人の予備はOKで40人。この15人は、マイナーで調整をすることになる。とにかくこのメジャー契約40人枠を勝ち取らない限り、一軍の試合に出られない。
41位以下の選手は、マイナー選手として、人数無制限で契約できる。ただ一口にマイナー契約と言ってもその金額はピンからキリまで。レベルに応じたマイナーリーグに出向させて競わせる。底辺が果てしなく広い上に、頂点がきわめて狭い。日々これ勝負。アップダウンの競争が常に行われる。この切磋琢磨がプレーの質に与える影響も大きいように思う。
活躍次第で、どこまでも上がりどこまでも下がる。ちょうど相撲の番付に近いイメージか。そういえば相撲も十両になってはじめて関取としての身分が与えられ、脱マイナーが許される仕組みだ。
さらにはメジャー契約者に与えられる数々の優遇(簡単にはマイナーに落とせない仕組み)や、日の目を見ないマイナー選手を拾い上げる仕組み(雇用している選手は基本的にメジャーに上げなきゃいけない仕組み)が数多あるからこそ可能な厳しいピラミッドなのかも知れない。球団にとっても、現場首脳陣にとっても、選手たちにとっても、常に判断の連続で厳しい制度になっていると思う。
比較すると、日本プロ野球の甘さが気になる。育成というものの考え方の違いなのかも知れないし、他の社会にも見られるような悪しき横並び主義的な考え方のようにも思う。
もうちょっと、上げなきゃいけない厳しさと、下げなきゃいけない厳しさがせめぎ合うような、頂点と底辺の制度設計が望ましいと思う。
アメリカの場合、プロ野球選手になることは比較的簡単だ。マイナーリーグ(独立リーグ含む)は240チームほどあるらしい。だから「プロ野球選手」で満足などしていられない。
まずは各球団ベンチ入り25人枠に入らなければ、MLBの試合に出ることができない(8月まで)。一応、不調などに備えて、15人の予備はOKで40人。この15人は、マイナーで調整をすることになる。とにかくこのメジャー契約40人枠を勝ち取らない限り、一軍の試合に出られない。
41位以下の選手は、マイナー選手として、人数無制限で契約できる。ただ一口にマイナー契約と言ってもその金額はピンからキリまで。レベルに応じたマイナーリーグに出向させて競わせる。底辺が果てしなく広い上に、頂点がきわめて狭い。日々これ勝負。アップダウンの競争が常に行われる。この切磋琢磨がプレーの質に与える影響も大きいように思う。
活躍次第で、どこまでも上がりどこまでも下がる。ちょうど相撲の番付に近いイメージか。そういえば相撲も十両になってはじめて関取としての身分が与えられ、脱マイナーが許される仕組みだ。
さらにはメジャー契約者に与えられる数々の優遇(簡単にはマイナーに落とせない仕組み)や、日の目を見ないマイナー選手を拾い上げる仕組み(雇用している選手は基本的にメジャーに上げなきゃいけない仕組み)が数多あるからこそ可能な厳しいピラミッドなのかも知れない。球団にとっても、現場首脳陣にとっても、選手たちにとっても、常に判断の連続で厳しい制度になっていると思う。
比較すると、日本プロ野球の甘さが気になる。育成というものの考え方の違いなのかも知れないし、他の社会にも見られるような悪しき横並び主義的な考え方のようにも思う。
もうちょっと、上げなきゃいけない厳しさと、下げなきゃいけない厳しさがせめぎ合うような、頂点と底辺の制度設計が望ましいと思う。