自称阪神タイガース評論家（跡地）

メンチちゃん。福岡の水が合ったかな（笑）。
　投手では岩田が復帰登板を５回１失点と順調に消化。金村曉は先発するも６失点と冴えない。

◇５月１３日（水）阪神−広島８回戦（阪神５勝３敗、１８時１分、甲子園、４３８９９人）　　　　　　　　　　　　
広　島　０００　０００　０１０　１−２　
阪　神　０００　００１　０００　０−１
【広島】斉藤　梅津　シュルツ　○横山（１勝２敗）　Ｓ永川（11セーブ）
【阪神】久保　江草　ウィリアムス　アッチソン　●藤川（１勝２敗）
[本塁打] 新井５号（神）

　すっかり金村曉の連想ゲームになっちゃった久保。気の毒だなぁ。頑張って投げているのになぁ。この日はスライダーをコーナーに置いてカウントを稼ぎ、速度のある変化球で内角をえぐる投球を目指していた。時々甘く入ったところを痛打されて、失点を十分警戒して四球を出してピンチを作っても、なんとか強い気持ちで立ち向かって脱出に成功していた。ボークぎりぎりの牽制もあったしね。
　５，６回をリズム良く片付けて、６回ウラには新井の右打ち、「雨風」にも乗った先制ソロＨＲももらった。ようやっとの援護だけれど、１点ではねぇ。７回表、誤審三塁打（天谷の打球は右翼線ダイレクトでフェンス上の金網に当たったが、その場所はポールの右。明かなファールをフェアと判定された）などで無死一三塁としてマウンドを江草に譲った。
　カンペキとは言わないが、本当に頑張って良く投げている。勝ちがつかないけれど、どうか気にしないで欲しい。長い野球生活、そういう巡り合わせの時もあるさ。心を折らずにいれば、きっと良いめぐりがやって来る。マリーンズ時代も、中継ぎに回るととても威力のある球を投げていたと聞くし、ちょっとした気分転換も良いかも知れないよね。ナイスピッチング！

　その久保の勝ち投手の権利を守らなきゃいけない７回表無死一三塁の大ピンチ、ひょうひょうとした江草、まずマクレーンをとんとんと追い込んで、ワンバウンドのスライダーを振らせに行く。ほとんど振りかけていたが、狩野がこれを一塁側に小さく弾く。俊足天谷本塁を狙うがベースカバーの江草に送球しタッチアウト！これわざとちゃうん？（笑）実に微妙な弾き方、微妙な見失った風、微妙なベースカバー、天谷も行って良いのか悪いのか迷った後のゴーだったようだ。なんとかかんとかこの回をゼロ。

　でもジェフがやっちゃった。四球、ヒット、四球で無死満塁。そこから二つ三振で二死満塁としながら押し出し四球で消しちゃった。次は三振。打たれてないのにねぇ。

　こうなりゃ久保のことは忘れてサヨナラ、と行きたかったんだけどね。９回アッチソン、延長１０回は復帰登板の藤川と繋いだが、球児が打たれて決勝点を奪われる。素晴らしい浮き上がる軌道の直球で連続三振、二死から天谷に変化球を続けてボール、ボール。結局これを歩かせ、続く栗原に甘いフォークを力で左越えフェンスダイレクト（いつもの浜風なら楽に…というやつ）された。悔いの残る配球だったと思う。
　打たれて抹消、１０日の後、万全のコンディションで復帰し、また打たれた。傷はあるだろう。まさにどん底だけど、しょうがない。でも良いよ。藤川球児が必死に浮上しようとして、必死でチームを浮上させようとして、言葉や表情とは裏腹にもがき苦しんでいるんだから、それの心情を共有するつもりくらいはある。辛抱して前向きに。新しい球児伝説を待ちたい。

　最後は赤星粘りの四球、関本一発バント成功の黄金パターンから、鳥谷あとちょっとで同点タイムリー（遊ライナー）、金本敬遠、新井はＣ広瀬の好守（ポジション取りカンペキ、ダイブカンペキ）に阻まれた右ライナー。
　打てずに負け、終盤で負けはいつもどおり。そのうち良くなるさ、とか、そのうち打てるさ、とか、そういうのとは違う、サバサバした心境にある。どん底。どん底か、それもしょうがない。因果を考えるより、そのどん底をじっくり見て、じっくり体験してやる。いったいそれは何なのか、なめつくしてやる。そして死にもの狂いで這い上がった時、何を感じるのか。来やがれ！