自称阪神タイガース評論家（跡地）

◇５月１５日（金）ヤクルト−阪神５回戦（ヤクルト４勝１敗、１８時１分、神宮、２２５２８人）
阪　神　１００　０００　０００−１
ヤクル　１００　０００　１０×−２
【阪神】●能見（２勝４敗）　渡辺
【ヤクルト】ユウキ　押本　○松岡（２勝０敗）　五十嵐　Ｓ林（12セーブ）

　阪神タイガースの育成能力は、内外から高い評価を得ている。その手法は、一般的なファームでの育成にとどまらず、きわめて独創的なものだ。
　伸び盛りの投手を育成する場合、徹底的にプレッシャーを与え、逆境に追い込み、その中で精神力と肉体をバランス良く強化する。これは「見殺しメソッド」と呼ばれ、タイガースの投手育成の基本方針となっている。通常、三振奪取を重ねるなどして投手が好投すればするほど、チームのムードは好転するものだが、そんな中でもきちっとした見殺しを継続するのは高度な打撃技術と統率力が要求される。うかつに着手すると、投手の自信喪失にも繋がりかねず、他球団では敬遠されがちであるが、タイガースでは積極的に導入されている。

　また過去には人気球団の驕りから、少しでも活躍した若手を過分に押し出し、その結果、若手がすぐに天狗になってしまったり、まだまだ足りぬ実力を過信したりしてしまうケースが多かった。その反省から、活躍した選手にこそ辛くあたって、その慢心を戒める手法「千尋の谷メソッド」も積極的に採られるようになっている。

　対外的評価を決定づけているのは、その育成哲学の徹底ぶりだ。有望な新人、一度辛酸をなめた苦労人、特に肩肘の手術から解雇、トライアウトを経て、育成枠から這い上がる、そのような投手がいれば、自ら積極的に試練と成果を与え、自信を深めていくように努めている。育成という、いわば時を越えた重要な事業を、小さく一球団の枠に留めず、たとえ相手チームの投手に対してでも自らが中心となって動いて行く。その献身的な姿勢が、多くの野球関係者から感謝され、また尊敬を集めているのだ。

　…ツマンネ、もうやめよっと（笑）。
　なんだよ初回３安打、それっきりって。
　能見よう投げている。ちゃんとみんな見ているかららな。頑張れ！