2005.04.28 Thursday
前日の下柳ショックに続き、藤本が抹消。前日の試合、タイムリー内野安打の時に痛めた。左ハムストリング筋挫傷(左太もも裏肉離れ)で約1ヶ月の離脱だという。ダーウィンも抹消し、代わりに沖原、ブラウン、筒井和を一軍登録。
仲間の故障は望んでいなかっただろうが、出番は待っていた。関本が3安打で十分な穴埋め。ずっとスタンバイしていた男がすぐに結果を出した。
で、先発は筒井和が務めた。ファームで3試合、防御4.61の成績(4/24現在)。おそらく昨秋初登板初勝利を飾った運の強さと度胸を買っただけの、「根拠レス」抜擢なのではなかろうか(笑)。はたして筒井の投球は冴えるでもガタガタでもなく、3回2失点と中途半端に終わる。でもやっぱりクソ度胸と運の良さは感じる(笑)。
こちらは下柳・藤本の離脱、リリーフ陣に疲れが見え始め、中軸打者の不振が目立ち、前日は柱の福原で落とし…なんとも暗い状況だった。
人間「こりゃヤバイ」となるとどこからか力が湧いてくるものなのか。この日の矢野捕手の活躍は凄かった。快足荒木の盗塁を刺し、反撃の口火となるヒット、値千金の中押し2ラン、とどめの犠牲フライ。会心のガッツポーズがチームを覆う暗い雲を振り払ったように見えた。
岡田監督も思いがけない「まさかのリード」を、死にもの狂いの継投で守りに行った。4回から橋本1、江草・藤川・ウィリアムスがそれぞれ1 1/3、久保田が1。マウンドに上がった投手が皆気迫を見せた。ハシケンにプロ1勝がついたのは、連日好投のご褒美だ。ただ、未勝利の江草にも早く1勝あげたいな。
切り札・町田の出番は、なんと4回ウラだった。心の準備ができていたのか心配だったが、さすがベテラン、見事追撃のタイムリーで移籍初打点を記録。頼りになる。
筒井和の先発で、スキだらけに見えたタイガース。攻守の中心である荒木・井端らチーム状態が上がってきてスキがないように見えるドラゴンズ。ただしスキは一瞬にして裂け目を拡げることもあれば、一瞬にしてピタっと埋まることもある。
試合前ミーティングで岡田監督が発した「下柳、中村豊、藤本が帰ってくるまでいいチーム状態でいよう」という言葉が、チームにエネルギーと集中力を与えたのかも知れない。
勝ちを決めたプレーは、ドラゴンズ自慢の「鉄壁二遊間」が見せた、爪の先ほどのスキから生まれた。4回裏、2点のビハインドから怒濤の猛反撃、1点返してさらに一死満塁。しかし関本が放った打球は「ザ・ゲッツー」のショートゴロ。ここで名手・井端がほんの小さな選択ミスをする。ベースへの距離を考えれば、二塁荒木に「スローイング」すべきところを「トス」してしまった。だがこれはミスにはならないはずだった。猛然と突っ込んでくる一塁走者が、赤星でさえなければ…。
荒木がトスを受け取った時には、すでに赤星がその足元目がけて「潰しのスライディング」を仕掛けていた。しかしさすがは名人・荒木だ。大勢を崩しながらも一塁へワンバウンド送球できるのだから。打者走者関本も懸命に走る…タイミングは微妙…のはずだった。一塁手ウッズが目をつぶってさえいなければ…。そうこれこそがドラゴンズナインみんなで埋めている、ポッカリと口を開けた大きなスキなのだ!
全員の気迫と集中力で相手の見せたほんの小さいスキをこじ開けた、ナイスゲームだった。
仲間の故障は望んでいなかっただろうが、出番は待っていた。関本が3安打で十分な穴埋め。ずっとスタンバイしていた男がすぐに結果を出した。
で、先発は筒井和が務めた。ファームで3試合、防御4.61の成績(4/24現在)。おそらく昨秋初登板初勝利を飾った運の強さと度胸を買っただけの、「根拠レス」抜擢なのではなかろうか(笑)。はたして筒井の投球は冴えるでもガタガタでもなく、3回2失点と中途半端に終わる。でもやっぱりクソ度胸と運の良さは感じる(笑)。
こちらは下柳・藤本の離脱、リリーフ陣に疲れが見え始め、中軸打者の不振が目立ち、前日は柱の福原で落とし…なんとも暗い状況だった。
人間「こりゃヤバイ」となるとどこからか力が湧いてくるものなのか。この日の矢野捕手の活躍は凄かった。快足荒木の盗塁を刺し、反撃の口火となるヒット、値千金の中押し2ラン、とどめの犠牲フライ。会心のガッツポーズがチームを覆う暗い雲を振り払ったように見えた。
岡田監督も思いがけない「まさかのリード」を、死にもの狂いの継投で守りに行った。4回から橋本1、江草・藤川・ウィリアムスがそれぞれ1 1/3、久保田が1。マウンドに上がった投手が皆気迫を見せた。ハシケンにプロ1勝がついたのは、連日好投のご褒美だ。ただ、未勝利の江草にも早く1勝あげたいな。
切り札・町田の出番は、なんと4回ウラだった。心の準備ができていたのか心配だったが、さすがベテラン、見事追撃のタイムリーで移籍初打点を記録。頼りになる。
筒井和の先発で、スキだらけに見えたタイガース。攻守の中心である荒木・井端らチーム状態が上がってきてスキがないように見えるドラゴンズ。ただしスキは一瞬にして裂け目を拡げることもあれば、一瞬にしてピタっと埋まることもある。
試合前ミーティングで岡田監督が発した「下柳、中村豊、藤本が帰ってくるまでいいチーム状態でいよう」という言葉が、チームにエネルギーと集中力を与えたのかも知れない。
勝ちを決めたプレーは、ドラゴンズ自慢の「鉄壁二遊間」が見せた、爪の先ほどのスキから生まれた。4回裏、2点のビハインドから怒濤の猛反撃、1点返してさらに一死満塁。しかし関本が放った打球は「ザ・ゲッツー」のショートゴロ。ここで名手・井端がほんの小さな選択ミスをする。ベースへの距離を考えれば、二塁荒木に「スローイング」すべきところを「トス」してしまった。だがこれはミスにはならないはずだった。猛然と突っ込んでくる一塁走者が、赤星でさえなければ…。
荒木がトスを受け取った時には、すでに赤星がその足元目がけて「潰しのスライディング」を仕掛けていた。しかしさすがは名人・荒木だ。大勢を崩しながらも一塁へワンバウンド送球できるのだから。打者走者関本も懸命に走る…タイミングは微妙…のはずだった。一塁手ウッズが目をつぶってさえいなければ…。そうこれこそがドラゴンズナインみんなで埋めている、ポッカリと口を開けた大きなスキなのだ!
全員の気迫と集中力で相手の見せたほんの小さいスキをこじ開けた、ナイスゲームだった。