2005.04.29 Friday
日本ハムの名物(前)オーナー、大社義規氏が死去。「ビジネスとしてのプロ野球」なんてことは決して言わず、自分のために、社員のために、常に弱小だったファイターズを持ち続けた。日本を代表する野球好きのオヤジさん、安らかに。
6回を終わって8−1。ストライクが入らない久本投手を「しょーがねーなぁ」という呆れ笑いで見ていた落合監督。戦っている両チームの全員、スタンドの観客、テレビを観ていた人全員が、この日の勝ちがどっちのチームで、負けがどっちのチームなのかを決めていた。そこが盲点だった。誰か一人でいい、空気の読めないカタブツがいて、「おい井川、点差があるからって気を抜くな、この回全力で行け!」と恐い顔で言えば良かったのだ。そういう人、いるでしょ?。(はいはい、わかってますよ、うるせーなー)と思いながら、ちょっと気合が入ったりするものだ。この日を境に、この経験者たちは、こんなセリフを吐くカタブツになるだろう。
「油断大敵」昔からの言葉は、常に「忘れそうな真実」を含む。戒めなければと感じた日だった。
家人が言った。「もう、また野球!。8−1?勝った勝った!もういいでしょう?『どっちの料理ショー』見たい!」
そうだな、いつもいつもゴールデンタイムのテレビを占領し続けるのも良くないな、録画もしてるし。しょうが焼きVSアジフライ?そりゃノー文句で、しょうが焼きでショウガ、なんちって…。
「うん、いいよ。回しても」「え?いいの?」「いいよ、もう今日は勝ったから」
ああ、なんということだろう。私ともあろう者が、たかが7点リードに浮かれて、クダラないダジャレを飛ばしたあげく、たった7点しか離れていない、しかもまだ6回までしか終わっていない試合を「勝った」と過去形で言うだなんて…。
その後、ネット速報をイヤな汗をかきながらクリックしまくり、「アジフライだったよ、勝った?」という家人の問いに、「ん?まだ、というか…」と憔悴しながら返事をしたのは言うまでもない。そして録画が再生されることはない、すくなくとも当分は(笑)。
選手たちは、悶々として眠れなかっただろう。この敗戦をいつまでもいつまでも根に持てばよいと思う。「あの時なぜ…」この怒りにも似た悔しさを持ち続け、それを克服するパワーにしたら良い。
どっちに転ぶにしてもこの一戦が持つ意味は大きくなりそうだ。そして私は、このシーズン序盤の「1敗」が、今季のタイガースにとって良い方向に働くと信じてやまない。
最後に。この日、試合終了まで観戦した手塚オーナー(74)の談話。
「いい試合でしたね。最後までファンの方が応援してくれたことが嬉しい。またみんなで頑張ってくれるでしょう」
タイガースのみんなよ、秋にオヤジを喜ばせてあげようぜ!
6回を終わって8−1。ストライクが入らない久本投手を「しょーがねーなぁ」という呆れ笑いで見ていた落合監督。戦っている両チームの全員、スタンドの観客、テレビを観ていた人全員が、この日の勝ちがどっちのチームで、負けがどっちのチームなのかを決めていた。そこが盲点だった。誰か一人でいい、空気の読めないカタブツがいて、「おい井川、点差があるからって気を抜くな、この回全力で行け!」と恐い顔で言えば良かったのだ。そういう人、いるでしょ?。(はいはい、わかってますよ、うるせーなー)と思いながら、ちょっと気合が入ったりするものだ。この日を境に、この経験者たちは、こんなセリフを吐くカタブツになるだろう。
「油断大敵」昔からの言葉は、常に「忘れそうな真実」を含む。戒めなければと感じた日だった。
家人が言った。「もう、また野球!。8−1?勝った勝った!もういいでしょう?『どっちの料理ショー』見たい!」
そうだな、いつもいつもゴールデンタイムのテレビを占領し続けるのも良くないな、録画もしてるし。しょうが焼きVSアジフライ?そりゃノー文句で、しょうが焼きでショウガ、なんちって…。
「うん、いいよ。回しても」「え?いいの?」「いいよ、もう今日は勝ったから」
ああ、なんということだろう。私ともあろう者が、たかが7点リードに浮かれて、クダラないダジャレを飛ばしたあげく、たった7点しか離れていない、しかもまだ6回までしか終わっていない試合を「勝った」と過去形で言うだなんて…。
その後、ネット速報をイヤな汗をかきながらクリックしまくり、「アジフライだったよ、勝った?」という家人の問いに、「ん?まだ、というか…」と憔悴しながら返事をしたのは言うまでもない。そして録画が再生されることはない、すくなくとも当分は(笑)。
選手たちは、悶々として眠れなかっただろう。この敗戦をいつまでもいつまでも根に持てばよいと思う。「あの時なぜ…」この怒りにも似た悔しさを持ち続け、それを克服するパワーにしたら良い。
どっちに転ぶにしてもこの一戦が持つ意味は大きくなりそうだ。そして私は、このシーズン序盤の「1敗」が、今季のタイガースにとって良い方向に働くと信じてやまない。
最後に。この日、試合終了まで観戦した手塚オーナー(74)の談話。
「いい試合でしたね。最後までファンの方が応援してくれたことが嬉しい。またみんなで頑張ってくれるでしょう」
タイガースのみんなよ、秋にオヤジを喜ばせてあげようぜ!