2009.05.26 Tuesday
だって7回や試合終了後の風船って、試合展開に影響を与えるんだもん。あれはもう止しにしても良いんじゃないかな。どうしても2回やりたいのであれば、グラウンド整備の入る5回終了後と、ヒーローインタビューの後とかにしたらどうかな。
葛城登録で藤原抹消。下で当たっていた藤原だけどおちちゃんの所以外では存在感を出せずに残念。次に備えろ。
レフトに陣取る黒い合唱団。やっぱり思い出すのはもう4年前、05年。今は下位に低迷するマリーンズなのだがやっぱり10点取られそうで怖い。どんだけ深い傷やねん(笑)。しかし今日の先発は久保。きっとそんなことにはならない。きっと見殺しの惜敗。いやあね、あの「白黒縦じまキャップ」を被ったタイガースを見ていると、どうしても強い所が想像できず悲観的になってしまうのよ(笑)。
久保の立ち上がりは四球やら死球やら、とっちらかりながら切り抜ける。指のかかり、リリースが一定しないという感じだったが、これはこれで打者がやりづらそうで結果的に良かった。その後は立ち直りを見せて、5回までわずか1安打しか許さない。こうなれば当然久保に移籍初勝利を!と意気上がるところではあるが、毎度おなじみのお約束(笑)。
M先発は清水。こちらも冴えない今季で、ここまで1勝。しかし相手は、地球にやさしく、勝てない投手にはもっと優しいタイガース打線。初回先頭平野のヒットは関本併殺でつぶし、3回狩野のヒットも久保のバントで二塁封殺(そう悪いバントじゃなかったし際どい判定だったけどね)、4回一死鳥谷二塁打もブラザーズ不発で返せず。要するにいつもの感じ。ただし妙な重さは取れてきて、そこそこ振れているという雰囲気はある。
5回ウラ先頭林が粘って四球を奪い取る。ここだ!という予感も虚しく葛城、狩野、ともに好きなコースを平凡な左飛で、無死の走者を進めることなく二死。打席の久保、必死に当ててボテボテ三ゴロ、全力疾走もアウトでチェンジ。ああ、このパターンは良くない。先頭四球、しかし進めず無得点、投手全力疾走でチェンジ、これはヘビー級のヤバい予感。もっともライト級のヤバい予感なら常に持っているけど(笑)。
ってわけで6回表、、一死からサブローがポテン。次の井口への四球が敗着。続く大松が初球を一二塁間クリーンヒット、バックホームを焦る林が小さくジャッグルし送球できず、その間に一走井口も三塁へ。先制点を取られてしまう。さらに里崎がうまいことセンターへ犠飛を上げてもう1点。久保、2点を失う、ああ今日もアレなのか。
しかし今日はタイガース打線頑張った。いや清水の不調が上回っただけなのか、それはわからん。6回ウラ、この日の平野は快打連発、先頭で中前ヒット出塁。関本が三遊間まっぷたつ、鳥谷は身に余る過分な警戒を頂戴して四球、無死満塁。金本初球良いミートで中犠飛1点。無死満塁は一人目で1点取らないとなんかピンチみたいになっちゃうからね、ここはさすがアニキ。さあ問題の新井さんも、ここは少し気が楽になった。そして新井の顔がなんか違う。ここしばらくのフヌケ感がなく、キリッと集中している。1,2球低めに手を出さずカウント1−1。次の球はおそらくスコアラーからのレポートで「ここに投げとけば詰まり遊直にしかならん」と書かれていたベルト付近内角直球。確かに詰まっていた、ように見えた。しかし打球はセンター右へ、伸びて伸びて伸びて、まさかのスタンドイン!逆転3ランHR!いやあ、やっと出たね、クソ力。内角詰まり気味を甲子園の右中間に押し込むんだから。そんな恐ろしいパワーを今までムダに使いくさってからに(笑)。新井ちゃんナイスバッティング!助かったよ。
その後葛城、狩野の連打で二死一二塁の好機を作り、代打藤本で久保はお役御免。さあ4−2、2点リードで移籍後初勝利へ!だけど久保の「本当の戦い」はここからだったんだけどね(笑)。
7回表まずは中堅アッチソンの攻撃。両打ちにして内外野を守る究極のユーティリティにランビンにバックスクリーンへの一発を献上、4−3。まずは「詰めろ」の形を整えた。
8回は副将ウィリアムスの追撃。調子良さそげに見せながらもヒットと四球で二死一二塁とさりげなくピンチを作り、代打堀に外高め直球を右前に運ばれる。スタメン一塁からライトに回っていた葛城、前進守備からこれを落ち着いてワンバウンド送球、二走井口を本塁で刺した。同点のピンチをなんとか防いだものの、ベンチで見守る久保へのダメージは計り知れぬものがあっただろう(笑)。
9回は大将藤川球児。まず簡単に二死を取り、西岡も2−1と追い込む。こういう布石を打った上で、おもむろに攻撃に転じる風格が藤川の大将たる所以なのである。ここから四球で二死一塁。福浦にはどうしようもないポテンを落とされ二死一三塁。サブローへは2−0と追い込みながら、途中フォークで走られて二死二三塁と一打逆転の形を作って、さらに四球。二死満塁。そして迎えるは怖い怖い井口。場内の「あと一人」も「負けるまで」がつきそうな勢い(笑)。カウント2−1と追い込みながらまたも攻めきれず、なんとなんとカウントは2−3。9回二死満塁2−3、走者は投球と同時に一斉にスタート!外角直球、打った、打ち上げた、ライトフライか、しかしライトは当然の前進守備、葛城下がる下がる、足がもつれそう、ぎゃああ、捕った、捕った、捕った!試合終了!はあはあぜいぜい…。ホント、お前らオレを殺す気か?たいがいにせいよ(笑)。
こうして久保の長く苦しい戦いは終わった。戦いすんでノーサイド、最後はさっきまでの敵の大将藤川球児からウィニングボールを手渡された久保。実に爽やかなシーンであった。勝者も敗者もこうありたいものだ…って、なんでチーム内で戦うんじゃちゅう話(笑)。
久保、移籍後初勝利おめでとう。と言ったって、ここまでローテ守って、試合作って、防御率はリーグ10位の2.86なんだからね。勝ちがつこうがつくまいが立派だったことに変わりはないんだけど、やっぱり本人も、それ以上に周囲がほっとしていることだろう。得意の交流戦から反転してばんばん勝っちゃってくれたまえ!
しかしまあなんていう試合をするんだろうね。ほんと…(笑)。最後の1球の前、「頑張れ球児、頑張れ球児…」と念仏を唱えていたら、アップになった金本もなにやらそんなことを一人でつぶやいていた(笑)。願いが通じて良かった良かった。
◇5月25日(月)阪神−ロッテ1回戦(阪神1勝、18時、甲子園、43474人)
ロッテ 000 002 100−3
阪 神 000 004 00×−4
【ロッテ】●清水(1勝3敗) 川崎 伊藤
【阪神】○久保(1勝2敗) アッチソン ウィリアムス S藤川(3セーブ)
[本塁打] 新井6号(神) ランビン3号(ロ)
葛城登録で藤原抹消。下で当たっていた藤原だけどおちちゃんの所以外では存在感を出せずに残念。次に備えろ。
レフトに陣取る黒い合唱団。やっぱり思い出すのはもう4年前、05年。今は下位に低迷するマリーンズなのだがやっぱり10点取られそうで怖い。どんだけ深い傷やねん(笑)。しかし今日の先発は久保。きっとそんなことにはならない。きっと見殺しの惜敗。いやあね、あの「白黒縦じまキャップ」を被ったタイガースを見ていると、どうしても強い所が想像できず悲観的になってしまうのよ(笑)。
久保の立ち上がりは四球やら死球やら、とっちらかりながら切り抜ける。指のかかり、リリースが一定しないという感じだったが、これはこれで打者がやりづらそうで結果的に良かった。その後は立ち直りを見せて、5回までわずか1安打しか許さない。こうなれば当然久保に移籍初勝利を!と意気上がるところではあるが、毎度おなじみのお約束(笑)。
M先発は清水。こちらも冴えない今季で、ここまで1勝。しかし相手は、地球にやさしく、勝てない投手にはもっと優しいタイガース打線。初回先頭平野のヒットは関本併殺でつぶし、3回狩野のヒットも久保のバントで二塁封殺(そう悪いバントじゃなかったし際どい判定だったけどね)、4回一死鳥谷二塁打もブラザーズ不発で返せず。要するにいつもの感じ。ただし妙な重さは取れてきて、そこそこ振れているという雰囲気はある。
5回ウラ先頭林が粘って四球を奪い取る。ここだ!という予感も虚しく葛城、狩野、ともに好きなコースを平凡な左飛で、無死の走者を進めることなく二死。打席の久保、必死に当ててボテボテ三ゴロ、全力疾走もアウトでチェンジ。ああ、このパターンは良くない。先頭四球、しかし進めず無得点、投手全力疾走でチェンジ、これはヘビー級のヤバい予感。もっともライト級のヤバい予感なら常に持っているけど(笑)。
ってわけで6回表、、一死からサブローがポテン。次の井口への四球が敗着。続く大松が初球を一二塁間クリーンヒット、バックホームを焦る林が小さくジャッグルし送球できず、その間に一走井口も三塁へ。先制点を取られてしまう。さらに里崎がうまいことセンターへ犠飛を上げてもう1点。久保、2点を失う、ああ今日もアレなのか。
しかし今日はタイガース打線頑張った。いや清水の不調が上回っただけなのか、それはわからん。6回ウラ、この日の平野は快打連発、先頭で中前ヒット出塁。関本が三遊間まっぷたつ、鳥谷は身に余る過分な警戒を頂戴して四球、無死満塁。金本初球良いミートで中犠飛1点。無死満塁は一人目で1点取らないとなんかピンチみたいになっちゃうからね、ここはさすがアニキ。さあ問題の新井さんも、ここは少し気が楽になった。そして新井の顔がなんか違う。ここしばらくのフヌケ感がなく、キリッと集中している。1,2球低めに手を出さずカウント1−1。次の球はおそらくスコアラーからのレポートで「ここに投げとけば詰まり遊直にしかならん」と書かれていたベルト付近内角直球。確かに詰まっていた、ように見えた。しかし打球はセンター右へ、伸びて伸びて伸びて、まさかのスタンドイン!逆転3ランHR!いやあ、やっと出たね、クソ力。内角詰まり気味を甲子園の右中間に押し込むんだから。そんな恐ろしいパワーを今までムダに使いくさってからに(笑)。新井ちゃんナイスバッティング!助かったよ。
その後葛城、狩野の連打で二死一二塁の好機を作り、代打藤本で久保はお役御免。さあ4−2、2点リードで移籍後初勝利へ!だけど久保の「本当の戦い」はここからだったんだけどね(笑)。
7回表まずは中堅アッチソンの攻撃。両打ちにして内外野を守る究極のユーティリティにランビンにバックスクリーンへの一発を献上、4−3。まずは「詰めろ」の形を整えた。
8回は副将ウィリアムスの追撃。調子良さそげに見せながらもヒットと四球で二死一二塁とさりげなくピンチを作り、代打堀に外高め直球を右前に運ばれる。スタメン一塁からライトに回っていた葛城、前進守備からこれを落ち着いてワンバウンド送球、二走井口を本塁で刺した。同点のピンチをなんとか防いだものの、ベンチで見守る久保へのダメージは計り知れぬものがあっただろう(笑)。
9回は大将藤川球児。まず簡単に二死を取り、西岡も2−1と追い込む。こういう布石を打った上で、おもむろに攻撃に転じる風格が藤川の大将たる所以なのである。ここから四球で二死一塁。福浦にはどうしようもないポテンを落とされ二死一三塁。サブローへは2−0と追い込みながら、途中フォークで走られて二死二三塁と一打逆転の形を作って、さらに四球。二死満塁。そして迎えるは怖い怖い井口。場内の「あと一人」も「負けるまで」がつきそうな勢い(笑)。カウント2−1と追い込みながらまたも攻めきれず、なんとなんとカウントは2−3。9回二死満塁2−3、走者は投球と同時に一斉にスタート!外角直球、打った、打ち上げた、ライトフライか、しかしライトは当然の前進守備、葛城下がる下がる、足がもつれそう、ぎゃああ、捕った、捕った、捕った!試合終了!はあはあぜいぜい…。ホント、お前らオレを殺す気か?たいがいにせいよ(笑)。
こうして久保の長く苦しい戦いは終わった。戦いすんでノーサイド、最後はさっきまでの敵の大将藤川球児からウィニングボールを手渡された久保。実に爽やかなシーンであった。勝者も敗者もこうありたいものだ…って、なんでチーム内で戦うんじゃちゅう話(笑)。
久保、移籍後初勝利おめでとう。と言ったって、ここまでローテ守って、試合作って、防御率はリーグ10位の2.86なんだからね。勝ちがつこうがつくまいが立派だったことに変わりはないんだけど、やっぱり本人も、それ以上に周囲がほっとしていることだろう。得意の交流戦から反転してばんばん勝っちゃってくれたまえ!
しかしまあなんていう試合をするんだろうね。ほんと…(笑)。最後の1球の前、「頑張れ球児、頑張れ球児…」と念仏を唱えていたら、アップになった金本もなにやらそんなことを一人でつぶやいていた(笑)。願いが通じて良かった良かった。