2005.05.01 Sunday
ロッテ強いなぁ。バレンタイン監督は、上手くハマっている時はチームを乗せていくアイディアが次から次と出てくる。主力選手を休ませる、スタッフをねぎらうなど、タイガースの首脳陣もぜひ好調のチームを参考にして欲しい。金本は「特殊事情」としても、いかに主力の疲労を蓄積させないかは考えた方が良い。
「スピード!スピード!スピード!」確かにスローガン通りだが…。楽天が開幕約1ヶ月で、キーナート氏のGM職を解き、一二軍のコーチングスタッフを入れ替えた。
「(今は)めちゃくちゃ弱いが愛されているチーム」という長期的には成功しそうな路線を、自らグチャグチャにしてはいまいか。「経営が過度に現場介入するチーム」という路線に未来はないと思うのだが…。
打高投低で1つ目、投高打低で2つ目、打低投低で3連敗だ。毎試合、いくつかの悔やまれるプレーがキーになってしまっている。
この日は、岩村の3ランHRを喫した場面の、矢野のリードがエアポケットだった。5回ウラ、二死一二塁のピンチで、打撃不調に悩む岩村に対し、インコースのフォークを4球続けた。おそらく膝元への変化球を投げておけば空振りが取れる、あるいはファールでカウントが稼げるというデータがあったのだろう。しかし杉山のコントロールが定まらずカウントは1−3。5球目に選択したのは内へ曲がる緩いカーブだった。コントロールミスの投球は、打者の肩口に入ってくる。自分の目に近寄ってくる球は、危険回避の本能が働く球。振り払うようなスイングをすると、打球はライトスタンドに消えた。考えすぎの打者に対し、助け船を出すような1球だった。この日杉山が頼りにしていた直球を1球も見せなかったことが返す返すも悔やまれる。
中日戦での負け越しのショックが今の沈んだチーム状態を引き起こしていることは間違いない。首脳陣には、そこを突き詰めて考え直して欲しい。選手個々の状態やプレーもさることながら、タイミングの重要性を再認識する必要がある。
タイガースの開幕ダッシュはほぼ完璧だった。豊富な中継ぎ投手を贅沢に注ぎ込んで、中盤から終盤に勝負を決めるという戦術が冴えた。特に7回に藤川をぶつけるというのが絶妙で、相手の反撃の芽を摘み取り、戦意を喪失させるとともに、味方のダメ押しを引き出し、さらには次のゲームへの良い流れも作って来た。
しかし「開店セール」は長期間はムリだ。目玉商品を出血サービスしていれば大赤字。固定客が定着したところで「通常営業」にしないと、スタッフの気力も体力も持たない。その「開店セール」の最後が先の中日戦だったのだ。
その初戦、0−0の7回に藤川は投入されなかった。開幕当初なら同じ場面で間違いなく早めの交代で攻めていたのに。おそらく岡田監督の考えはこうだ。
福原は好投している。開幕当初ならともかく、ゼロの投手を代えられない。それに藤川にも疲れが見えるし、先発投手にはそろそろ7回ぐらいは抑えて欲しい。心はすでに「通常営業」だった。
スタッフは「開店セール」の総仕上げにやる気満々だった。これを成功させて、その後でほっと一息つくはずだった。ところが首脳陣はすでに通常営業のことを考えていた。スタッフの疲れを気にしすぎていた。この空気はスタッフに敏感に伝わる。目一杯死にもの狂いでやることはない、これからのことを考えながらやる時期かも知れない…と。かくして「開店セール」は最後の三日間で、特に最終日でまさかの「目標割れ」となり、スタッフの士気は大いに低下してしまった。
シーズンに何度かやってくる踏ん張りどころの第1回目だ。チーム全体で「首位決戦勝ち越しだったのに」と振られた恋人の姿を未練たらしく思い描いてはタメ息をついているかのようだ(笑)。
選手達には、反省が済んだら、もう終わってしまったことをクヨクヨ悩むなと言いたい。
そして首脳陣には、対処療法でバタバタするな、早く「通常営業」の型を定め、力を蓄え、次のキャンペーンに備えろと言いたい。
連敗しているからといって、リードされている場面で藤川に投げさせるのは愚の骨頂であると言わせてもらう。すでに「通常営業」を固める時期なのだ。
「スピード!スピード!スピード!」確かにスローガン通りだが…。楽天が開幕約1ヶ月で、キーナート氏のGM職を解き、一二軍のコーチングスタッフを入れ替えた。
「(今は)めちゃくちゃ弱いが愛されているチーム」という長期的には成功しそうな路線を、自らグチャグチャにしてはいまいか。「経営が過度に現場介入するチーム」という路線に未来はないと思うのだが…。
打高投低で1つ目、投高打低で2つ目、打低投低で3連敗だ。毎試合、いくつかの悔やまれるプレーがキーになってしまっている。
この日は、岩村の3ランHRを喫した場面の、矢野のリードがエアポケットだった。5回ウラ、二死一二塁のピンチで、打撃不調に悩む岩村に対し、インコースのフォークを4球続けた。おそらく膝元への変化球を投げておけば空振りが取れる、あるいはファールでカウントが稼げるというデータがあったのだろう。しかし杉山のコントロールが定まらずカウントは1−3。5球目に選択したのは内へ曲がる緩いカーブだった。コントロールミスの投球は、打者の肩口に入ってくる。自分の目に近寄ってくる球は、危険回避の本能が働く球。振り払うようなスイングをすると、打球はライトスタンドに消えた。考えすぎの打者に対し、助け船を出すような1球だった。この日杉山が頼りにしていた直球を1球も見せなかったことが返す返すも悔やまれる。
中日戦での負け越しのショックが今の沈んだチーム状態を引き起こしていることは間違いない。首脳陣には、そこを突き詰めて考え直して欲しい。選手個々の状態やプレーもさることながら、タイミングの重要性を再認識する必要がある。
タイガースの開幕ダッシュはほぼ完璧だった。豊富な中継ぎ投手を贅沢に注ぎ込んで、中盤から終盤に勝負を決めるという戦術が冴えた。特に7回に藤川をぶつけるというのが絶妙で、相手の反撃の芽を摘み取り、戦意を喪失させるとともに、味方のダメ押しを引き出し、さらには次のゲームへの良い流れも作って来た。
しかし「開店セール」は長期間はムリだ。目玉商品を出血サービスしていれば大赤字。固定客が定着したところで「通常営業」にしないと、スタッフの気力も体力も持たない。その「開店セール」の最後が先の中日戦だったのだ。
その初戦、0−0の7回に藤川は投入されなかった。開幕当初なら同じ場面で間違いなく早めの交代で攻めていたのに。おそらく岡田監督の考えはこうだ。
福原は好投している。開幕当初ならともかく、ゼロの投手を代えられない。それに藤川にも疲れが見えるし、先発投手にはそろそろ7回ぐらいは抑えて欲しい。心はすでに「通常営業」だった。
スタッフは「開店セール」の総仕上げにやる気満々だった。これを成功させて、その後でほっと一息つくはずだった。ところが首脳陣はすでに通常営業のことを考えていた。スタッフの疲れを気にしすぎていた。この空気はスタッフに敏感に伝わる。目一杯死にもの狂いでやることはない、これからのことを考えながらやる時期かも知れない…と。かくして「開店セール」は最後の三日間で、特に最終日でまさかの「目標割れ」となり、スタッフの士気は大いに低下してしまった。
シーズンに何度かやってくる踏ん張りどころの第1回目だ。チーム全体で「首位決戦勝ち越しだったのに」と振られた恋人の姿を未練たらしく思い描いてはタメ息をついているかのようだ(笑)。
選手達には、反省が済んだら、もう終わってしまったことをクヨクヨ悩むなと言いたい。
そして首脳陣には、対処療法でバタバタするな、早く「通常営業」の型を定め、力を蓄え、次のキャンペーンに備えろと言いたい。
連敗しているからといって、リードされている場面で藤川に投げさせるのは愚の骨頂であると言わせてもらう。すでに「通常営業」を固める時期なのだ。